「このルールの目的って、安全面ですか?それとも統一感ですか?」
「どういう意図で作られたルールなのか知りたいです。背景を教えてもらえますか?」
「遅刻した理由を言うこと自体が目的なんですか?
それとも時間管理を身につけることが目的ですか?」
「この評価って、暗記力を見るためですか?
それとも理解度や思考力を見るためですか?」
「このルールって、誰を守るためのものなんですか?」
その問題を解決するルールじゃなくて、
ルールを決める人間に責任がいかなくなるようなルールばかり。
“じゃあ、改善策の話をしたいです”
―――例外のない規則はない
題 不条理
灯りが死んでも
闇は ただの空白だ
目が追いつかないなら
先に 呼吸を置いていく
足裏で測る 世界の脈
輪郭が消えたなら
自分の内側に 線を引けばいい
ここに在る という事実だけが
羅針盤になる
静けさは 敵じゃない
音のない海で
鼓動だけが 確かな灯台だ
誰もいないのが ちょうどいい
余計な視線も 余計な光もない
闇は 奪わない
ただ 試しているだけだ
ならば私は
見えないまま 進む
怖さごと抱えて
平然と
題 泣かないよ
娘「真実の口って、噛まれたらどうなるの?」
私「腕無くなるんじゃね?」
娘「やっぱそう?だから嫌なんだよね。」
私「笑笑笑」
娘「だって、嘘ついたらって言うけど、いつから認定されてんの?どこからどこまでの間に嘘ついたかをはかってるの?」
私「ね。」
娘「やっぱり、そう思うでしょう?私、ずっと思ってるんだよね。」
私「笑笑笑」
娘「だって、生まれてから1回も嘘ついたことない人なんか居ないんだから無理くない?」
私「笑笑笑」
娘「母ちゃん、手入れたことある?」
私「だって、それは、本物はローマにあるんじゃなかったっけ?母ちゃん海外行ったことないもん。」
娘「本物じゃないやつには、手入れたことあるってことでしょう?」
私「うん、まあ。」
娘「母ちゃん大丈夫だったの?」
私「え。」
娘「大丈夫だったってことでしょう?凄くない?」
これ、私も子どものころ思ってたことなんだよ。
・いつからいつまでのウソをはかっているのか。
・ウソをつかない人間なんかいない。
もう血だよね。
題 怖がり
世界には
そっと
音量をミュートにしたような想いが
犇めいている。
例えば、
星座の話をする人の
瞳の光を見て
ああ
このままでいてくれたらいいと
胸の奥で想うだけ。
近づこうとはしない。
掴もうともしない。
ただ
同じ空気のなかに
ほんの少し
立っている。
その人が笑う。
それだけで
体温が
少し上がる。
例えば、
知性に惹かれる想いは、
ときどき
一枚の鏡を差し出してくる。
その人の見ている景色に
自分は
届くのだろうか。
その問いが
胸の奥で
小さく鳴る。
想いは、
告げられない。
ミュートのまま
世界に置かれていく。
踏み出せば
水面に波紋が立つことを
知っているからだ。
静かな想いは
世界を乱さない。
代わりに
世界を少しだけ
あたたかくする。
誰にも知られないまま
誰にも奪われないまま
誰かの幸福を
遠くから願っている。
本当は世界は
こういう想いで
できている。
きっと
あなたの知らない場所でも
誰かが
そんなふうに
あなたを
静かに想っている。
声はない。
でも
確かに
そこにある。
題 星が溢れる
…本質を見てしまう人の誠実な苦しみっていうのはさ、
矛盾を矛盾のまま放っておけなくて、
落とし所で「わかったこと」にすることができなくて、
だからこそ、言葉の奥や、人の裏や、心の深部まで見てしまう事。
考えれば答えが出るだなんて
思っちゃってたんだよ、自分はさ。
けれど、本当は違くて…、
この世界は底なしで、答えなんて最初からない。
多くの人は、それっぽい納得を自分の中に作って、
それを成熟だとか、受け流す力だとか呼んで、
そういうものが大人なんだって信じてる。
けれど、矛盾のど真ん中に立つことは、
本当は未熟でも何でもない。
大人と呼ばれている者の多くは、
ただ慣れているだけだったりする。
その中のほんの一部だけが、
本当の意味で成熟しているんだろうけれど…。
陸の生き物の中で最も身体の大きな象でさえ、
ゆっくりと瞬きをする。
世界に答えを与えようとして
躍起になっているのは、
たぶん人間だけなんだ。
象の瞳の安らぎは
答えを持っているからではなく、
答えを必要としていない静けさなんだよ、きっと。
題 安らかな瞳