彗皨

Open App
8/26/2023, 1:45:16 PM

7がつ21にち げつようび
きょうはかわでばーべきゅーをした
たのしかった
あしたはいえでしゅくだいをするひだ

7がつ28にち きんようび
きょうはそとでたこあげをした
おとうさんはでんわをしていた
つぎのにつきはどうしよう

8がつ14にち げつようび
ひさしぶりのにつきになってしまった
きのうおかあさんにおこられた
べらんだのそとでまってた
きょうはおこられないようにする

9がつ23にち どようび
につきのそんざいをわすれてた
きょうはおとうさんもおかあさんもいないひ
うれしい
おとうさんはいつもいないけど

11がつ20にち かようび
きょうはすこしだけうでとあしがいたかった
りゆうはおかあさんになぐられたからだ
あさおきるのがこわいな

3がつ20にち 水ようび
きょうはまどのそとでさくらをみたまだつぼみのままのさくらもあった
でもさむかった
おかあさんにそとにだされないようにがんばる

7月2日 火ようび
しばらく日っきをかけなかった。
今日はともだちがあそびにくるはずだったけど、ことわった。
おかあさんにおこられるからだ

10月31日 木ようび
日っきを書くひんどがひくくなってる。
今日はおかあさんにあたまをなぐられた
いたかった しばらくはなおりそうにない

12月18日水ようび
今日はひさびさにおかあさんとそとにでかけた
おかあさんはわらってた でもおとうさんのはなしをすると、いえでおこられた。
ごめんなさい。

2月9日 日曜日
またしばらく日記を書けなかった。
頭のきずは良くなってる。
このまま治ったらいいな。

5月16日 金曜日
お母さんに日記を見られそうになった。
タンスにかくすのをやめて、自分のかぎつきの引き出しにいれるようにする。

6月7日 土曜日
今日お母さんがお父さんと電話をしていた。
びっくりした。ひさびさにお父さんのこえを聞いた。
お父さんはほかの女の人といるらしい。

8月25日 月曜日
お父さんのことが気になってきた。
お母さんにじょうほうを聞くことはできないから自分の手で知ってみせる。

11月13日 木曜日
お父さんの情報が少しわかった。
お母さんと別の女の人と過ごしていて、お母さんとはまだりこんしていないらしい。
お母さんは今日でかけてるからもう少し調べる。

2月1日 日曜日
お父さんとお母さんがまた電話していた。
お母さんの電話を聞く限りもう少しで離婚するらしい。今もお母さんは怒り口調で電話している。

4月7日 火曜日
両親が離婚した。
お母さんは私を引き取ると聞かなくて結局お父さんの顔は見れなかった。
またベランダに出される日々が始まった。

6月3日 水曜日
そろそろ日記をやめようと思う。

6月5日 金曜日
お母さんに日記がバレた

6月6日土曜日
家を出たい

6月6日 土曜日
今ベランダに居る
日記を守りたい
外に日記を落とそうと思う
誰か。お願い、
「たすけて」






"私の日記帳"

8/23/2023, 8:59:56 PM

「…綺麗だね。」
夜景の見えるレストランとか、ほんとばか。
ありきたりすぎるでしょ
「よ、喜んでもらって嬉しいよ、笑」
はあ 照笑とか漫画みたいね。

「早く料理来て欲しいね。」
「そうだね。コースにしたからかな。あ、もしかしてコース、嫌だった?」
私がせっかちみたいなふうにするのやめてくれる?
「ううん大丈夫。」
「そっか、なら良かった」
『……』

はあ、無言はきつすぎ。有り得ない。
「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくるね。
お料理来たら先食べちゃってていいよ」
「わかった、いってらっしゃい」

御手洗___
「はあ、本当ありきたり。私はそんなありきたりな手にのる安い女じゃないんだけど。」
「第一、今日プロポーズなのまるわかり。
女の勘なめられても困るっつーの」


「ただいま。ごめんね遅かった?」
「大丈夫だよ それより料理来たよ 食べよ」
「うん、いただきます」
柔らかいお肉が口の中に溶ける
こんなの、「美味しい」そういうしかないでしょう?
「んー!美味しい!こんなに美味しいお肉、初めて食べたわ。」
女特有の演技をここで発揮。
「笑なら良かった 野菜も食べな」
「ありがとう。なんだか新鮮そうな野菜でドキドキしちゃうなー笑」
んなわけあるか。こんなんでドキドキしてたらさっきの肉なんてナイフで間違えて自分刺しちゃうくらいには美味かったわ。
「ん、美味しい!○○君も食べてよ
ほら、あーん」
「えぇちょっと、笑恥ずかしいよ。
んんっ…ん!美味しいね」
「でしょ?笑」
「あーんは恥ずかしかったけど野菜は凄い美味しかったよ。」
「なんでよー笑」
正直、幸せだ。
あーんも初々しいカップルがやることというのは重々承知だがそれでも幸せだった。

会計後___
「今日はありがとう。こんな素敵な場所に連れてきてくれるだなんて考えもしなかった、!笑」
「……ううん、楽しんでくれたなら良かった。」
「…さっきのレストランから見た景色も綺麗だったけど、今こうして海を目の前にするとなんだか不思議な感じだね笑」
「そうだね、、。」
しばらく無言で海を見つめた。

(めっちゃ緊張してるじゃんコ イ ツ !もうまったく、ちゃんと予習してたわけ??はあ、こんな野原座って星空と海見るとか私何してんだろ…
いつもだったらこの時間はアニメ見てポテチ食ってコーラ飲んでるよなぁ…はあ、、)

「…あの。」
「ん?どうしたの?(キタキタキター!!!くる!くるぞ!!)」
「…その、俺さ、6年前に星羅(せいら)と出逢えて本当に良かったと思ってて」
「それは私もだよ!笑」
「俺は、6年間星羅の彼氏をやってきたけど 星羅と俺はカップル以上の関係になっても、これ以上ないくらい幸せにやっていけると思う。」
(いやセリフ臭すぎー!!!何キザにキメちゃってんの?早く愛の告白までいけよ!!)
「う、うん…そうだね。」
「だから……俺と…」

「結婚してください。」

「もちろん。」
私の答えは、海の魅力と彼の努力には逆らえなかったんだ。

8/21/2023, 12:43:35 AM

「…、、!」
教室の窓から君が女子生徒と唇を重ねる姿を見た。

「せんせーおはよ!」
「おはようございま…ってスカート、短すぎないですか?」
「えー!大丈夫だってー笑それより先生早くあたしと付き合ってよー」
「まだそれを言うんですか…
僕は高嶺さんと付き合う気はありません。」
「えー!なんで!なんで!」
「なんでって、、法律違反ですよ。」
「んー…じゃあ、卒業したらいい?」
「まあ、そのときは考えます。けど、僕は高嶺さんの気持ちには答えれないと思いますよ」
「大丈夫!私強い女だから!」
「はあ……」

「ねえうるあ、まだ海瀬先生狙ってんの?」
「当たり前でしょ!翔君かっこいいんだよね。」
「え、あんた翔くん呼び?やばー笑」
「いいじゃんか、翔くんが許してくれたんだし!」
「いいけど程々にしなね。
あとから傷つくことなるよ」
「大丈夫だってー!翔くんはそんな傷つけるようなことしないから!」


「それでは本日の授業を終わります。号令ー。」
「きりーつ礼、さーなら」

「またねー!翔くん!」
「あ、高嶺さん。」
「え!なになにー!まさかまさか、告白ですかー!?」
「違いますよ。今日僕用事があって教室の掃除ができなくなってしまって、代わりに高嶺さんしてくれますか?」
「えー!あたしが?なんで!」
「高嶺さん、僕の言うことだったら聞いてくれるかなーって。」
「先生って意外とくずですよねー!ほんと!
まあしますけど。そういうとこもすきだし」
「ほんとですか?ありがとうございます。」
「まあいーよ!」
「じゃあ、僕は教室から出るのでお願いします。」
「はーい」

「あ、あと」
「んー?っ、」
「最近うるあ、よく頑張ってるね。ちゃんと見てるから。」
「っー…」
「あれ?笑もしかして慣れてないんですか?」
先生が私の顔を覗き込む。
「せ、先生…頭ポンポンと呼び捨てはだめだってー!!!」
「笑、ちょっといじわるしちゃいました。
掃除頑張ってください。」
「んもー!!」

10分後
「ふぅーだいぶ綺麗になったかな!」
「先生に頼まれたからって、ちょっと頑張りすぎたかなー笑
あ!せっかくだし窓も拭こっかな」
「よいしょっと…」
雑巾を窓においた瞬間、手が止まった。
「へっ…」
見たくないのに目が離せなかった。
「あれ……って、。」
翔くんいや、海瀬先生と女子生徒が下の階の空き教室に二人きりでいた。

いやな予感しかなかった。
目に焼きつけてしまう自分が嫌になった。
「…、、!」
手から雑巾が落ちたその瞬間、先生と女子生徒は

「キス……した…よね。。?」

信じたくなかった。
紳士で優しいあの先生が
生徒思いで約束を破ることのないあの先生が
女子生徒とキスをしたなんて。

「だめ…これ以上見たら…」
目が離せない。
分かってる。傷つくことなんて分かってた。
「でも…」
先生が女子生徒の胸に手を触れたこと
女子生徒とキスをしたあとに微笑んだこと
女子生徒と会うのを分かっていて私に掃除を頼んだこと
「用事じゃなかったの……、?先生…」
私が都合良く使われていたこと
全てが嘘であってほしかった。

ガラガラガラッ───
後ろから、戸が開いた音がした。

「高嶺さん。掃除、終わりましたか?」
「……。」
「…?あ、窓も拭いてくれたんですね。ありがとうございます」
「…」
「…高嶺さん?」

涙が溢れそうだった。
そのときだけは、泣かない自分を褒めたいほど辛かった。
「もしかして、どこか悪いんですか?
保健室連れて行きましょうか?」
さっきまで女子生徒と淫らな事をしていたのにも関わらず、普段通り喋りかけてくる先生が恐かった。
「…大丈夫、です。」
「…そうですか。掃除、ありがとうございます。
とても綺麗になって嬉しいです」
「、、あの」
「?なんですか?」
「、…いや、えっと…もう帰りますね。」
「あぁ、そうでしたか。
ごめんなさい、足を止めてしまって。」
「大丈夫です」
「それじゃあ『さようなら』」
「…さようなら。」

さよならを言う前に、
「また明日」そう言えたら良かった。

8/18/2023, 9:31:37 PM

鏡に手をかざす。

右手を上げているはずなのに、鏡の世界では左手を上げているように見える。

不思議。

鏡の世界では何が行われているんだろう。

鏡に手をもっと近づける。

───その瞬間、私の意識は途絶えた。


目が覚めると、鏡の世界に居た。
鏡の前で、私が髪を整えている。

鏡の世界は、何もない真っ暗な世界。

無の中に存在する、「私」という人間。

この世の世界はもしかしたら、「鏡の向こう側」
ではなく、「こっち側」の世界なのかもしれない。

8/18/2023, 12:49:13 AM

貴方は、命を落したいと思ったことはありますか?___

いいえ、答える必要は無いんです。
誰かにとっては悪問であり、誰かにとっては良問であるのですから。

私?私ですか?
貴方も中々、極悪ですね。
それでは、少しお話をしましょう。


ある人は、家庭が裕福で友達も沢山。
お金もそれなりに兼ね備えていて、人気者。
もう一方のある人は、家庭は複雑で友人も少ない。
お金には相当困っているようですね。とても人気者とは言えません。

さて、ここで一つ訊きたいことがあります。
貴方は、一体どちらの人生を選びますか?_______


かなり悩んでいるようですね。
でも、貴方が悩んでいるのは「どちらの人生を選ぶか」では無く「どちらを選べば自身の価値が上がるのか」でしょう?

いえいえ、人間の心理です。
そんな事、私からすればお安い御用ですよ。
それで、答えは決まりましたか?


なるほど、貴方は面白い人間ですね。

「他の人と回答が違うのか」?いえ。滅相もございません。
貴方の回答はごく一般的な回答でした。

ただ、やはり人間は価値を捨てることは不可能と気付かされたのですよ。
質問よりも自身の価値を尊重するだなんて、人間とは愚かなものですね。

では、初めに戻りましょうか。
あれ、まさか忘れただなんて言わせませんよ?

「貴方は、命を落したいと思ったことはありますか?」
この質問に対して、私の回答がまだだったはずです。

私はそうですね、無いと言えば嘘になります。
「何か悩みがあるのか」?
ふふ、おかしなことを言いますね。
私に悩みなどはございません。

ただ、命よりも価値。という人間の思想に当てはめたとき、命を落としても可笑しくない話だと思ったのですよ。


"いつまでも捨てられないもの"

Next