マシュマロの美脚

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【時を告げる】二つのお話しがあります。
      


『永遠の静寂』(短編)

28ページ目
女の地縛霊(対処:時魔道士)



時魔道士が言った私はもう死んでいると。

彼女を待っても、もうあの子は死んでしまっている。
   
そう言う彼はとても異質だった。

時を操り、幽霊を成仏させる。

彼はこんな事しなくても良いのにね。

彼はあの子にあって来てくれたらしい

彼はそう言うと消えたと思ったらいた。

私からしたらすぐに思えたけどちゃんと行って帰って来たらしい。

ちゃんと彼女は会いに来てたらしい。

私が見えてなかっただけらしい。

私が見たくなかっただけだった。

事故で死んでしまった私はもう80年彼女を待ってもたらしい。

なんで喧嘩したんだっけ

彼女に会いたい。

ありがとう。
時魔道士さん


『時をつげる』(長い)


五百年に一度この世界の結界が壊れる。
この世は二つの世界に分かれており、一つは魔物が住んでおり、人間が生きていけない所。
もう一つは人間が住める所。
魔物が人間の世界に行くと世界の理が書き換えられる。
魔物が好む瘴気が出、木々は枯れ果て、作物は育たない。
そんな地になる。
そのため通常、人間はすぐに滅ぶだろう。

しかしこの世界には幸い龍がいた。
龍はその身に流れる魔力で人間と魔物が住む世界を二つに分ける結界を作った。
その結果、魔物は人間が住める世界に入れなくなった。

だが、一つ欠点があった。
その結界は五百年に一度壊れてしまうという。
魔物がいれば半年で人間は滅ぶだろう。
そのため五百に一度結界を張り直さなけれいけない。
そのためには結界を張ったあと眠る龍を起こしに行かなければならない。

そのため、この世界には龍を起こしに行く一族が居る。
なぜ一族が居るのかというと、ある馬鹿な王様が行かなくて良いとかなんとかほざき、結界結界が1週間ほど壊れてしまったらしい。
するとどうだろうか、1週間壊れただけなのに、当時あったとされる人間が住む敷地が、10/1になったというのだ。
それから、馬鹿なやつがまた龍起こしを邪魔しないようにある一族が秘密裏に龍を起こしに行くようになったようだ。


よくある言い伝え
こっちで言う「桃太郎」とか「かぐや姫」とかと一緒だ。
皆嘘半分に信じている。

私はこの話しに出てくる龍起こしの一族の物だ。
ちょうど私の代で結界が壊れる。
龍が寝ている場所は私の一族が住む所から徒歩三ヶ月程度
でつく所だ。
五百年後の子孫のためにこれから旅に出るため日記を残しておこうと思う。



初日
これから旅に出る。
準備した者はこれだ。

・金貨5枚ほど(五万円)   ・小さい毛布
・タオル           ・水筒
・携帯保存食         ・寝袋   
・テント           ・裁縫道具
・替えの服(それぞれ3枚)  ・その他防寒具
その他諸々
空間魔法付きカバンがあると楽だ


道中の危険を少なくするために冬に結界が壊れる。
龍が眠っている場所までに街が2つほどある。
村は1週間に一つ程度のペースである為食いっぱぐれる事は無いだろう。


さて、今日は25キロほど歩いた。
今日の夕食はそのへんの草(食べれる)と持ってきた肉を少し入れてスープを作った。
そこそこ美味しかった。



1週間目
今日は村についた。
優しい人が泊めてくれて宿をとらなくて住んだ。
あれから大体200キロ行ったか行ってないかくらいかな?
そうそう、草むらを歩いているとヘビが出た為びっくりしてコケたら、ただの紐だった。
冬に蛇がいるはず無いのにね
今日のご飯は優しい人がミネストローネを出してくれた。
ありがとうセナさん。久しぶりにしっかりしたご飯を食べたよ。

1週間と4日目
書くのが面倒くさくなったからやめようと思ったんだけどまあ、書いておくね。
今日いきなり雪が降り出して凍死するとこだったよ。
次の村に行く行商のおっちゃんが居て、近くの小屋を教えてくれた。
行商のおっちゃんが積荷の隙間に乗せてってくれるらしい
ありがたや🙏
この日記を見ている子孫!準備はしっかりすること!


三週間目
色々あって書いてなかったわ。
……ごめんなさい忘れてました。
前書いた行商のおっちゃんは3つ目の村に行くらしい。
おっちゃんと2つ目の村を出て、3つ目の村に行く途中盗賊が出た。旅に出るたにめそれなりの武芸はできる。
瞬殺してやったぜ!
で、盗賊5人と一緒に旅を続けたんだが、盗賊を引き取ってくれる街が3つ目の村の隣の街だったんだ。
俺はそこに行くのは面倒くさいから、おっちゃんと分かれて歩いて3つ目の村に行ったんだ。
で、宿をとって次の日出ただけだ。
ご飯はチキンのステーキだぜ!
てか、カッコつけて私とか使ったけどばれちったな

一ヶ月と二週間、
ついに1つ目の゛街゛についたぞー!
と言っても追加の携帯保存食買ったぐらいだがな。
ペースはそこそこ想定道理になって良かった
道中一箇所山崩れしてて遠回りをしたけど夜に街にギリギリついて良かった。
書くことは特に無いけど楽しい旅だよ。

一ヶ月と四週間の二日目
今日はなんと、エルフに出会った。
エルフは長命種の一つだからドラゴンの結界のことも本当の話だと知っていた。
エルフなんてこの世で数えれるくらいしかいないのに出会えて良かった。

2ヶ月目
今日は怪我をしてしまった。
結構しっかりこけてしまいあまり使いたくないが魔力を使って怪我を治した。
子孫くん!怪我はしないように!痛いよ!

2ヶ月と三週間
1週間ほど予定が遅れてしまったけどまあ大丈夫だろう。
聞いてくれ!何とな3つ目の村で出会ったおっちゃんと出会ったんだよ。
この先にしばらくし行った所に海があるらしく魚介を仕入れに行くらしい。
まあ、日持ちするものしか仕入れられないからほぼ観光だとさ。
俺も帰りに寄ろうかな?

三ヶ月と5日目そろそろつくのだが山登りがしんどい!
山の上で寝るなよ余裕を持って四ヶ月前に家を出て良かった。
さて、今途中の山小屋で休んでいるのだが言い伝えによると結界が壊れる1週間前には起こしていいが1週間より早く起こすと龍が怒って結界張るのに時間がかかるらしい。
つまり、後二週間ほどサバイバルすることになった。
のぉぉぉぉぉぉ!食料足りん!!!!
まじやべぇ


三ヶ月と三日
なんとか、なんとか生き延びたぞ!
龍様に祀られているご飯をちょこっと頂いただけだ。
許してくれるだろう。
さて、今日は龍を起こしまーす!
イェ~イ
で、どうやって起こすか知らないんだよな。
だからめちゃくちゃ大きな声で叫んだら怒られた。
うるさいって
起きてくださいと一言言うだけでいんだとさ。
で、結界を張りなおしてもらった。
背中に乗せて欲しかったなぁ。
と思ってると乗せてもらえた。やったね
で、一定範囲内の人間の思考は分かるらしく龍の貢ぎ物食べたのばれてた。
ちょい怒られただけで済んでよかった。


さて、これで俺の役目は終わり。
よし、帰るぞーって思ってたら龍が家まで送ってくれた。
三十分で着いたわ。
龍やべぇ。
飛んでる時景色見えんかったし、しかも俺が落ちないように魔法かなんかで固定してくれたわ。
気づいたら家って感じ。
今回は龍様気が変わって二百年ほど起きているらしい。
より安全になって良かった良かった。
じゃっ日記は終わり!

                   継げる
                 時を告げるものより

9/6/2024, 3:13:55 PM