M.E.

Open App
4/18/2025, 11:50:48 PM











始まりは、いつも突然だった。



机に物語が置かれて、読み手が椅子に腰掛け、丁寧に1ページ目が開かれるのではない。

本棚から本を取ろうとした拍子に、指が偶然隣の物語にかかり、本棚から落下していって98ページ目が開かれるといった始まり方だった。

1ページ目からだったら、この状況に至るまでの経緯や、伏線も回収することができるが、突然100ページ近くも飛ばして始まったら、何がなんだかわからない。



わたしたちの物語はいつも突然だ。突然その状況に置かれて、よくわからないまま過ごす時間がある。そのなかで苦悩することもたくさんある。 

今はわからないけれど、ちゃんと物語の伏線が回収できるときがくるから。

だから今は、物語を語り続けることだけ考えればいい。

次のページを開くまで、どんな物語になっていくかわからないけれど、そのうち物語の創り手になれるときがくるから。

そのときは自分のやりたいことを実現できるはずだ。









__________________________物語の始まり_________。

4/17/2025, 2:45:57 PM










情熱は、世界を楽しくしてくれる。



情熱は、希望のある未来を思い描くための基礎となってくれる。



今日も恐れはあるけれど、それ以上に情熱は抱えきれないほどたくさんある。



抱えきれないから、全ての情熱は実現できないんだけど、また新たな情熱の花を咲かせるための肥料になる。



情熱の青い炎をこころに灯し続けていく。これからもずっと。







_____________________________ 静かな情熱_______。

4/16/2025, 2:42:26 PM









わたしの悪口を言っている声がきこえる。






想像なのか妄想なのか、わたしはなんでも事細かに、イメージをすることができる。



それが、私の想像ではなくて、実際に現実で起こっていることかもしれないと思うと、怖くて悲しい。その原因をつくった、わたしの気の弱さに対する苛立ちも一緒に膨らんでいく。
 


しかし、まわりからどう言われても、仕方がないことだ。自分のことをすきな人もいれば、きらいな人もいる。どれだけ頑張って努力しても、必ずわたしをきらいと思う人もいれば、自然体で、何も飾らずにいても、わたしをすきと思ってくれる人もいる。



悪口は、時空の歪みからきこえているのかもしれない。その歪みは自分のなかにある。自分でつくり出した声だ。



どうせなら、楽しい想像をしよう。どんな楽しい想像をしても、お金はかからないから。とびきり楽しい想像をして、わくわくするような未来をつかみにいこう。









__________________________遠くの声_____________。

4/15/2025, 2:47:08 PM











春という季節はいつからなのだろうか。

二十四節気においては立春、天文学においては春分の日からとされているなど、春がいつからなのかは、なんだかはっきりしない。



わたしが、春が来たと思うのは、風が春の匂いを運んできたとき、あるいは、春風が冬を乗り越えた生命の芽吹きを運んできてくれたときだ。

このとき、わたしは、春の記憶を思い出して懐かしく思う。

幼い頃の楽しい記憶を、一途に見つめ続けて、恋をしていることに、最近気がついた。記憶に恋をしているってなかなかきかないけれど、無意識のうちにしている人もいるような気がする。

恋に落ちて、夢中になったら、こころを少し”今”から遠ざけられる。現実逃避と言われるかもしれないけれど、記憶に”今”を支えてもらうと変換すれば、そう咎められることはないだろう。

不安は消せないけれど、希望は新たに生み出せる。そうやって、自分にとって楽しい考え方をすることで、恋の魔法にかけられたかのように、素晴らしいことが次々と起こりそうな予感がする。






_________________________________春恋__________。

4/14/2025, 2:04:20 PM









今私の目の前に現れた景色は、前からあったような、それとも最近までなかったような、記憶が曖昧な景色だ。

その景色の目印は、大きな二本の桜の木だ。

二本の桜の木は、お互いに、近づきたい想いを、何年も何年も、途方もない時間、持ち続けた。

そして、何年もかけて枝と枝が少し触れ合うことができた。そして、また何年も何年もかけて、木と木の境目がわからないくらいに、お互いが近づき続けていった。

二本の桜のどちらも、満開をとっくに過ぎていて、若葉が茂っている。

空は快晴で、太陽の光が降り注いでいる。

二本の桜は、春風になびいて、私を迎え入れてくれる。

新たに萌え出た若葉と、咲き誇った桜の花が、全く違うようで、どこか馴染んだ制服とボタンのように、絶妙なコントラストをみせてくれる。

桜が咲いて、散った後も、まだ物語は続いている。

今の私はまだ気づかないけれど、桜の花は過去で、若葉は未来だ。

”今”この景色を見ているのは、現在のわたしであって、他の誰にもわたしの代わりをしてもらうことはできない。

この世界は、わたしがいないと始まらないんだね。

過去と未来が繋がっているのを、観測者であるわたしが確認しないと、この世界は閉ざされてしまう。

新たな季節を告げる音が聴こえる。







________________________________未来図_________。

Next