「ずっと一緒にいたいね」
約束していたのに。
去年はこの木の下で一緒に帰り難くてずっと話してた。
私は、隣に誰もいないガランとした空間を眺めた。
「一緒にいると幸せだね」
って、瞳を見合わせて笑ったことも・・・
「やっぱ帰したくない」
って、帰ろうとする私を引き止めて抱きしめてくれたことも・・・
全部全部、あなたのあの一言を聞いた瞬間に終わってしまった。
「他に好きな人が出来たから別れて欲しい」
一瞬で地の底に叩きつけられたような衝撃。
その後のことはほとんど途切れ途切れの記憶。
泣いて泣いて泣きつかれて
頭痛がしてそれから・・・。
ねえ、あの時言ってくれた事は・・・嘘だったの?
その質問だけが頭を繰り返し浮かんでいた。
あなたが次の日には冗談だって言ってくれること、期待してたのに・・・もちろんそんなことはなく。
私は今、この木の下に立っている。
好きだったよ。
大好きだったよ、たとえ、私の一方通行だったとしても。
ウソつき。でも好きだった。
今はまだ忘れられないあなたとの記憶。
いつか風花できるのかな?
私はその時が来ることを願いながらただ、ここに立ちつくすことしか出来なかった・・・。
1/7/2024, 5:54:38 AM