ある冬の日。
私は散歩大好きな愛犬のミルクと散歩に出た。
休日の早朝
お年寄りの夫婦がランニングをしたり、同じ犬を散歩に連れた人がチラホラと見える。
早朝の朝の光は、日光に反射してキラキラ光って見える。
「気持ちいいねー!」
可愛い私の犬に話しかけると、ワンッと元気がいい返事が帰ってきた。
フワフワの茶色い毛の生えた頭を、ナデナデすると、ワン、と嬉しそうにしっぽをふるミルク。
「よーし、今日は天気もいいし、気分いいからちょっと遠回りしようか?」
私が言っている言葉を分かってかどうか、ミルクは、もう一度ワンッ、と元気良く跳ねる。
私とミルクは、勢いよく走り出す。
朝の誰もいない細い道に入り走り出すと、私達二人だけの世界のような気がする。
「このまま、この道を出たらどこか異世界へ出たらどうする?」
私がそう言うと、
「ワーン?」
ミルクは不思議そうな顔で一瞬立ち止まった。
「冗談だよ、さ、行こう!」
私達は細い道を出た。すると・・・。
辺り一面、綺麗な花が一面敷き詰められていた。
「わああ、って、え?本当に、異世界?」
不思議に思っていると、
「新年のセールです!お花、いかがですか?」
と、横からお姉さんに話しかけられた。
「あ・・・買います」
財布がちょうどポケットにあったのと、急に話しかけられた動揺から、ついつい購入してしまう。
「ビックリしたね、でもいい匂いでしょ」
ミルクの鼻に花を近づけると、ミルクはクンクンと匂いをかぎ、ワンッと私を見た。
「よーし、後で飾ろうね。じゃあ、新たな冒険に出発!」
そう行って、私とミルクは再び朝の新鮮な空気の中を走り出したのだった。
1/5/2024, 12:41:31 PM