二人ぼっち
ひとりぼっちより断然いい。
気の合う相手ならもはや天国。
夢から醒める前に
私、決めた。
別れる。
誘われて行った部屋が汚すぎた。
よく呼べたよな、これってレベル。
はっきり言って不衛生。
床、髪の毛だらけ。髪の毛かホコリの塊かもはや分からん。黒いふわふわした何か。
そして、極めつけが食器が汚い。
コップに厚み5ミリはある何かがこびりついている。
あれはなに?
牛乳温めたときにできるたんぱく質の塊が何年間もこびりついたのか?
机の上のフォークに乾いた何がこびりついていた。
夕飯作ってくれたけど、我慢して食べた。
食べられそうなものだけ。
本当に驚いた。
いきなり別れたら、部屋のことってバレそうだから
何回かデートして別れる。
もう怖かった。
男性として怖いのではなく、環境が怖かった。
トラウマレベルである。
運命
教員2年目の春、私の職場に新卒採用の女の子が入ってきた。
それは私の小・中学校時代の友達の妹だった。
友達のお家は歩いて5分ほどの近間。お互いの家に遊びに行くような仲だった。
妹とはほとんど話したことはないけど、顔見知りだった。
小学校のときの彼女の顔しか知らないが、立派なスーツに身を包み、私のデスクに現れた。
お互いに顔を見た途端、「お!」っと声が出た。
「◯◯さん?」「◯◯ちゃん?」
まさか、同じ担当教科だった。
私に出来た初めての職場の後輩だ。
それから5年間、仲良くやってきた。
彼女は常に私のあとの学年を担当したので、私は常に1年先の経験をして、惜しみ無くその経験を彼女に伝えたし、彼女は要領よくその全てを学びとって追い付いてきた。
彼女と私は同志だった。
1年前に私の順番が回ってきて、1年先に異動を経験した。
異動先での苦労を話したくて、研修で一緒になるとよく帰り道にお茶に誘った。
そして昨日ついに彼女から連絡がきた。
「異動先が決まりましたよ。」
今年は1年下の彼女にその順番が回ってきたのだった。
「まさか、私のところ?」
私の職場でも異動が出たので、まさかと思って聞いてみた。
そのまさかだった。
その連絡が来たとき、私は車の信号待ちだった。
目の前に彼女の車があった。
またまた、前後で運転をしていたのだった。
同じ方向の職場なので、よくあることだった。
だけど、それは朝の通勤のときがほとんどで、帰りに前後になることはほとんどなかったと言ってもいい。
だけど、この日はたまたま帰り道の車で前後になった。
彼女は私に気がつかずにコンビニの駐車場に入っていく。
私も彼女の車を追いかけた。
そうして、1年ぶりに同じ職場になれたことをお互いに喜びあった。
泣かないよ
花粉症かインフルかなんて分からない。
仕事抜けられない。
検査も行けない。
でも、泣かないよ。
顔が熱くて、涙も出てくるけどね。
きっと花粉だよね。
遠くの街へ
旅行の予定を立てた。
職場の人のすすめで、初めてコンドミニアムを利用することにした。
借りる予定は海沿いの小さなアパートの1室で、
昭和の家庭的な畳の部屋だ。
押し入れから自分たちで布団を敷いて寝る。
お風呂もタイル張りで自分たちで沸かして入る。
なんだかまるで知らない街の知らない家にタイムスリップするみたいな経験だ。
ホテルだと四人部屋を取ることは出来ずに2、2に分かれないといけないし、車もコインパーキングを借りないといけない。
コンドミニアムなら、アパートの駐車場を借りられるし、みんなで同じ部屋に泊まれる。
しかもホテルより格段に安い。
海の潮風を感じながら知らない土地の知らないアパートで過ごす。
楽しみだ。