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10/19/2024, 2:23:25 AM

浅縹(あさはなだ)の空が、艶やかな濃い桃色の秋桜の愛らしい存在感をよく引き立たせている。

そんな淡い秋らしい光景を眺めつつ、涼しげのあるカジュアルなブラウスに薄い色のジーンズ姿の夏に取り残された自分は、この秋の絵画には異物だろうなと思い苦笑してしまう。

主役の桃色をよそに空の優しい浅縹色が私の視界を支配するばかりであった。夕暮れ時、アパートの窓枠に座る貴方の気に入っていた、色褪せた空色のカーディガンにひどく似ていたから。



『秋晴れ』
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10/6/2024, 8:34:50 AM

あれが夏の大三角。南西の空を右の人差し指の平でなぞって得意気に笑う貴方は、もう私の隣にいてはくれない。


白い花嫁衣裳を纏う、どんな星より素敵な彼女に私は精一杯の拍手を送った。


『星座』
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10/2/2024, 4:38:06 AM

廃れた村の山深く、真っ赤な朱の鳥居の柱の間に立っている少年は誰そ彼。

あの狐面で隠れた顔でどうして少年と理解出来たのか、村に背を向けた臆病な私には永遠に分からないまま。


『たそがれ』
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9/27/2024, 8:10:48 AM

ハロウィンの都会は仮装をした若い人々でごった返す。あまりに人が多過ぎて、私はもうこの世にはいない貴方が紛れているのではないかと、愚かな考えを持ってしまうの。

『秋🍁』

9/23/2024, 8:22:18 AM

泣いていたのは痛いからじゃない。私は二度とは届かない、酷く懐かしい彼を呼んだ。



『声が聞こえる』
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