「くそ、油断した……」
私は、憎々しげに吐き捨てる。
視線の先にあるのは、真っ赤に染まった私の足。
自由を夢見て忍びの里を抜けようとした矢先、刺客にやられてしまった。
刺客は無力化したが、これでは逃げられない。
「足を怪我してるじゃないか!」
一緒に逃げてきたケンジが、私の足を見て叫ぶ。
彼は、里を一緒に抜けた仲間であり、私の恋人である。
ケンジは、血相を変えて私に歩み寄る
「ああ、血がたくさん出てる!
すぐに応急措置を――」
「ダメよ」
私は、ケンジを制止する。
私の大声に驚いたのか、ケンジは固まってしまった。
「ダメよ。
私を置いて早く逃げなさい」
「でも……」
「里の奴らは甘くない。
足手まといがいたら逃げられないわ」
「置いてなんか行けないよ。
約束しただろ?」
「ええ、覚えてるわ」
私はケンジと誓い合った事を思い出す。
『普通に生きて普通に死ぬ』
たったそれだけのささやかな願い。
だがその願いは叶う事は無い。
「分かって、ケンジ……
あなただけでも逃げるのよ」
「でも、ミズキさんが――」
「それにね、私も簡単に死ぬつもりはないわ。
私の腕は知っているでしょう?
生き延びてみせるとも」
だが健司は、それでも迷ったように立ち尽くしたまま。
私は意を決してケンジを抱き寄せる。
「ずっとこうしたかった。
他の人の目があるから出来なかったもの……」
「ミズキさん……」
『やっちまった』と思わなくもない。
こんな別れ際に、自分でも大胆なことをしたと思う。
けれど後悔はない。
きっとこれが最後だから。
十分にケンジの体温を感じた後、私はケンジの体から離れる。
彼を見れば、顔が真っ赤だった。
あら、かわいい。
「次は、また会ったときに、ね?」
私が笑顔で言うと、彼は黙ってうなずく。
だが、彼も分かっている。
『次』は無い事を……
「また会おう」
ケンジはそういうと、立ち上がった。
決意を鈍らせないためか、そのまま走り去る
「止まるんじゃないわよ」
振り返らずに遠ざかる彼。
それを見ながら、その場に私は力尽きるのだった――
――
――――
――――――
「カーーーット」
🎬 🎬 🎬
「瑞樹ちゃん、ちょっといいかしら?」
監督がスタッフに撤収の指示を出して、私の元にやって来た。
顔は笑っているが、まったく目が笑っていない。
かなりご立腹のようだ。
「瑞稀ちゃん、困るのよねえ。
台本にないことをされるとね……」
「アドリブですよ、アドリブ。
監督も私のアドリブ好きだって言ってくれたじゃないですか?」
『何もやましいことはしてない』と主張する。
実際にやましいことだらけだが、否認は大事だ
「瑞樹ちゃん」
「ですが、さすがにやりすぎたと思っております。
すいません」
だが監督の怒りが爆発しそうだったので、私は即座に反省の言葉を口にする
この人、怒ると怖いんだよね
「じゃあ、なんで怒ってるか分かる?」
「有名なアニメのセリフをパックたからですよね」
「違ーう。
それもあるけど違ーう」
違ったらしい。
昨日見たアニメのシーンと被って、思わずつぶやいた『止まるんじゃねえぞ』のセリフ。
さすがに怒られると思ったのだが、これではないらしい。
「そのセリフもヤバいから、編集でカットするけどね。
私が言ってるのは、ケンジに抱き着いたことよ」
「ケンジとミズキは恋人同士。
ハグなんて、挨拶みたいなものでしょう?」
「そういう事じゃない。
大本にないことやって、セクハラで訴えられたらどうするの!?
パクリは炎上するだけだけど、いえそれも致命的だけど、スキャンダルになったらドラマ自体が放送されないのよ」
「そこまで考えてませんでした」
スキャンダル恐いよね。
さすがに思い付きだだけで動くもんじゃないな。
反省、反省。
「全く……
ケンジ役の子、瑞稀ちゃんの好みだって知ってたけど、あそこまでするとはねえ」
ははは、私の好みバレてら。
「瑞樹ちゃん、もう少しで撤収終わるから待っていなさいね。
今日は一緒に帰りましょう」
「え?
私、すぐ帰りますけど」
「あらそう?
でもね――」
監督は、子供のイタズラを見つけたような顔で、私を見る。
「彼を待ち伏せしてはダメよ?」
私の心臓が跳ねる。
まさに、そのつもりだったからだ。
「ダメだからね。
スキャンダルになるから」
「……はい」
そう言って監督はスタッフに近づいて指示を出し始めた。
監督が別れ際に放った一言が、私の心にに大きくのしかかる
監督には、なんやかんや世話になってるので、逆らうことが出来ない。
断腸の思いだが、待ち伏せを諦めるしかないようだ。
あーあ、せっかくのお近づきのチャンスが……
好みの子だったのになあ。
いつになったら恋人ができるのやら……
またしても逃したチャンスに、私はがっくりと肩を落とすのだった。
私の名前は、岡田 研子!
長い黒髪が似合う、こう高校二年生。
最近の悩みは、母親から髪を切れと言われていること。
そんな私は、オカルト研究会に所属しているわ。
毎週心霊スポットを調べて、調査結果を校内新聞に載せているの。
反応も上々で、『ここを調べて欲しい』と私たちの元にいろんな情報が寄せらるわ。
そんな情報の中で、とても興味深いものがあったの
それはバス停に現れる長い髪の女性の幽霊。
雨で視界が悪い日に、車に撥ねられて死んでしまった女性らしいわ。
この幽霊に興味を持ったのは、この幽霊が『走って来る』という点。
『いつの間にかいた』系の幽霊は良くいるが、『こちらに向かって走って来る』系の幽霊は珍しい。
想像するだけで、寒気がするわ。
けれど、気になったことが一つ。
このバス停、私の家の近くにあるの。
バス通学なので毎日使っているけど、どういうわけか一度も見たことがない……
この幽霊、本当にいるのかしら?
けれど噂と判断するにも、目撃情報が多すぎるのも事実……
私たちは話し合った結果、この心霊スポットを土曜日に調査することを決定。
私以外のメンバーは遠方住まいなので、バスで来ることになった。
いろいろ気になるけれど、土曜日が待ち遠しい。
遅刻しないようにしないとね。
◆
調査当日、私は寝坊した。
起きた時には、待ち合わせの時間まであと少し。
私は急いで支度を済ませ、家を出る。
だけど、不幸は重なるもの。
バス停に向かう途中、雨が降り始めた。
家に戻って傘を取りに帰るべきかを迷う。
けれど遠くの空は明るく、これはすぐ止む通り雨だろうと判断。
濡れることも気にせず、そのまま走ってバス停に向かう。
バス停の手前にあるコンビニまで来た時、バスから仲間たちが下りてくるのが見えた。
どうやらギリギリ間に合ったようだ。
「みんなー!」
私は走り寄りながら、声をかける。
だが――
「「「「きゃあああああ」」」
私を見るなり、みんなが悲鳴を上げる。
中には腰を抜かしてしりもちをつく子もいた。
「お化け!」
「来ないで」
「許してー」
まさに阿鼻叫喚。
みんな私を幽霊だと思っているようだ。
なんで――
そこでハタと気づく。
長い髪、女性、走って来る……
まさか!
私は、近くにあるコンビニに走り寄る。
そしてガラスを鏡にして、自分の姿を見ると……
なんと、そこにはずぶ濡れの女性の幽霊が。
幽霊の 正体見たり 私だよ。
どうりで幽霊を見たことないはずだ。
だって私だもん。
心当たりはある。
遅刻しそうな時、雨の日でも傘を差さずに走る。
それを見た人間が、幽霊と間違えたのだろう。
そして脳裏に浮かぶのは、『髪を切れ』という母の言葉。
母は正しかった。
私が落ち込むのとは対照的に、空はからっと晴れ渡るのだった
『悪魔は秋に現れる』
そんな言い伝えが、この村には残っている。
悪魔は誰にも気づかれず村に忍び込み、村人たちに呪いをかける。
呪われた人々は、常に飢えるようになり、どれだけ食べても満たされなくなってしまうのだ。
そして食べまくった村人は醜く太り、周囲から嘲笑《ちょうしょう》される。
その様子を、悪魔は影から見て大笑いするという。
子供の頃、よく親から聞かされたものだ。
言わなくても分かるとは思うけれど、『食べすぎに注意しろ』という教訓を昔話の形にしているものだ。
食べ物がおいしいいこの季節。
食べすぎて苦しまないように、この昔話は忠告している
もっとも効果のほどは疑問だ。
村の人間なら全員知っている話のなのだが、毎年食べすぎる村人が後を絶たない。
中には食べすぎて、昔話のように太ってしまう者もいる。
俺の妻であるクレアも例外ではなかった
「おのれ、悪魔……
許すまじ!」
クレアが慟哭《どうこく》する。
言葉にこそ出さないが、どうやら太ったらしい。
モチロン俺からは『太った?』なんて聞かない
わざわざ虎の尾を踏みに行くほど無謀ではない
俺も命が惜しいのだ
「バン様も、悪魔は残虐非道だと思いますよね」
「……そうだな」
妻が同意を求めてきたので、俺はクレアに同調する。
スマンな、悪魔。
お前は悪くないと思ってるけど、お前のせいにさせてもらう。
ここで否定しても、誰も幸せにならないからだ……
「しかし、この焼き芋美味しいですね。
悪魔の呪いが無くても、手がとまりそうにありません」
「……そうだな」
クレアはさらに新しい焼き芋に手を伸ばす。
どう考えても食べ過ぎであり、太るのは目に見えていた。
だが俺はなにも言わない。
焼き芋以外にも、秋の味覚を食べまくっている。
焼き芋を一つ減らしたくらいでは、何も変わらない
もはや手遅れだ。
だが救いはある。
実はこの昔話には続きがあるからだ。
村人たちが太ってしまうと、その事を憂いた女神様が村にやって来る。
そう!
この女神は太った人々を救う、救いの女神なのだ。
だがそんなにうまい話はない。
女神は、太った人たちを集め走らせる。
しかも、とんでもなく長い距離を……
人呼んで『運動の女神』。
方法はどうあれ、救いの女神ではある
もう少し日が経てば、女神に導かれた人たちが、村のあちこちで運動会を開催することだろう。
色々言いたいことはあるが、誰もなにも言わない。
毎年恒例の行事なのだ。
『もうそういう時期か』としみじみ感傷に浸るだけである。
おそらくクレアも、女神に救いを求めるのだろう。
それが悪いとは言わない。
だが――
「一緒に走らされるんだろうなあ……」
「何か言いましたか?」
「独り言だよ」
俺は『巻き込まれませんように』と、信じてもいない女神に救いを求めるのだった。
「いたっ」
朝、朝食をとろうとリビングに行こうとした時、ドアの鴨居に頭をぶつけてしまう。
ここは出張先の寮。
不慣れとはいえ、毎朝頭をぶつけている。
衝突するたびに、『次は気を付けよう』と思うのだが、未だに改善しない。
次こそはぶつけないようにしようと心に誓う。
頭をさすりながら顔を上げると、窓際に座っている飼い猫のオリオンが見える。
体の模様が星空みたいだったから、『オリオン』と名付けた私の愛猫。
だけど私に対しかなり薄情で、自分の飼い主が頭をぶつけて悶絶しているというのに、『またか』と言った顔で睨んだ後、すぐに視線を外の景色に戻す。
この猫は飼い主の危機より、外の監視が重要らしい。
本当につれない子。
だけど、怒るつもりはない。
というのも、私が出張するとき、寂しかったので無理矢理付いてきてもらったのだ。
彼女の都合を完全に無視した、嫌われても仕方がない所業……
だけど、とくに不満を言うことなく、こうして見下されるだけなので安いもんである。
そんな彼女は、今日もお気に入りの場所で外の景色を眺めていた。
だけど、窓から見える景色は、これといって面白いわけではない。
外に広がるのは、暗闇に満たされた世界。
かろうじて、ぽつぽつ光の点が見えるのみ。
人間では数分で飽きてしまう風景を、オリオンは飽きずに毎日眺めている。
何が楽しいのか分からないが、彼女が楽しいのならば文句は無い。
私は、オリオンが側にいてくれるだけで幸せなのだ。
まてよ。
そういえば『猫は、人間に見えないものが見える』と聞いたことがある。
じゃあ、今オリオンが見てるのは……
よし、この話は止めよう。
私はお化けが苦手なのだ。
こんな怖い思いをしたときは、オリオンと遊ぶに限る。
猫はどんな症状にも効く万能薬なのだ。
私はおもちゃ箱から、オリオンの好きな猫じゃらしを取り出す。
「オリオン、遊ぼう」
私は猫じゃらしをフリフリして、オリオンを遊びに誘う。
だがオリオンは、尻尾を少し動かしただけで、私の方を見ない。
えー、私って何も無い景色に負けたの……
ちょっとショック……
「オリオン~」
もう一度、私はオリオンに呼びかける。
すると思いが通じたのか、オリオンは『やれやれ』と私に体を向けた。
遊んでくれる気になったらしい。
オリオンてば焦らし上手なんだから。
オリオンは、私に向かって跳躍する。
距離はかなり離れているが問題ない。
彼女は地面を落下することなく、『空』を泳いでやってくる。
そして私の胸に着地したオリオンは、『褒めろ』とばかりにニャーと鳴く。
「オリオンも、無重力に慣れたねー。
偉い偉い。
オリオンも、立派な猫の宇宙飛行士だね」
『私よりも上手な』と言外に付け加える。
私は未だに慣れず頭をぶつけるというのに、オリオンは優雅にこの宇宙ステーションで暮らす。
宇宙遊泳に関しては、オリオンのほうが上手なのだ。
さすがうちの子、天才である。
と、オリオンをほめちぎっていると、急に周囲が明るくなる。
窓に視線を向ければ、地球から太陽が姿を現していた。
「見て、オリオン。
太陽だよ」
太陽の光を反射して、オリオンの瞳はキラキラと輝くのだった。
俺の名前は、井伊・カカリ=ツケル。
プロのクレーマーだ。
企業にイチャモンをつけては、商品、金品をせびり、それで生計を立てている。
俺の事を悪く言うやつがいるが、それは誤解だ。
どんな手段であっても、お金を稼ぐ事が悪いわけがない。
それにこの仕事は効率がいい。
なにせ短い間だけ大声で怒鳴り散らせば、簡単にお金が手に入る。
さらに『可哀そうな被害者』を演じていれば、向こうも強気には出ることなはい。
楽して金を稼ぐが俺のモットー。
真面目に働くなんて、バカのすることだね。
そして今日もとある家電量販店に赴き、言いがかりをつける。
さあ、楽しい時間の始まりだ。
「だーかーらー、謝って済む問題じゃないって言ってるでしょ?」
「井伊様、もうしわけありません」
「そんな謝罪じゃ、全然足らないね!。
俺、ここで買った商品で怪我したんだよ?
誠意見せろよ、誠意を!」
ダンと机を叩くと、机の向こうの店員が体を震わせる。
今回は当たりのようだ。
下手に気概があるやつが相手だと、話が長引くから嫌いだ。
だが今回は気弱な店員だし、他の仲間も助けに入ろうとはいない。
このままいけば何事もなく慰謝料が手にはいるだろう。
まったく楽なもんだぜ
「さっきから言ってるだろ。
誠意を見せてくれよ、せ・い・い。
分かる?」
「この度は申し訳ありませんでした」
「分かんねーな、あんたも……
謝罪なんて、形の無いものじゃ、俺の気が済まないって言ってんだよ」
だが店員は、未だに金を出す気配はない。
ビビりすぎて頭が回らないのか、そもそも『誠意』をしらないのか……
どっちにせよ、簡単にいきそうという目論見は外れたようだ。
「申し訳ありません!」
「……ハア」
このままじゃ埒が明かない。
しかたないから、少しヒントを出すことにしよう。
「俺が欲しいのはこれだよ」
俺は店員に見えるように、人差し指と親指を付けて『円』を作る。
つまり、お金のジェスチャー。
これで、俺の意図が分からないやつはいない。
案の定、店員はハッとした表情で俺を見る。
「俺の欲しいものが分かったか?」
「はい井伊様。
私の理解が及ばなかったようで、申し訳ありません」
「いいさ、分かってくれたんならな。
じゃあ、早速――」
「では、井伊様。
ご案内しますので、こちらへ」
俺の返事を待たないまま、定員は立ち上がって歩き出す。
店員の態度の豹変ぶりに、俺は一瞬呆けるが、慌てて店員の後を付いて行く。
「井伊様が、そのような物をご所望とは気づきませんでした。
気付くことが出来ず、誠に申し訳ありません」
「そ、そうか……
まあ、分かってくれればいい」
感情の無い声で、話しかけてくる店員。
どことなく不穏な空気を感じつつも、俺は平静を装って店員に付いて行く。
こういう時、弱みを見せてはいけない。
舐められるからだ。
しばらく歩くと、店員が立ち止まった。
そこには『従業員用』と書かれたエレベーターの扉があり、店員は端末を操作して扉を開ける。
「こちらにお乗りください。
この先に、井伊様の望むものがあります」
背中に冷たい汗を感じつつも、店員と一緒に乗る。
嫌な予感がするが、お金をくれるというんだ。
ここで引き返す理由はない。
それにだ。
何かあったらあったで、それを理由に莫大な慰謝料を請求すればいい。
何も問題ない。
何も……
店員がボタンを押すと、エレベーターは地下へと動き出す。
『地下があったのか』と驚きながら、待つことしばし。
体の浮遊感が無くなって、目的に着いたことを感じる。
そして扉が開いた瞬間、俺はとんでもない光景を目にした。
扉が開いた先にあったもの。
それは漫画でしか見たことがないような闘技場だった。
「お、おい!
なんだよ、これ!!」
「何って……
井伊様は、この地下闘技場で、決闘をなさりたいのですよね」
「なんでそうなる!」
「井伊様は、こう指でジェスチャーなされたでしょう?」
店員は人差し指と親指をくっつけて『円』を作る。
お金のジェスチャーだ。
だが――
「このジェスチャーは、この円形の闘技場を表します。
すなわち、この闘技場に参加するという意思表示です。
ご存じではなかったので?」
「ば、ばか!
俺が欲しいのは闘争でなくて、金だ!」
「なら良いではありませんか?
勝てばお金が手に入りますよ。
負けても病院代は出ます」
「帰らせてもらう!」
「一度参加を表明した以上、一度でも試合に参加しない限り帰れませんよ。
……ああ、それと――」
店員は血走ってた目で、俺を見る。
逃げよう。
そう思うのに、体が少しも動かない。
なんでこんなところに来てしまったんだ!
「対戦相手は私です。
誠意を尽くしたオモテナシ、存分に味合わせてあげますよ」