Herz Meer

Open App
11/23/2024, 8:17:26 PM

僕が落ちれば、きっと彼はそれに気付く。

この惑星の底知れぬ魅力に気が付いてしまう。

そして閃くんだ。 

何の変哲もないこの僕が、この青年を通して世界を大きく変える。夢のようだろう?だがこれは希望的観測ではない。

僕は、世界が変わる確信と、誇りを持って、彼という星が持つ魅力に、落ちて、いや、引き寄せられていく。 🍎

11/14/2024, 2:04:02 PM

青々と茂る葉桜の下で、いじらしく咲く君を見た。
僕の春は、青嵐に乗ってやってきた。

桜の葉が落ちはじめ、風が色をさらう。
褪せた花びらを押し潰して、栞を作った。
二度と読まない本に挟んで。

あの桜の下で、花が咲くのを待つことにした。

春、桜が狂い咲く。美しく、疑わしい。



(梶井基次郎さんの「桜の樹の下には」より''桜の下には死体が埋まっている''に影響を受けています。)

秋風のことを''色なき風''って言うんだってさ。

11/14/2024, 7:50:22 AM

小さくて、大きな一歩
2人だからこわくなかった
なびくスカート、近づく海面
うっすらと口を開ける君

「また会いましょう」

溢れた涙と共に、空へ昇っていく

10/6/2024, 5:17:27 PM

[過ぎた日を想う]

告白は、シンプルだったね。

手を繋いだのは私からで、初めてのキスは小鳥みたいな軽いキス。最初はぎこちなかったハグも、今じゃすっかり馴染んだね。

愛おしい君との記憶だけど、戻りたいとは思わない。
今もきっと、時間が経てば宝物だから。

9/6/2024, 8:48:41 PM

塩素の匂いが鼻を突く。

泳ぐには少し、肌寒い。

嫌だ、まだ終わって欲しくない。

そう願っても。

目の前を飛ぶ赤とんぼが、


時を告げる。

Next