aeru

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10/14/2022, 11:52:54 AM

空に近い場所から君へ伝えたいことがあるんだ

君は僕の全てで、代わりなんてきかない人だった
なんて言えば僕の思いが伝わるかな
世界中に溢れた数多の言葉を全部使っても
思いを伝えるには半分にも満たないと思う

きっと君には、二度と会えないと思う
君はもう遠い場所に行ってしまったから

会いたくても会えない日々は辛かった
けれどそれももう、終わりにしよう

もっともっと高く
もっともっと空に近い場所へ行こう

10/13/2022, 2:20:47 PM

君の選んだ世界に、僕はいなかった
君の望んだ未来に、僕はいなかった

ただそれだけのことが、あまりにも苦しい

子供のように駄々をこねるつもりもない
行かないで、と泣きわめくつもりもない

それでも過ごした日々を思い出す
もう二度と戻ってこない愛しい時間が

優しくなれた自分を
童心に戻った自分を
そして、純粋な思いに気づいた自分を

ひたすらに抱えて、二手に別れた道を歩んでいく

歩いて歩いて
どこまで来たかわからないほど進んで
躓いて転んで
全ての荷物を地面に落として空を見上げたとき

また子供のように、君を求めるだけ

10/10/2022, 6:44:06 PM

君が泣いていた

メイクが崩れているのも気にせず、ぼろぼろと
大粒の雨のように溢れて、薄い桃色になって落ちる

街灯に照らされる横顔がとても綺麗で
理由も聞かずにただ横顔を見つめていた

ファンデーションが流れる
サラサラと君の素顔が見える

見せたくない、と恥ずかしがって欲しいような
それを咎めて、全て見せて欲しいような

芯から冷えるような風が吹いて
頬を凍てつかせるように涙が乾きはじめても

またこぼれる雫で、その肌は乾かない

ねぇ、その涙の理由はなに?

きっと僕じゃないよね

君の涙の理由になることは、一生無いのかな

10/6/2022, 5:54:19 PM

水の流れのように過ごしていた日常は
いつか急に渇れてしまって

過ぎた日常を思っても、二度と帰ってこなくて

大切な人も、景色も、肌で感じた「生」の感覚も
日に日に薄れていって

原色の思い出に水をさして
薄まった色を身体中に抱え込んで

新しい「日常」で埃を被ったあの日は
きっともう、二度と帰ってこない

そう理解していても、忘れられなくて
夜が深まり、眠れない時に思い出してしまって

矛盾と後悔にまみれたまま

それでもまだ、過去を想い続けて

10/5/2022, 7:29:37 PM

両手いっぱいの別れを数えて大人になった

薄汚れた残りわずかな純情も
煙草で汚れた六畳の部屋も
棺が燃え、空に溶けていく青色の煙も

結局いつか、私から「さよなら」と告げるもの

瞬く星よりもありふれた出会いと別れ
それは夜のように淋しく、水中のように苦しい

右肩が擦り切れたオリオン座のように
どんなに永遠を感じるものでも
いつか必ずどこかが欠ける

机の上に転がるジッポライターだけが、手元にある

私が数えた別れの分
私が数えた悲しみを与えてくれた人は
私がまだ行けないその場所に

酷く美しい冬の星座の隣にいるのだろうか

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