反芻。一度飲み込んだはずのそれは、ふとした瞬間込み上がる。忘れたはずの熱が、辛さが、再び口の中に広がる。いつだって一緒に飲み込んできたはずの甘い言葉はなぜだか思い出せないでいる。だから私は、じっくりと味わってみることにした。辛いも甘いも、忘れないように。同じ辛さに出会わないように。そして次の反芻で甘い言葉も思い出せたら、きっと少し辛くない。
4/28/2025, 1:34:39 PM