題 ひそかな想い
題 手紙の行方
題 輝き
輝いているように見えるのなんて一瞬だよね。
恋心なんて、好きなんてすぐ冷める。
別に長続きなんてしない。
最初は良くてもだんだん飽きてくる。
そうなんだよ、だから私は隣の彼氏に放置されてる。
彼氏は私に興味無さそうで、スマホをずっと見てる。
べつにいいよ。
私だって興味無いもん。
別のことしてる。友達とメッセージやり取りしてる。
でも、なんで私たちって付き合ってるんだっけ?
どっちから好きになったんだっけ?
分からなくなってきてる。
私は彼氏のこと好きだった気がする。
でも6年も付き合ってると確証ないし、別れるのがめんどいし、次に付き合える人いるかわからないし、なんか、もう情で一緒にいる気がするんだ。
だから、彼氏と一緒にいて楽しいとも、幸せ、とも思えること少なくて。
ただいるだけで、隣にいるだけで。
輝いて見えてた時なんてあったのかな?
確かにあったからこうして今付き合っているはずなんだけど。
私は彼氏に何も感じない。
意味を考えてしまう。
一緒にいる意味。
好意を感じない相手と。
愛してるをお互いに感じなくなっている相手と一緒にいる意味。
せめて好きって言ってくれたらな。
言ってくれたら?私の気持ちは変わるのかな。
問うてみるものの、答えは空白のままだ。
多分もう終わりにした方がいいんだろう。
でも、恐ろしいことに惰性というものはダラダラとつづくものなんだ。
私、こんなこと1年後も思ってそうだ。
ねぇ、あなたは私と別れたくならないの?
あなたも私と惰性でも付き合いたいと思ってくれてるの?
わたしたちの未来って何なんだろうね?
分からないまま時だけ進むのかな。
それが今はとても怖い。
題 時間よ止まれ
時間よ止まれ。
そう言って時間が止まったら私は何をしたいのかな。
ちょっと考えてみた。
学校でみんな勉強している所を1人で抜け出して、誰も動かないグラウンドの真ん中で寝てしまう。
うん、いい感じ。
そんなことをしてみてもいいかも。
それとも他の場所に行こうか?
大きなお店に入って皆を観察しちゃうとか。
デパートやスーパーの止まっている人を見つめる。
あ、空港に行ってもいいな。
止まってる飛行機の近くに行って、中に入ったりしちゃうの。
水族館に行ってもいいかも。
止まったお魚を見たり、それを楽しそうに見つめる人を見つめるのも楽しそう。
どんな雑踏に行ってもうるさくないのは有り難すぎる。
渋谷の雑踏を歩いて静寂を楽しむのもいいな。
うん、やりたいこと沢山思いついた。
でも、でもずっとは嫌だよ。
みんなとずっと話せないのは寂しいよ。
私は1人でずっと生きられる自信がないから。
1人は楽だけどね。でも独りじゃ何も出来ない。
移動も楽じゃない。
お母さんにご飯も作って貰えない。
水道もガスも使えない。
私は1人だけで生きてる訳じゃないんだな、ってこう考えると気付かされる。
時間を止まれ!はやってみたいけど、せいぜい1時間くらいでいいかな、って私は結論づけたんだ。
題 君の声がする
どこからかな?君の声がするんだいつも
何も出来ない時
落ち込んだ時
悲しい時
大丈夫だよって
あなたなら出来るよって
だから僕は希望が持てるんだよ
君はいないけど
もう二度と会えないけど
でも会えなくても
もう話せなくても
実際の声は聞けなくても
こうしてどこかから君の声がして
そうして僕は救われている
君の存在はもうなくても
僕の心の中にいてくれるから
もう君の顔はぼやけてるけど
僕の心の中に存在として染み付いているから
だから君は目の前にはいないけど
厳密にいないわけじゃない
いつも僕の希望になってくれている
だからね、感謝してるんだ。
感謝だけじゃ足りないね
愛してるんだ
愛してたんだ
たくさんの愛をたくさんくれたね。
もう僕から届けることもお返しすることも二度とできないけど
でも僕はいつでも想うよ
空を見る時。
流れ星に想いを馳せる時
確かに君の声が聞こえる
私も愛していたよって