マシュマロの美脚

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9/7/2024, 1:19:19 PM

【踊るように】



『私を舞う』(短い)


私は役者
舞台上、舞い踊る。

皆私を見て魅了させる特別な舞い。
皆私を見ている。
魅了の輪は世界に広がり、皆私を見る。

毎日働くあの人も、無邪気に遊ぶあの子も、塀を歩く猫すらも、私を見る。

お金持ちは舞をみ、魅了され、
私に【踊らされる】お金持ち

私の舞は特別なもの。


お金も、
名声も、  
権力すらも
手に入らないものは無い。


ただ一つ

私がこの世で手に入らないものは私の自身を見る人だけ。
それでもいい。
゛私゛を演じてればいい。









『舞と恋』(長い)

「かっこいい」

それが私が王太子殿下を初めて目にして、思ったことだ。
私だけじゃないだろう。
王宮に集まるほとんどの貴族は王太子殿下に見惚れていた
当たり前だろう。それほど王太子殿下は美形だった


今日は王太子殿下のお披露目だ。
全ての貴族が集まる。
そんな中で王太子殿下は剣の舞を披露した。
剣はスラスラと動き、無駄がない。
踊るように剣を打ち合い、圧倒する。


そんな物を見せられたら皆惚れるだろう。
勿論私もそうだ。
頭の悪い貴族は皆、婚姻を申し込むだろう。
王太子殿下と婚姻なんて絶対に出来ないのに。

王太子殿下の婚姻は大きな利益が見込まれる。
他の国の王女様を娶れば交易や国交を結べる。
他にも婚姻を結んでいない王太子殿下の場合は国交を結びたい国から-送り物を-もらえる。(賄賂のこと)
送り物を貰っても絶対に婚姻を結ぶ必要はない。
利益だけが見込める。

つまるところ、よっぽどのことがなけりゃ国内で婚姻を結ぶ事は無いだろう。
しかも、結ぶとしても公爵家から取るだろう。
下から二番目の子爵なんかが王太子殿下に婚姻を申し込むなんて不躾極まりない。

この恋は胸にしまう。
貴族は当たり前にするだろう。
皆、我が身を滅ぼしたくないのだ。


それでも諦めきれない。
王太子殿下と下級貴族が関わりを持つ機会はほとんどないが、あるにはある。

1.武術を磨き王太子殿下の近衛兵になる。
2.勉学に励み総司になる。
(王様とは別で国全体を動かす力が与えられた役割)
3.舞踏会でな舞を壇上で披露し、王太子殿下の妾になる。

大体はこの3つだ。
女性ができることは舞を踊ることくらいしか無い。
しかも舞踏会で壇上に上がるのは貴族、数百人から5人しか選ばれ無い。
それこそ狭き門だ。


それでも、諦めれない。
理由なんて無い。
ただ好きになってしまった。



それから数年、舞に全てを注ぎ込んだ。
やめたくなる時もあった。
泣いたこともある。
それでも王太子殿下に見初められたい。


私はついに壇上で舞を踊れるようになった。
ここまで来るのに7年かかった。

初めての壇上で見た景色は忘れられない。
王太子殿下がこの目ではっきり見える。
こちらを向き、にっこり微笑む顔はこの場でしかはっきりと見えないだろう

舞踏会が終わり王太子殿下は来年、指揮をとる。
つまるところ戦争だ。

王太子殿下が絶対に帰ってこれるとは言えない。
最後の舞踏会の可能性もある。
壇上は30までしか居られない。
それまでに戦争が終わるかもわからない。

壇上から降りる。
もうこの景色は見れないかもしれない。

怖い。
最初で最後のチャンス
一寸の狂いも無いように、舞を踊る。









『良い舞であった』







王太子殿下はそう言った。
今までの努力が報われる。
私の夢は叶わなくなったが、頑張って良かった。




私は今夜も舞を踊る
戦争から帰ってきてくださることを願い。

9/6/2024, 3:13:55 PM

【時を告げる】二つのお話しがあります。
      


『永遠の静寂』(短編)

28ページ目
女の地縛霊(対処:時魔道士)



時魔道士が言った私はもう死んでいると。

彼女を待っても、もうあの子は死んでしまっている。
   
そう言う彼はとても異質だった。

時を操り、幽霊を成仏させる。

彼はこんな事しなくても良いのにね。

彼はあの子にあって来てくれたらしい

彼はそう言うと消えたと思ったらいた。

私からしたらすぐに思えたけどちゃんと行って帰って来たらしい。

ちゃんと彼女は会いに来てたらしい。

私が見えてなかっただけらしい。

私が見たくなかっただけだった。

事故で死んでしまった私はもう80年彼女を待ってもたらしい。

なんで喧嘩したんだっけ

彼女に会いたい。

ありがとう。
時魔道士さん


『時をつげる』(長い)


五百年に一度この世界の結界が壊れる。
この世は二つの世界に分かれており、一つは魔物が住んでおり、人間が生きていけない所。
もう一つは人間が住める所。
魔物が人間の世界に行くと世界の理が書き換えられる。
魔物が好む瘴気が出、木々は枯れ果て、作物は育たない。
そんな地になる。
そのため通常、人間はすぐに滅ぶだろう。

しかしこの世界には幸い龍がいた。
龍はその身に流れる魔力で人間と魔物が住む世界を二つに分ける結界を作った。
その結果、魔物は人間が住める世界に入れなくなった。

だが、一つ欠点があった。
その結界は五百年に一度壊れてしまうという。
魔物がいれば半年で人間は滅ぶだろう。
そのため五百に一度結界を張り直さなけれいけない。
そのためには結界を張ったあと眠る龍を起こしに行かなければならない。

そのため、この世界には龍を起こしに行く一族が居る。
なぜ一族が居るのかというと、ある馬鹿な王様が行かなくて良いとかなんとかほざき、結界結界が1週間ほど壊れてしまったらしい。
するとどうだろうか、1週間壊れただけなのに、当時あったとされる人間が住む敷地が、10/1になったというのだ。
それから、馬鹿なやつがまた龍起こしを邪魔しないようにある一族が秘密裏に龍を起こしに行くようになったようだ。


よくある言い伝え
こっちで言う「桃太郎」とか「かぐや姫」とかと一緒だ。
皆嘘半分に信じている。

私はこの話しに出てくる龍起こしの一族の物だ。
ちょうど私の代で結界が壊れる。
龍が寝ている場所は私の一族が住む所から徒歩三ヶ月程度
でつく所だ。
五百年後の子孫のためにこれから旅に出るため日記を残しておこうと思う。



初日
これから旅に出る。
準備した者はこれだ。

・金貨5枚ほど(五万円)   ・小さい毛布
・タオル           ・水筒
・携帯保存食         ・寝袋   
・テント           ・裁縫道具
・替えの服(それぞれ3枚)  ・その他防寒具
その他諸々
空間魔法付きカバンがあると楽だ


道中の危険を少なくするために冬に結界が壊れる。
龍が眠っている場所までに街が2つほどある。
村は1週間に一つ程度のペースである為食いっぱぐれる事は無いだろう。


さて、今日は25キロほど歩いた。
今日の夕食はそのへんの草(食べれる)と持ってきた肉を少し入れてスープを作った。
そこそこ美味しかった。



1週間目
今日は村についた。
優しい人が泊めてくれて宿をとらなくて住んだ。
あれから大体200キロ行ったか行ってないかくらいかな?
そうそう、草むらを歩いているとヘビが出た為びっくりしてコケたら、ただの紐だった。
冬に蛇がいるはず無いのにね
今日のご飯は優しい人がミネストローネを出してくれた。
ありがとうセナさん。久しぶりにしっかりしたご飯を食べたよ。

1週間と4日目
書くのが面倒くさくなったからやめようと思ったんだけどまあ、書いておくね。
今日いきなり雪が降り出して凍死するとこだったよ。
次の村に行く行商のおっちゃんが居て、近くの小屋を教えてくれた。
行商のおっちゃんが積荷の隙間に乗せてってくれるらしい
ありがたや🙏
この日記を見ている子孫!準備はしっかりすること!


三週間目
色々あって書いてなかったわ。
……ごめんなさい忘れてました。
前書いた行商のおっちゃんは3つ目の村に行くらしい。
おっちゃんと2つ目の村を出て、3つ目の村に行く途中盗賊が出た。旅に出るたにめそれなりの武芸はできる。
瞬殺してやったぜ!
で、盗賊5人と一緒に旅を続けたんだが、盗賊を引き取ってくれる街が3つ目の村の隣の街だったんだ。
俺はそこに行くのは面倒くさいから、おっちゃんと分かれて歩いて3つ目の村に行ったんだ。
で、宿をとって次の日出ただけだ。
ご飯はチキンのステーキだぜ!
てか、カッコつけて私とか使ったけどばれちったな

一ヶ月と二週間、
ついに1つ目の゛街゛についたぞー!
と言っても追加の携帯保存食買ったぐらいだがな。
ペースはそこそこ想定道理になって良かった
道中一箇所山崩れしてて遠回りをしたけど夜に街にギリギリついて良かった。
書くことは特に無いけど楽しい旅だよ。

一ヶ月と四週間の二日目
今日はなんと、エルフに出会った。
エルフは長命種の一つだからドラゴンの結界のことも本当の話だと知っていた。
エルフなんてこの世で数えれるくらいしかいないのに出会えて良かった。

2ヶ月目
今日は怪我をしてしまった。
結構しっかりこけてしまいあまり使いたくないが魔力を使って怪我を治した。
子孫くん!怪我はしないように!痛いよ!

2ヶ月と三週間
1週間ほど予定が遅れてしまったけどまあ大丈夫だろう。
聞いてくれ!何とな3つ目の村で出会ったおっちゃんと出会ったんだよ。
この先にしばらくし行った所に海があるらしく魚介を仕入れに行くらしい。
まあ、日持ちするものしか仕入れられないからほぼ観光だとさ。
俺も帰りに寄ろうかな?

三ヶ月と5日目そろそろつくのだが山登りがしんどい!
山の上で寝るなよ余裕を持って四ヶ月前に家を出て良かった。
さて、今途中の山小屋で休んでいるのだが言い伝えによると結界が壊れる1週間前には起こしていいが1週間より早く起こすと龍が怒って結界張るのに時間がかかるらしい。
つまり、後二週間ほどサバイバルすることになった。
のぉぉぉぉぉぉ!食料足りん!!!!
まじやべぇ


三ヶ月と三日
なんとか、なんとか生き延びたぞ!
龍様に祀られているご飯をちょこっと頂いただけだ。
許してくれるだろう。
さて、今日は龍を起こしまーす!
イェ~イ
で、どうやって起こすか知らないんだよな。
だからめちゃくちゃ大きな声で叫んだら怒られた。
うるさいって
起きてくださいと一言言うだけでいんだとさ。
で、結界を張りなおしてもらった。
背中に乗せて欲しかったなぁ。
と思ってると乗せてもらえた。やったね
で、一定範囲内の人間の思考は分かるらしく龍の貢ぎ物食べたのばれてた。
ちょい怒られただけで済んでよかった。


さて、これで俺の役目は終わり。
よし、帰るぞーって思ってたら龍が家まで送ってくれた。
三十分で着いたわ。
龍やべぇ。
飛んでる時景色見えんかったし、しかも俺が落ちないように魔法かなんかで固定してくれたわ。
気づいたら家って感じ。
今回は龍様気が変わって二百年ほど起きているらしい。
より安全になって良かった良かった。
じゃっ日記は終わり!

                   継げる
                 時を告げるものより

9/4/2024, 3:58:43 PM

「きらめき」



ある晴れた日。陽介は友達と買い物に行っていた。
皆と商店街をまわっていると一人目を引く女の子がいた。
その子は美しい金の髪を持ち、太陽の光をあびて煌めいているように見えた。
彼女の笑顔は輝いているように見え、陽介は思わず目を奪われてしまった。


女の子は本やさんの看板娘で同級生だった。
陽介は思い切って女の子に声をかけることにした。
  「ねえ、その本面白いよね」

知っている本だったのでそう口にすると、女の子は少し驚いた顔をしたが、すぐににっこりと笑って
「この本わかるの?!私ねこの本好きで…」
彼女は饒舌に喋り笑顔でこちらを向いていた。
その笑顔に陽介の心はドクンと跳ねた。

それから二人は度々一緒に遊ぶようになり、多くの時間を共に過ごした。   セイ
彼女の名前は星。
陽介は星と過ごしていく事に陽介の心のなかに、他の友達とは違うナニカがあると気づいていた。
二人で過ごすのは普通に遊ぶ時とは違うナニカがある。
それはまだ自覚しないまま星と過ごしていた。


夕方になり、星が「また遊ぼうね」といって明るい笑顔で手を振った。
その時陽介は、「またね」といって帰ったのだが、もっと一緒にいたい。離れたくない。
そう思うのは初めてだった。
明日また星と話せばいい。
そう分かってはいるものの、星とわかれることが辛くなった。
その時陽介は気づいた星は、自分の毎日を輝かせてくれる存在なのだと。

それから、陽介は星とはもっと一緒にすごすようになり、彼女と過ごす時間はさらに特別な時間となった。

5時の鐘が鳴りきらきらと輝く夕焼けが星を照らす。
陽介は思い切って星に自分の気持ちを告白しようと思えた。


「星…僕、星の事が好き。」
そうポツリと告白をした。
陽介はとてもうるさい心臓を抑えつつ星の方を見た。
星は優しく微笑んでいた。
「私も、陽介の事が好きだよ」
陽介は気づいたらポロポロと泣き出していた。

それ以来二人は友達ではない特別な存在になった。
陽介は初めての「恋」を日に日に感じるようになり、星との時間は陽介の中で光り輝く思い出となった。 

二人はお互いの気持ちが色褪せる事なく素敵な未来へと進んで行った。

9/2/2024, 3:03:21 PM

『心の灯火』
(⚠注意⚠ 監禁表現、洗脳、BL、ヤンデレです)



「呪われた運命と愛の狭間」

奴隷この国では当たり前だ。
もちろん禁止されている国もあるよ。

小さな島国。
この島クラウス国は、ここ数十年で外部との交流を始め、少しずつ力をつけて行った。
初めは小さな民族の村があったのだが、近くの国と交易を初め莫大な国力をつけた。
様々な国と関わりがあったが大きく3つ、人間の国『ドナント国』ドワーフやエルフが住んでいる『スターフォレスト国』この国は小さな集落の名前に過ぎないけどね。
最後に魔人の国『ヘルカーム国』。
で、ちょっとずつ大きな国になっていっているクラウス国を支援してくれているんだ。
その一方で、クラウス国の上層部は少しずつだが着実にドナント国に乗っ取られているんだ。

「さて、ここまでは良いかな?」

長ったらしい説明を終えて一仕事ついたなと言うようにお茶を飲んでいるこの男ナティ様は奴隷の俺に謎に教養をつけさせ、剣術を仕込み、時には遊びに連れていかせ……etc
さっきこいつも言っていたがこの国も奴隷がいる。
奴隷の扱いなんて最低限エサをやり、日が昇り辺りが見えなくなるまで働かせる。
奴隷なんて十年もてば丈夫な方だ。そう言われている。
これでみんなもわかってもらえたと思うがナティ様のやっていることはおかしい。
個室を与え、良いベットで寝かせ、しっかり三食食事を沢山出す。働かせず教養を身に着けされる。
これでは普通の人間といっしょではないか。
奴隷が普及してはいるがそれでも安価なものでは無い。
そんな物にこんなお金をかけて馬鹿では無いか?
ナティ様がやっている事なんて食用の豚をペットにして飼っているような物だ。
そんなナティ様と出会ったのは3ヶ月前


奴隷商で全ての奴隷を買ったらと思ったら解放した。
俺以外。
もちろん意義なんて無い。唱えれるわけ無い。
それから謎に俺はこうして過ごしている。
主の命ならするしかない。
何が目的なんだ?不思議な人だ




ふふふ、ここ数ヶ月奴隷のヒルドに勉強を教えているが1つも警戒が解けないな。
こいつは物覚えも良いし、体の使い方も良い。さらに顔も良いと来たら何であんな安価だろうと思ったが、どうやらこいつには呪跡があるらしい。
効力は無いが呪跡の見目がいけなかったんだろうな。


さて後2ヶ月、この国が滅亡するまでの時間。
俺はヘルカーム国からきた。
この国がドナント国の陰謀で国民が辛い目に合っていると情報が入り、ヘルカーム国の支配下としもう一度国を安定させるために来た。
2ヶ月後にドナント国にが攻めてくるらしい。その時、スターフォレスト国と協力しドナント国を滅亡させる。
滅亡と言ってもドナント国の上層部を処刑するくらいで済ませたいが、、、
そのついでに奴隷の解放をしていたんだ。
そこでヒルドを見つけた。
ほぼ一目惚れだったんだがどんどん興味が湧いてきた。
初めてだったんだ、こんなに興味が湧くのは。



さて、今日も暇だ。
ナティ様はこれから戦争が始まるらしくしばらく会えてない。奴隷も解放するらしい。
クラウス国のみんなは頑張るのに俺だけこんなぐうたらで良いのか、、、
使用人もバタバタしていて少し、、寂しい。

ドォォン


…!
戦争の合図だ。
ナティ様に言われていたんだ。大きな爆発音が合図だと
俺はナティ様に言われた通り屋敷の地下の最奥に逃げていた。もとは牢屋だったらしいその場所は通気性が悪くジメジメしてはいるが部屋は整えられて清潔感がある。
ココは少し特殊な場所らしくこの場を知っているものしか入れないらしい。
ここに居ろとナティ様に、言われたため逃げていた。

俺なんかにそんな事しなくても良いのにね。

俺はクラウス国の王様と妾の間に出来た子だった。
タイミングが悪いことに第一王子だったんだ。
もちろんそんな事王女様がよく思うこともなくいつも暗殺されかけた。何時も側近が守ってくれた。
初恋だったんだ。
でも何故か姿も顔も思い出せない。
第二王子が生まれるとさらに自分は身の危険に晒されるようになった。今でもその傷が背中に残っている。
それでも運好く生きている俺が気に食わなかったんだろう。女王が適当な理由をつけ俺と母を奴隷堕ちさせた。
準備に時間がかかったんだろう、しばらく暗殺は止んでいた。
そんなこんなで奴隷堕ちしたわけだがその際にどうやら呪をかけられたらしい。
奴隷商が適当な呪解師に頼んだせいで呪跡が残った。
こんな問題を抱え、なおかつ呪跡持ちだと売りてがつかなかった。
俺なんかただのお荷物だったんだ。
城にいる時も奴隷として生きている時も、俺が皆邪魔でしか無かっただろう。




爆発音がする
戦争が激しくなっている。
ナティ様怪我をしなければ良いな。
俺はなんだか眠くなって眠りの海に落ちた。



次目覚めた時あたりは静まり返っていた。
長い事眠っていたつもりは無いが、そんなに戦争が早く終わるはずないよな?と頭を悩ませていたところナティ様がやってきた。
『ヒルド、もう出て来て良いよ戦争が終わったからね』
そう一言言われ俺は目をパチパチと瞬かせた。
何を言っいるんだろう?
そんなに戦争って早く終わるものだろうか?
顔に書いてあったんだろうナティ様は説明してくれた。
「スターフォレスト国とヘルカーム国が協力してドナント国に攻めたんだ。思ったより早く片がついて良かったよ」
なんて事無いようにナティ様は言うがそんなに早く終わるものだろうか?
そんなに魔人は強いのか、、
魔法が使えることは知っていたが、、、
「さてヒルド本題はねこのクラウス国の奴隷制度が無くなったからヒルドはもう晴れて自由の身なんだ。でも俺はそんな事許せないなぁ。だからこんなとこにヒルドに来てもらったんだ。もう一度お休みヒルド。」
ナティ様がそう言うとさっきまで眠っていたのになんだか眠く、、、、



目が覚めると檻の中だった。
暗く音もなく、少し肌寒い。
しばらくするとナティ様が迎えに来てくれるだろう。
何故かそう思っていた。

あれからどれくらい経ったんだろうか。
お腹が空いた。
前はしばらく食べなくてもなんとかなっていたのに。
時間が分からないのも怖い。
体感だともう2日は経っているがそれでも時間があっているとは思えない。
何かすると言ったら檻の中に唯一あるボウルの水を飲むくらいだった。
「ナティ様」
呟いてみるやはり返事は来ない。


「ナティ様」
またナティ様と呼んでしまう
結局ナティ様に頼ってしまう、、、俺は、、、
うぅ、、泣いちゃ駄目だ。
そう思っても涙が出てくる。
「うぅ゛ナティ様っ、ナティ様っ!」
そう何度呟いてもナティ様は現れない。
怖い。こんな事は初めてだ。
助けてナティ様
 




散々泣いて涙がつきかけていた時、足音がした。
「可哀想にヒルド、今出してあげるからね」
そうナティ様が言うと檻は空きナティ様が俺を抱きしめてくれた。
「ナティ様!何でするから、俺から離れないでっ!!!!
もうこんな怖い事嫌だっ!」
ナティ様に抱きしめられるとつい俺の口からそう漏れていた。その直後にわがまま言ってしまったことに気づき謝罪をする。
ナティ様が檻を開けれる不自然さに気づかずに
「ごめんなさいっ「いいよヒルド、ずっと一緒に居てあげるからね。そのかわりヒルドは俺から一生離れなれ無くするけど良い?」
ナティ様から思ってもみない言葉が出てきてつい
「勿論っ、」
そう答えた。



あれから、ナティ様はおれとナティ様に以外入れない部屋を用意してくださってそこでナティ様と暮らしている。
どうやらナティ様はクラウス国救済計画のリーダーをしていたらしくて、今はそのトップとして公爵という地位をえての仕事をしている。
ナティ様に俺の背中の傷と呪跡を解いてもらった。
その後にナティ様の印として淫紋を入れてくれた。
毎日ナティに愛されて幸せ。
ナティ様がいなければ俺は何もできないけど、
ナティ様はそんな俺を認めてくれる。
守ってくれる。大好き



ナティサイド
クラウス国の一件が終わると奴隷は全員解放に向かうだろう。そうするとやっと手に入れたヒルドを手放さなければいけなくなる。
取り敢えず洗脳するために監禁する事にした。
ひとまずなにもない暗い部屋で2日ほど閉じ込めていた。
時々私の名前を健気に呼んでいるヒルドが可愛い。
もともとこうしようと思っていたため、奴隷として飼える時から体内時計を少しずつ狂わせていた。
まぁもう少し待っておこう。
あれから1日たたないくらいでヒルドは泣き出した
必死に俺の名前を呼んで泣いているヒルドが可愛かった。
ビルドが泣き疲れたころビルドに会うとヒルドが縋って泣きついてきた。
その時俺のお願いを言うと素直に受け入れてくれた。
あれからヒルドを俺達の部屋に閉じ込めて毎晩愛して、ヒルドはもう俺無しじゃ生きていけないだろうな。
周りの貴族たちからは妻を取れと煩いがビルドに浮気するわけにはいかない。
初恋がかなったんだ。
初めて心に火がついたんだ。
これくらいよかろう。
女王に恨まれて毎日びくびくしながら俺に守られてる子鹿を見て興奮した。
俺に縋り付くヒルドが好きになった。
ヒルドは国を潰す口実にうってつけだった。
何としてもビルドを生かさなければいけなかったために俺がヒルドに付けられた。
女王に邪魔されてヒルドが奴隷堕ちした時は気が気じゃなかった。
まあか結果ここうなってなって良かったよ。

9/1/2024, 3:59:38 PM

『開けないLINE』




僕には今気になっている人が居る。
幼馴染の鈴奈 陽菜ちゃんだ。
僕は世間一般では『オタク』と呼ばれている。
だが、決して陰キャでは無い!
友達だっているし、一応クラスの人とも一通り話せる。

さて、話を戻そう。
僕、川津 流は、陽菜ちゃんに惚れている。
きっかけはとある昔の一コマだ
そう、この『陽キャ』の僕が虐められているくらい昔の事だ。
あの世に己の醜態を晒すバカどもの標的になった時、僕はやられっぱなしだった。
昔はよくて虐められていたものだ。
そのたびにお母さんに言って転園をしたり、園に問題がある場合訴えてもらったりしていた。
そんな日常のひと時、僕は例に漏れず虐められていたが、その日はちがった。
皆見て見ぬふりをするのに僕を助けてくれる子が居たではないか。
それが陽菜ちゃんだった。
僕はあの日初めて恋をした。
今でも覚えているよ。
8/14日なつの日だった。
僕の初恋記念日だ。
それから僕はお父さんに協力をお願いして、陽菜ちゃんについて徹底的に調べた。
好きな人の事は何でも知っておきたいよね。
1週間くらいかな?
調べた結果はあまり気の良い物では無かった。
陽菜ちゃんの妹が病弱で虐められやすく陽菜ちゃんが良く守っていたらしい。
その前例があり、陽菜ちゃんは僕を守ってくれたらしい。

「なんていい子なんだっっっ」

僕はつい叫んてしまったよ。
僕の愛する人はなんていい人なんだろう
それからも陽菜ちゃんに付いてのリサーチは欠かさなかった。
とりわけ何か出来事がある訳もなく高校生になった。
陽菜ちゃんを追って学校を決めたから、少し勉強はしないといけないが、まぁ問題ない
で、高校生になったからには、そう、陽菜ちゃんと付き合いたい。
どうするべきか、
できれば正攻法で行きたいな。まずはLINEから、、、


ふふふふふ、
先生を買収して陽菜ちゃんと同じ班になったぞ。
これで少しは交流が出来る。
早速声をかけよう。できるだけ自然に、、、

「陽菜ちゃんだよね?僕のこと覚えている?幼稚園が一緒だったんだけど、、、」
「えっと、ごめんなさい覚えてないの。」


ガーンッッッ
そうきたか。
ま、まぁ僕のことだからこんなことは想定内だ。
大丈夫、大丈夫、ふぅ

僕「そっか、残念。僕は川津 流(かわず りゅう)じゃあこれからよろしく。」
陽菜ちゃん「うんよろしく流くん」

まぁまぁ、第一コンタクトは問題無さそうだ。
これからLINEをゲットするぞ!!
陽菜ちゃん「そういえばこれから班として付き合うことになるからLINE交換しよう?」
僕「もちろん、いいよ」


な、な、な、なんとっっっっっ
こんなあっさりとLINEが交換できるなんて僕は神にでも愛されているのか???



あれから少しずつを深め仲良くなっている。
最近はよく2人でお出かけをしたりしたんだ(*^^*)
後数ヶ月で聖夜だ。
その時告白しようと思う。
その時までに計画を練らねば、、、、

そうして計画を建てていたある日、陽菜ちゃんからLINEがきた。
『私たち、付き合わない?』
僕は舞い踊り家中を駆け巡りたい衝動を抑えすぐにLINEを返した。
『もちろん』
ふう、ここまでが僕の愛する陽菜ちゃんと付き合える物語だ。
何?題材と1つも関係無いだって?
うるさいなぁ
せっかく僕の幸せな馴れ初めを教えてあげたと言うのに
あぁ、そうか、
僕を嫉妬しているんだな?
残念な事だ。嫉妬す、、、、


〔ここで文字は途絶えている〕











(愛のメモリー)
僕の愛の記録を書いていると衝撃的な事があった。
陽菜ちゃんのが学校一のモテ男と腕を絡ませキ、キ、キスをしているではないか、、、
最近はついに付き合えたため浮かれていて日々のリサーチはしていなかったが、、、う、浮気?
あのお淑やかで淑女な陽菜ちゃんが?

僕は認めたくなくて部下を使ってリサーチさせたが
結局陽菜ちゃんは浮気をしていた。


僕は結局LINEを開き一言

     『別れよう、僕見ちゃった』


そう送った。

暫くして通知が沢山来たが僕はそのLINEを開け無かった。

これが僕の恋の行方だってさ。
開かなくても見える文字から目を逸らしたかったのに逸らせないのは何故だろうか。

彼女に渡そうと思ったペンダントを捨てれないのは何故だろうか。

今までの僕の人生の全てが消え去った。
あぁ僕は、、、




設定
川津 流くんはなんとなく分かるとおりお金持ちです。
陽菜ちゃんは悪い子では無いですが流くんを好きとかは無く結構できると玉の輿なため付き合っただけです。
LINEを送った後学校に行くと気まずいので学校の先生を買収して席を離させました。
先生も慰めてくれたそうです。
陽菜ちゃんも罪悪感あってか流くんと距離が空きました。
流くんは時間はかかりましたが立ち直り可愛い奥さんと幸せな生涯を暮らしましたとさ。
流くんの名前の由来は〔井の中の蛙〕→蛙→かわず→川津
流は流れるから流ですね

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