夢と現実。その2つは程遠くて、でも深く関わりあっていて。自由に思い描くことができた夢。思い通りにはしてくれない現実。対照的だからこそ現実からまた逃げたくなってしまうのだろう。
おだいに関連して書けなさそうなので別で今日のエピソード
昨日、私は以前好きだった彼と一緒に帰った。それは意図的なものではなく偶然だった。しかし今日。いざ学校へ行ってみると、心が揺らいでいた自分と一緒に帰ったという事実に罪悪感を感じた。
君との距離は届きそうで届かない。私は君に近づきたい。事実と想いは対照的でどうするべきかお昼まで悩んでいた。
給食にて。今日は給食センターの方でハプニングが起こったらしくご飯が届かなかった。そのため、非常食であるレトルトカレーが振る舞われるとの事。私はそのカレーを1口食べてみた。実際は非常食だからそんなことは言っていられないのだろうけど、美味しくはなかった。少なくとも私にとっては。残すことは良くないしでも食べるのも無理そうだし…
「食べられなさそう?俺、貰うよ?」
「…えっ、だ、だめだよ。だってもう口つけたし」
「…?別にいいけど」
「…ほんと?じゃあ、申し訳ないけどあげる」
そして君は私のカレーをたいらげた。このやり取りを見ていた友達が私をトイレへ連れ込んだ。幸い、トイレに人は居なかったのだが
「ねぇ!あんた気づいてんの?それ関節キスだよ?」
たった一言で私は思い知らされる。やってしまった。声にならない叫びをあげてしまったこと、今でも鮮明に覚えている。
やっとトイレから出られた昼休み。私は理科の先生に勉強を教えてもらう予定だった。それも友達と一緒に。教室を出た私の行く手を君が塞ぐ。左によれば君も左によって右によれば君も右による。
「…えっ、何?」
「どこ行くの?」
「理科の先生んとこ。あの子も一緒に…」
「ダメ。行かないで」
君はいつもより強く私の腕を掴む。そして教室へ連れていこうと引っ張った。
「あー、君先に行ってて良いよ。こいつ遅れて行かせるから」
君が急に男らしく見えて私は即爆発した。顔が真っ赤になって何も出来なくて。どうすればいいか分からなくなった時、友達が私を救出し無事理科の先生の所までたどり着けたのである。
また縮まった君との距離。そして深まった関係性。あーもう明日から合わせる顔がない。本当に好きが増して困ってしまう。明日からどうしようか、本当に…
題材「夢と現実」
+今日のエピソード
12/4/2024, 12:15:30 PM