ミントチョコ

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1/7/2024, 5:54:38 AM

「ずっと一緒にいたいね」

約束していたのに。

去年はこの木の下で一緒に帰り難くてずっと話してた。

私は、隣に誰もいないガランとした空間を眺めた。

「一緒にいると幸せだね」

って、瞳を見合わせて笑ったことも・・・

「やっぱ帰したくない」

って、帰ろうとする私を引き止めて抱きしめてくれたことも・・・


全部全部、あなたのあの一言を聞いた瞬間に終わってしまった。

「他に好きな人が出来たから別れて欲しい」

一瞬で地の底に叩きつけられたような衝撃。

その後のことはほとんど途切れ途切れの記憶。

泣いて泣いて泣きつかれて

頭痛がしてそれから・・・。


ねえ、あの時言ってくれた事は・・・嘘だったの?

その質問だけが頭を繰り返し浮かんでいた。

あなたが次の日には冗談だって言ってくれること、期待してたのに・・・もちろんそんなことはなく。


私は今、この木の下に立っている。


好きだったよ。

大好きだったよ、たとえ、私の一方通行だったとしても。

ウソつき。でも好きだった。


今はまだ忘れられないあなたとの記憶。

いつか風花できるのかな?

私はその時が来ることを願いながらただ、ここに立ちつくすことしか出来なかった・・・。


1/5/2024, 12:41:31 PM

ある冬の日。
私は散歩大好きな愛犬のミルクと散歩に出た。

休日の早朝

お年寄りの夫婦がランニングをしたり、同じ犬を散歩に連れた人がチラホラと見える。

早朝の朝の光は、日光に反射してキラキラ光って見える。

「気持ちいいねー!」

可愛い私の犬に話しかけると、ワンッと元気がいい返事が帰ってきた。

フワフワの茶色い毛の生えた頭を、ナデナデすると、ワン、と嬉しそうにしっぽをふるミルク。

「よーし、今日は天気もいいし、気分いいからちょっと遠回りしようか?」

私が言っている言葉を分かってかどうか、ミルクは、もう一度ワンッ、と元気良く跳ねる。

私とミルクは、勢いよく走り出す。

朝の誰もいない細い道に入り走り出すと、私達二人だけの世界のような気がする。

「このまま、この道を出たらどこか異世界へ出たらどうする?」

私がそう言うと、

「ワーン?」

ミルクは不思議そうな顔で一瞬立ち止まった。

「冗談だよ、さ、行こう!」

私達は細い道を出た。すると・・・。

辺り一面、綺麗な花が一面敷き詰められていた。

「わああ、って、え?本当に、異世界?」

不思議に思っていると、

「新年のセールです!お花、いかがですか?」

と、横からお姉さんに話しかけられた。

「あ・・・買います」

財布がちょうどポケットにあったのと、急に話しかけられた動揺から、ついつい購入してしまう。

「ビックリしたね、でもいい匂いでしょ」

ミルクの鼻に花を近づけると、ミルクはクンクンと匂いをかぎ、ワンッと私を見た。

「よーし、後で飾ろうね。じゃあ、新たな冒険に出発!」

そう行って、私とミルクは再び朝の新鮮な空気の中を走り出したのだった。

1/4/2024, 12:28:13 PM

「幸せって何だろーね」

学校で私が友達と雑談中ポツリと呟くと、友達は不可解なモノでも見るような顔をして私を見る。

「どうしたの?いきなり」

「うーん、何か、この国に産まれて、住むとこも勉強の環境も整ってて、食べるものもあって、あまり不快を感じることがないのね、私。だからそれが幸せなのかなーって」

「そうだよね、こうしてただ、当たり前にあって気付けないものって意外とあるのかもね・・・」

友達が、感心したように私に言った。

「うん、恵まれてるんだよ。でも、こう幸せだなーって実感もなくて。幸せなのかな、幸せなんだよね、きっとって自分を、言い聞かせてる気がする」

私の言葉に友達が、同意する。

「わかる気がする。まあ、私は、何か落ち込むことがあってこその幸せかな、とは思うよ。ずっと幸せなら、幸せしか知らないことになって、不幸が分からないから、幸せの有難みも分からないって何かで読んだな〜」

友達の言葉に妙に納得する私。

「そっかー、じゃあ、私がこうして、何か落ち込んだり、悩んだりすることにも意味はあったんだね」

「そーだよ、沢山考えるといいよ」

友達にくしゃくしゃ、と髪を撫でられる。

「ちょっとー髪がぁ!」

私の抗議の手を素早くよける友達。
二人でこうしている時間も案外幸せなのかもしれない。

1/1/2024, 1:12:41 PM

新年の地震、とても驚きましたし、心も痛みました。
皆さんの無事を心からお祈りしています。
寒い日が続いているので、体調にはどうぞ気をつけて下さい。

12/31/2023, 12:58:58 PM

「大晦日ねぇ、紅白見ましょうか!」

お母さんの弾んだ声。
テレビのリモコンをオンにするお父さん。

机の上には豪華なオードブルと年越し蕎麦と、ケーキ、乾杯用のジュースも揃ってる。 

「はーい」

と言いながら、本当は好きな配信者のYouTube配信見たいのにな、と内心思う私。

だけど、たまにの大晦日。今日は家族と過ごすとするか。

小学校の弟が、はしゃいで家族全員のグラスに飲み物を注いでいる。

紅白の歌を聞きながら、家族揃ってグラスを持ち上げる。

お父さんが乾杯の音頭をとる。

「えー、今年も1年お疲れ様でした。掃除もみんな頑張ってくれたので、とっても綺麗になりました。また来年も、健康で、仲よく暮らしましょう!乾杯!」

「乾杯〜!」

チンっ

グラスを弟と両親と軽く合わせる。

中に入っている透明なサイダーがゆらっと揺れる。

「おかーさん!もう食べてもいい?」

弟が、ご馳走に待ちきれなくなったらしくお母さんに聞いている。

「いいよー、沢山たべてね。お父さんと二人の好きなもの沢山買ってきたから」

お母さんがニコニコしながら私と弟を見て言う。

「やった!ありがとう、お母さん」

私と弟は早速ご馳走を取り箸で各々取り出す。

いつもは全員揃うことのない食卓。

四人でわいわい賑やかにご馳走を食べる私は、やっぱり1年のこの、四人で年を越す大晦日が好きだ。

家族三人の顔を見回しながら思う。

今年も1年、ありがとう、来年も、よろしくね!

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