とある恋人たちの日常。

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2/13/2026, 1:42:17 PM

 
 気になる彼の先輩が、この場所に彼が困っていると教えてくれた。
 
「彼を助けてあげてくれる?」
 
 そう笑顔で修理代を先に払ってくれる。
 ちょうど手が空いているのは私だけで、私が彼をどう思っているか、知らない……よね?
 
「早く行ってあげて」
 
 彼の先輩は私の心を見通すように柔らかく微笑んでくれた。
 
 気づかれているのかもしれない。
 
 だとしたら、私はこの人に背中を押されている、そう思った。
 
 私は深呼吸をして心を決めて彼の先輩を見つめた。
 
「はい、行ってきます!」
 
 私は急いで出かける支度をして職場を出て、バイクにまたがった。
 
 待っててください、今行きます!
 
 
 
おわり
 
 
 
六三八、待ってて
 
 
 

2/12/2026, 11:55:22 AM

 
 抑えている私の気持ち。
 もう止められないくらいに溢れていた。
 
 どうしよう……。
 
 私は自分の身体を抱きしめる。
 力強く抱きしめていても力が抜けていくみたい。
 
 伝えたい。
 伝えたい?
 
 ホントウニ?
 
 伝えたい。
 
 そんな気持ちが溢れて。
 同時に涙も溢れてきた。
 
 このままこの気持ちも零れ落ちてしまえばいいのに。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三七、伝えたい
 
 
 

2/11/2026, 11:54:36 AM

 
 彼女と初めて出会った場所。
 彼女と友達になった場所。
 そしてここは、彼女を気になるようになった場所。
 
 乗り物が壊れて動けなくなった。
 ひとり自己嫌悪している時に現れてくれた彼女。
 
 寂しいことは苦手だったし、本当にやらかしていたから、さらに落ち込んでいる時だったんだよ。
 
 該当の灯りを背中に俺を心配する声。
 にこやかに出てきた彼女は、いつもの無邪気さよりもキレイで、俺の胸が高鳴ったんだ。
 
 あれからより遊ぶようになって。
 俺が守りたいって思っていたけれど、自分の足で立てる程に強くなっていた彼女。
 
 そこに寂しさはあるけど、頼もしさの方を感じて目が離せない。
 
 自然と目が合うことも多くなっていて、いつしか彼女をひとりじめしたい。そんなふうに思ってしまった。
 
 俺だけを見て欲しい。
 
 それを彼女に、伝えに行こう。
 
 俺は車を走らせた。
 きっかけのこの場所から、彼女との待ち合わせの場所へ。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三六、この場所で
 
 
 

2/10/2026, 11:54:59 AM

 
 私の恋人はお医者さんです。
 この都市に来たのは私と変わらない頃って言ってました。
 
 少しずつ人々に頼られる優しいお医者さんになっていって、私は少し誇らしい。
 
 誇らしいけどプレッシャーもある。
 
 彼に想いを寄せた人たちもいたらしい。
 でも彼が選んでくれたのは私だから、彼が自慢できる彼女でありたい。
 
 仕事は優先だけど、彼のことを考える時は彼を優先にしたいんだ。
 
 なんでも言うこときくみたいな話じゃなくて、誰よりも彼を大切にしたい。
 
 彼がゆっくり休める場所を作るんだ。
 もちろん、一緒に。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三五、誰もがみんな
 
 
 

2/9/2026, 1:05:08 PM

 
 何をきっかけにそう思ったのか忘れちゃったんだけど、『彼女に似合う花ってなんだろう』って思った。
 
 いちばん似合うのは白だと思うけど白だらけにしてしまうと、手向けの花みたいだな。
 
 そうじゃなくて!
 色が薄くて、青色系がいい。
 俺と彼女ふたりが好きな色。
 
 どうでもいいことなのに、考えたら止まらなくなってしまった。
 
 もちろん仕事の時は違うよ。
 仕事は仕事だからね。
 
 でも仕事から離れると、つい彼女に似合う花を探してしまう。
 
 そもそも青い花が難しいもんな。
 
 夕飯の買い出しで入ったスーパーで当たり前のように置いてある花束に目が行った。白い小さな花がふわふわと集まっている花。
 
 これって、かすみ草……かな。
 でも色が付いてる?
 
 かすみ草って白以外あったっけ?
 
 そんなことを考えつつ、色とりどりのかすみ草についてスマホで調べてみた。
 
 水色のかすみ草は本来存在している色ではなくて、白い花に色をつけているんだって。
 
 ついでに花言葉は『清い心』『無邪気』『誠実』。
 
 本当は思いやりに関する花言葉があるとさらに良かったんだけど、この三つでも十分だと思ってしまった。
 
 小さくて守りたくなる花。
 それだけの花束でも柔らかい存在感。
 
 自然な花じゃないんだけどさ。
 彼女に似合いそうだな。
 
 そう思ったら自然と顔が緩んでしまった。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三四、花束
 
 
 

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