やなまか

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11/26/2023, 5:13:19 AM

太陽の下で胸張って生きたい!!!


あなたとならどこへでも行きます、と見上げてくる彼女となら。正直どこまででも逃げて住み移る生涯でも悪くないとさえ思えた。
「でもな。そうじゃないんだ」
「どういうことですか」
「なんだろうな。男としての…なんていうんだろうな」

友人が声を上げた。
P「なんとなく分かるぜ」
全員が固唾をのんで見守る。
P「男のプライドってかな。あれだよな」
H「矜持ともいえるか」

「そうさ。オレは正々堂々と胸張ってこの世界でお前と生きていきたいんだ」
「よくわかりません…」
「だよなぁ。オレもよく分からねぇんだが、オレん中がうるさいんだよ。隠れ住んでも生きて行けるかもしれねぇけど。オレはお前と世界を飛び回りたいんだ」

H「フッ。お前はそういうやつだ。よく分かる。免罪符といえばオレもそうだ。この世界で思い切り彼女を愛したいのだろう」
P「げっ…お前そーゆうサムいこと言う…」
H「許されるのならば。そう思ったことはいくつもあった。腐る程な。奴は自ら過去を払拭しようとしているのだ」

「え、あ。いやぁそこまでは考えてなかったけど」
P「か、考えてねーのかよ!」

「許しってのは違うけどよ。お前とお天道様と顔つき合わせてよ。この国を見届けてぇんだ。じゃねぇと…あっちにいったときに顔向けできね~って思ってな!そんなオレでも着いていてくれっか!」
「…無理はしないと約束してくださいますか」
「おう! なにより丈夫だってのは知ってっだろ」
「はい」

耳元で彼女の消え入りそうな声が聞こえた。
着いていきますから…ずっと
「二言は…ねぇよな…」
「は…はい…」

P「家でやれ!!」
H「フッ…」



本日のお題「太陽の下で」と関連付けさせつつ覚え書きに使わせていただきました!!!すみません!

11/24/2023, 1:45:40 PM

抱き締めたときに、衣服のふわりとした感触の奥に、華奢な身体を感じた。

意匠を凝らした編み目の上からしつこいぐらいに柔らかさを堪能する。首筋にキスをするとくすぐったいと高い声があがった。身をよじるたびに香木が登る。
その声がまた可愛いのだ。

ニットの裾からするりと指を滑り込ませる。気づいたときにはもう遅い。いじめてやろう。
オレの手は悪くない。そんなよく伸びる可愛い服を着るお前さんがわるい。

11/23/2023, 3:43:12 PM

浮き上がるようでその逆だった。
掻き抱かれて苦しい海に沈められる。
「怖い」
狂おしい波が私を浚って行ってしまう。
彼の肩にしがみついて爪を立ててしまった。苦しくて苦しくて息が上がってしまい涙が溢れる。
涙を拭う唇があった。
「辛いか」
窒息しそうなほどの水の泡が身体を変えていく。うち震えて声が出た。彼も耐えている。
全てを変えてしまいそうな海に二人して落ちるのだ。

11/22/2023, 11:31:52 AM

「発達障害の長男と暮らす5」

主人はいちばんうえの子を特に溺愛している。

長男が発達障害と初めは聞き入れなかった。
母親のお前の気にしすぎだと。
そりゃぁそうだろう。我が子も「普通」で「一般的」であるのが当たり前に思ったのだろう。

主人は長男がキレないように、私や下の子供達を叱り、
キレたらほらみろとガンを飛ばし舌打ちをするのだ。

その割に爪が甘く、抜けが多く、手筈を踏まない。

だから長男はキレるのだ。主人よ君のミスだろうに。
そして矛先が母親のこちらに向く。


味噌汁に卵が入ってないだけで。赤味噌を入れないから。鍋に肉なんかを入れたばかりに。骨のある魚を入れたばかりに。
だから彼のスプーンは緑だと言ったでしょう。
ティッシュ箱は15㎝、タオルは30㎝、箸は机の端から5cm、お気に入りの皿はここ。椅子は机こぶし一つあけて。かぼちゃ以外は1cm以下に切って。温度は60度以下。おわかり?


貴方が守るべきは「家族」なんじゃないの。
休みがあまりにあるのも困りもの。疲れてしまうんだもの。
だからどうか 健康には気をつけて。

11/22/2023, 12:08:41 AM

「発達障害の長男と暮らす4」


朝起きたとき。おなかが空いているとき。
ご飯中。遊んでいるとき。
眠いとき。お風呂のとき。

突然その癇癪は母にだけ向けて発動する。

「起きなくちゃ、遅刻しちゃうぞ」

この遅刻しちゃうぞが引き金だった。ものを投げて泣いて怒って、味噌汁をぶちまける。
前の日に好きだと言ったおかずを渡したらいらないと、明日にすると。その翌日も同じことを言われて腐って捨てた。

幼児の時。
真っ暗になった5時に電車に乗りたいと発言。
困るなぁという顔をした瞬間に頭のいい長男は悟り発狂する。
論理的に諭しても暴れるので30分後に出発。下の子をベビーカーに乗せて一駅だけのって帰る。「一駅だけ」と約束をしないと、反対路線の◯◯も行く(一時間掛かる)と言い出しかねない。

帰ったら当然おなかはすいている。もう7時。
夕食の支度に10分掛かるだけでも暴れる。漏らす。こぼす。投げる。片付けている間にまたおなかが減りキレる。
気に入らない日替わり食材があり吐き出しコップを投げる。
「なんでこんなのが入ってるんだよ!!!」
前食べたやん…。
食べさせるだけで9時。片付け、風呂、…風呂のあとにTVを見る時間がないとキレる。寝たくない!見たい!眠いけど寝たくない!!

全てが終わる(彼が寝る)のは23時過ぎ。キッチンは皿で溢れ床までめちゃくちゃ。
毎日これ。


理不尽だったセリフ
長男「今日雨?」
私「今日は晴れみたいだよ」
長男「なんで雨じゃないんだよ!!」

1時間キレ散らかす



たぶん雨だといってもキレるし雪だといってもキレるのだ。もう母がなにを言っても怒り狂うのだ。目が合うだけで手がつけられなくなるのだ。どう接したらいいのか分からない。

旦那には可愛い顔しか見せていないから、旦那には分からない。

そう
「三つ子のほうが大変なんだから、一人目でキツイとかいってたらww」

と爆笑したのはうちの夫です。



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