椋 muku

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12/8/2024, 11:41:14 AM

好きだよ。君が私のこと知りたがってた時から。でも君は私に告白はしてくれない。私も君に告白はしない…私は君からの告白を待ってるからさ。

「好きだよ」なんてたった4文字を私は言えない臆病者。お互い通じあってるって勝手に思ってこの距離感に甘えてるの。私、それ以前に君に伝えてないことばっかりだよね。君にちゃんと伝えられない。だからここで少しだけ原稿くらい作らせてね。

まずは謝りたいことからかな。本当は最初、君に向き合うことが出来なかった。私はまだ前に好きだった人への未練を捨てきれてなかったから。君が距離を縮めれば縮めるほど未練への罪悪感に襲われた。きっとまだ好きだった。思いなんてそう簡単に断ち切れるわけなくて君との関係に困惑してた。今はもう君のことが好きだってはっきり言えるけど、長い間二股してたようなものだった。本当にごめんね。

次に伝えたいこと。君に出会ってから私達がこんな関係になるなんて想像もつかなかった。出会ったばかりの時は君のことが嫌いだったからさ。君が他の女子と付き合ってた時も正直どうでもよかった。私には関係ないし。ただ、君との距離が縮まってから私が初めて経験する感情ばかりが飛び交った。例えば君がかまってーって私にいたずらをする時。君にかまいたくなるのは当然だしあえて無視してもしつこくかまってってアピールしてくる。すごく胸が締め付けられるの。あとは君が触れてくれた時。手を繋いだ時や頭を撫でられた時。私の胸は今までにないくらい高鳴ってしまう。そんなこと全部含めて本当に初めてだった。君のおかげで沢山経験できた。ありがとう。

こんなところかな。あとは最後に好きだよ…ってダメだな。私から言っちゃうのは良くないな…卒業式まで。私たちの期限はきっとそれまでだから私はずっと待ってるよ。君が伝えてくれたら私も伝えるからね。本当に大好きだよ。

題材「ありがとう、ごめんね」

12/7/2024, 1:23:03 PM

私は休日決まってなかなか起きられない。別に病気でもないし意図的でもない。休日ってだけで身体が勝手に安心しているのだと思う。そして私は今日もこの部屋で眠りにつく。

私の部屋はそう広くはない。学生には勉強机さえあればいい。そういう親の考えで最初は部屋なんて用意されることはなかった。でも私を可愛がってくれた兄が気の毒に思い、一昨年大学へ出る時に私へ譲ってくれたのだ。

「当分はここを好きなように使え。俺のモンもある程度は残していくから狭くはなるだろうけど。」

兄は私の頭を撫でながらそう言い残し家を出た。それ以来、私はこの部屋を季節に合わせて装飾して兄が帰省する時に一緒に過ごしている。毎週の掃除だって欠かさない。部屋の明かりは1番暗くて暖かい色。日没後は部屋の照明は一切付けず電気スタンドだけ。私なりのこだわり。私の居場所だと言えるように。

思えば私にはここしか居場所がない。それは兄も気づいてくれていたのだろうか。
私の両親は仲が悪い。毎日のように父は母に怒りをぶつけ罵詈雑言を吐いては「離婚だ」と決まり文句のようなものを繰り返している。母は結婚してから一度も父に寄り添うことはなかったらしい。そして父は母の性格や言動が気に食わないのだ。母は

「私はただ生活しているだけなのに…どうして?」

と私に縋り付いてくる。兄と姉、そして末っ子の私。成長する程悪化する夫婦関係の仲裁に兄が入っていた。姉はそんなものに興味はないどころか

「離婚?勝手にすれば?どうせ私は家を出るし」

と火に油を注ぐようなことを言う。兄が家を出た今、あいだを取り繕うのは私。父にいい顔をし縋り付く母を慰める。しかし時が経つにつれ、父の矛先があらゆる方向へと向けられることになった。私が母を庇っていることに腹を立てたのだ。いつしか私へ母への罵詈雑言を愚痴愚痴と浴びせ、私への怒りもぶつけてくるようになった父。

「離婚をしようと思っている。お前の姉は離婚しても良いと言っているんだ。お前はどうなんだ?」

と私へ意見を迫るようなことも多くなった。私の一言の発言が命取りになってしまうかもしれないからへたなことは言えない。どうしようもできない私はただただ黙っていることしかできない。毎日、私の逃げ場所はここしかないのだ。階段を駆け上がり部屋の戸を閉める。親は子を選べるが子は親を選べない。人の宿命。親は自分の好きなように子を育てられる。洗脳だってできるから自分が望む子なんて簡単に作れるんだ。でも子はそんな自分の親を選べない。ましてや血縁関係であり自分を育ててくれた親を憎めやしないのだ。生まれた環境を恨んではそんな思いはどうすることもできない。父が母に手を出すことはしないが言葉だけが飛び交うこの家は私にとっては居心地が悪いんだ。私にとって悪い一面だけじゃなかった両親だからこそもっと憎めない。
冷えきったこの部屋から染み付いた兄の匂いがふっと香る。と同時に私の電話が音を鳴らす。

「暇になった。今何してる?飯は食ったのか?寒くはないか?ストーブはちゃんと付けろよ。付け方はわかるか?」

兄の声に今日もまたほっとする。私は1人涙を堪え平気なフリして兄と他愛ない話を続ける。私の居場所はきっとここしかないんだ。どうか兄だけは私のことを見捨てずにずっと側にいてくれますように。この部屋の片隅で今日もまた生きる理由を探してる。

題材「部屋の片隅で」

12/6/2024, 2:14:30 PM

うーん…逆さまだと字がよく読めないな。

「ねぇ、ひっくり返して」

「ん」

「せんきゅ」

・・・いや、ちょっと待て。この字…もしかしてもしかすると!?

「(J)じゃなくて(し)になってるんだけど?アルファベット、小学生の頃に習ったよね?」

最近した会話。君が私に英語を教えてくれって頼むんだもん。スペルくらいは厳しくしないと。逆さまだったら危うく気づかないところだったわ。
今日も君と学校に残って勉強していく。でも今日は明日数検を控えている君のために特別数学の勉強を許可した。私は他の人の勉強を教える。金曜日。君と一緒に過ごす時間が増えればいいななんてわがままで叶うわけもなかった。

「さぁ、みんなそろそろ帰るぞー。学年主任の先生が見回りに来るから急げよ?」

先生の掛け声で一斉に帰り支度を始める。ものの数十秒。みんなで退散。
外に出ると雪が積もっていた。男子はみんな興奮して雪合戦を始めた。そしてその輪が広がって私達も雪玉を投げながら帰ることとなった。暗くて誰が投げたのかも分からない雪玉が宙を舞う。来週きっと注意されるだろう。でも今日くらいは許して欲しい。このメンバーでもうこんな青春、体験出来ないんだから。みんなで走ってみんなで投げて。スクールザックを開け合ったり追いかけ回したり。卒業前の悪あがき。そして少し落ち着いた時。君が私の所へ来た。君が私の手を握ってくれる。手袋越しでも伝わる君の体温。いつもは素手で力強く握ってくれるからか君を少しだけ遠く感じた。それでも集団下校のようなこの状況だからか君はすぐ手を離してしまった。金曜日。それは私にとってすごく良い日になった気がしただけ。まるで世界全部が逆さまに見えてしまうような…見えるくらいに心が振り回される金曜日。

題材「逆さま」

※8割寝て書いてます笑

12/5/2024, 12:25:01 PM

今日、君は私に勉強を教えて欲しいと頼んだ。放課後、一緒に残って…と上目遣いでお願いをしてきた。私は断れず君のお願いを受け入れた。

放課後。英語を教えてと頼まれていたはずなのだが、君は一向に英語の教材を出す気配が見えない。卒業までのカウントダウン。先生から頼まれたのはいいけど、私といる時にまでやらないで欲しい。でも君のわがままを許してしまう私もきっと甘すぎるんだろう。

「英語は?」

と尋ねると

「んーあともうちょっと」

って返ってくる。永遠にこれの繰り返し。

結局私は君に教えることなく帰ることになった。私は君と一緒に帰れることが嬉しかった。でも2人きりなんて到底なれるわけはないし、2人きりになったとしても君は私なんかに興味がないから進展する訳でもない。意味なんてない。それでも私は君と一緒にいたかった。何事もなく無事に帰った。のはいいのだが、勇気を出して手を繋げなかった自分がとても悔しい。あー今日もまた何もできなかった。青春というものは急に進展したかと思えば急に距離を感じたりと日々を目まぐるしく感じる。楽しくて苦しい。
布団に潜ってからも眠れぬほどに君のことを考える。私がこうしていたら…明日はどう接しよう…君のために何か女の子らしいことをしようか…眠れぬほどに無数の考えが行き交う。私は夜も眠れぬほどしまいには、君のことが好きなんだな、そう思って今日も眠りにつく。

題材「眠れないほど」

12/4/2024, 12:15:30 PM

夢と現実。その2つは程遠くて、でも深く関わりあっていて。自由に思い描くことができた夢。思い通りにはしてくれない現実。対照的だからこそ現実からまた逃げたくなってしまうのだろう。


おだいに関連して書けなさそうなので別で今日のエピソード

昨日、私は以前好きだった彼と一緒に帰った。それは意図的なものではなく偶然だった。しかし今日。いざ学校へ行ってみると、心が揺らいでいた自分と一緒に帰ったという事実に罪悪感を感じた。
君との距離は届きそうで届かない。私は君に近づきたい。事実と想いは対照的でどうするべきかお昼まで悩んでいた。
給食にて。今日は給食センターの方でハプニングが起こったらしくご飯が届かなかった。そのため、非常食であるレトルトカレーが振る舞われるとの事。私はそのカレーを1口食べてみた。実際は非常食だからそんなことは言っていられないのだろうけど、美味しくはなかった。少なくとも私にとっては。残すことは良くないしでも食べるのも無理そうだし…

「食べられなさそう?俺、貰うよ?」

「…えっ、だ、だめだよ。だってもう口つけたし」

「…?別にいいけど」

「…ほんと?じゃあ、申し訳ないけどあげる」

そして君は私のカレーをたいらげた。このやり取りを見ていた友達が私をトイレへ連れ込んだ。幸い、トイレに人は居なかったのだが

「ねぇ!あんた気づいてんの?それ関節キスだよ?」

たった一言で私は思い知らされる。やってしまった。声にならない叫びをあげてしまったこと、今でも鮮明に覚えている。
やっとトイレから出られた昼休み。私は理科の先生に勉強を教えてもらう予定だった。それも友達と一緒に。教室を出た私の行く手を君が塞ぐ。左によれば君も左によって右によれば君も右による。

「…えっ、何?」

「どこ行くの?」

「理科の先生んとこ。あの子も一緒に…」

「ダメ。行かないで」

君はいつもより強く私の腕を掴む。そして教室へ連れていこうと引っ張った。

「あー、君先に行ってて良いよ。こいつ遅れて行かせるから」

君が急に男らしく見えて私は即爆発した。顔が真っ赤になって何も出来なくて。どうすればいいか分からなくなった時、友達が私を救出し無事理科の先生の所までたどり着けたのである。

また縮まった君との距離。そして深まった関係性。あーもう明日から合わせる顔がない。本当に好きが増して困ってしまう。明日からどうしようか、本当に…

題材「夢と現実」
+今日のエピソード

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