Le coucher de soleil nous rappelle le déclin.
L'implication semble être que l'ancienne prospérité sera perdue et
détruite.
C'est probablement la raison pour laquelle, à ma connaissance,
les couchers de soleil ne sont pas privilégiés en tant que symbole.
Peut-être le savons-nous tous.
Le soleil couchant est très beau.
La prospérité est une chose merveilleuse.
Mais le déclin est aussi beau, à mon avis.
Il est donc certain que les couchers de soleil attirent beaucoup de monde.
人には、誰しも踏まれたく無い花があると私は思う。
俗に云う、地雷というやつだ。
地雷とは上手く言ったと思うが、
私は花の方が聞こえが良いので、今回は花という言葉で表そう。
これでも私は、それ也に人の花を踏まずに生きてきたつもりだ。
何故、花と表そうかと思ったかと云うと、
今回の題がフラワーだった事は勿論、
私にとって花とは知らぬ内に、気付いたら咲いている事に起因する。
皆、知らず識らずの内に花という名の触れられたくない、
他人には、同じ経験をしていない人間には、
踏み込まれたくない領域があるのでは?と私は考えている。
何故なら、私自身、そういう領域があるからだ。
私も気をつけてはいるのだが、どうにも感情的に成ってしまう。
きっと、それは今の私を形成する、要因の一つだからなのだろう。
だから、それを否定されては、今の私が崩れてしまいそうで、
私という名の根底的な価値観が壊れてしまいそうで、
今の私は、それが恐ろしく怖いのだと思う。
だから、きっと触れられたくないのだろうと私は思う。
誤って、もしくは、意図的に、その花を踏んだのなら、
その後は個々の想像にお任せしよう。
私の考えでは、良くも悪くも元の関係には戻れないと考えている。
まあ、私はその花をあまり踏んでいないから知らないけどね。
その花を踏みたく無い、そう考える方々には、ある言葉を贈ろう。
『世界には数え切れないほどの花があり、
例え、その花の美しさが私には理解出来なくとも、その花は美しい。』
今回は花に擬えたが、花でなくも良い。
肝心なのは、その人が紡ぐ言葉、文章、話に興味を持つこと。
少しだけでも頭の片隅に意識すると良いと、私は思う。
言葉は正確に使う方が好ましいが、
言葉とは人によって意味合いが変わるものだと思う。
欲を言えば、言葉としての意味合いよりも、
その人が紡ぐ思いを見て欲しいな。
ここまで、私の思いの丈を聴いて下さり、ありがとう。
では、又、お会いしましょう。
前妻は、儚げな人だった。
皇族と血縁を有するほどの高貴な家の生まれで、
零れ桜のように晩桜のように触れたら、今にも散ってしまう。
そう感じるほどに華奢な身体、
日の目を見たことのないような月白色の肌、
美しく品の良い、何処となく和の雰囲気を纏う容姿をされていた。
名は、桜子。
貴女ほど、その名に相応しい人は世に居ないだろう。
私には勿体無いくらいの血筋、教養、品位のある人だった。
齢十八の時、結婚式で初めて桜子さんにお会いした。
所謂、政略結婚だった。
私は貴女を愛していたし、貴女も私を愛してくれていたと思う。
結婚して間もなく長男が生まれ、その3年後に次男が生まれ、
その3年後に長女となる子を引き取り、その3年後に次女が生まれた。
順風満帆、仕事も家庭も上手く行っている。
否、そう憤っていたのだ。
私は、貴女の事を本当の意味で知らなかったのかもしれない。
貴女は自分の身体の脆さを知りながら、
それを隠し通せるほどの精神力がある人だったことを。
まだ若き日の私は気が付かなかった、知ろうともしなかった。
医師の口さえ、封じるほどの貴女の強さを。
三人目の子を産んで間もなく、一年足らずで貴女は世を去った。
医師からそれを知らされたのは、貴女の死後だった。
忙しくとも、毎日朝だけは必ず顔を合わせていた。
忙しくとも、毎日朝だけは挨拶を交わしていた。
何故、あの時、貴女を気に掛けなかったのだろう。
もう遅かった、もう貴女は居ないのだ。
もう後悔しても、貴女を失えば無に等しいのだ。
私は、後妻を迎えました。
彼女の名は、綾女。
彼女は貴女の事も、子どもたちの事も、
私自身も愛してくれているので安心して欲しい。
桜が咲き始めた、今日、墓前に家族皆で手を合わせ、
桜子さん、貴女に報告しに参りました。
頬に風が触れ、髪は揺れる。
草原に風が触れ、美しく靡く。
馬に風が触れ、鬣は畝る。
私は鞍の上に立ち、先を見渡した。
やはり、この草原は昔と変わらず青々として、羊に荒されていない。
しかし、この草原は昔とは違い、馬に食まれていなかった。
何か、有ったのか。
先の町に急ぐ。
もしかしたら、北の帝国が来たのかも知れない。
もしかしたら、私の故郷は呑まれてしまったのかも知れない。
さっきの草原は、私の部族の土地だった。
此処は山から遠く、広大とは言えないが広い土地だ。
頼むから、勘違いであってくれ。
頼むから、生きていてくれ。
私を遠方の西の国へ嫁がせた理由は、
私を守る為では無く、偶然であってくれ。
どうか、どうか、神よ。
今だけは、私の勘を外して下さい。
どうか、どうか、お願い致します。
みんな、殺された。
たった一人子どもに、経験豊富な先輩たちが殺された。
私以外、皆だ。
たった一瞬で、ここは血の海の化した。
ここで私が足止めしなくては、二手に分かれた上司の部隊に行ってしまう。
それだけは、避けたい。
だから、私は武器を握る。
「ああ、もう嫌だ。こんなに強いとか、聞いてない。」
そんな言葉が口から溢れながらも、私は奮闘する。
相手の動きを見て、避ける。
これが精一杯。
反撃は、期待出来そうもない。
この動きの速さに慣れるしかない。
早く、上司来てくれ。
そう願いながら、反撃できる隙を探す。
どれくらいの時間が経っただろう。
上司が来る前に、勝負は付いた。
私の負けだ。
私の首に、あと1ミリで刃が届く。
私は、死ぬのか。
あと少しで、成人だったのだけどな。
しかし、一向に刃は、私の首に触れなかった。
それどころか、敵は私に背を向けた。
「何故、私を殺さない。」
私は、怒りと悔しみの籠もった声で言い放つ。
敵は踵を返し、私を見た。
「だって、貴方、まだ子どもでしょ。
わたしはね、子どもは殺さない主義なの。」
その声は、まるで幼い女の子のような高い声だった。
私は、何も出来なかった。
先輩たちを守れなければ、自分よりも年下の子どもにも敵わなかった。
ああ、なんと言葉で表せば良いのだろう。
怒りと失望と悲しみと悔しさとが入り混じり、湧き出て止まらない。
心内は、確かに感情が溢れているのに、言葉が浮かばない。
思い出すのは、優しく温かい先輩たちの姿だけ。
私は涙を流し、感情に任せ地面を叩くことしか出来なかった。