この世界は変化し続けている。
今日のわたしは、昨日と同じようで、少し違う。一歩進んだら、三歩下がってしまう時もあるけれど。
昨日と違うところは、”幸せ”を感じるこころだ。昨日もあったけど、気がつかなかった”幸せ”が、今日はあった。
________________________________昨日と違う私___。
空をみたら、日が沈むところだった。
それを見て、”また今度”って呟いてみる。
しかし、”また今度”はもうないかもしれない。”これで最後”かもしれない。
それじゃあ、笑ってお別れのあいさつができないし、あまりにも寂しい。
だから、声には出さずに、”きっとまた会えるよね”と呟く。
呟いてすぐ。日はまた昇り始める。
_______________________________Sunrise ________。
“わたし”はいつかなくなってしまうのだろうか。
“自分”がなくなるという想像ができない。
生まれ変わったら記憶がリセットされてしまうの?
そうだとしたら、”わたし”が”わたし”としていれるのはあとどれだけあるのだろうか。
わたしの命の時計はあと何秒動くのだろうか?
そんなのは考えたところでわからない。
これを何時までに終わらせる。終わらなさそうなときは、スピードを上げたり手伝ってもらったりする。
制限時間が決まっているからこそ、集中して物事を最後まで完遂できる。
あとどれだけ時間があるのかわからないから、なにを優先してけばいいかわからなくなる。
いつ死んでも後悔ないように生きたいけれど、できているかな? 今日も自分に問いかける。
今日も夕焼け空がきれいだった。
今日も美味しいご飯が食べれた。
当たり前になっているけど、この当たり前は当たり前じゃない。錯覚にみえているだけだ。
空に溶けていく蜃気楼のように。
_____________________________空に溶ける________。
どうしても、君は行ってしまうの?
君の走る影を追いかけるけど、身体が徐々に重くなっていって、どんどんその影が遠くなっていく。
君の影が地平線の一部になったとき、もう君を追いかけることはできないと悟った。
それでも、君の影を探し続けた。
ときには、君を見つけるために、難しい計算式を解こうとしたけど解けなくて、解答例をみてもわからないままだった。
何日か前、夕焼け空が田んぼの水面に映ったときに、君の影が一瞬だけ見えた気がした。
その夕焼け空は、君が昔描いた僕の似顔絵に似ていた。
僕は、その絵をどうみても似顔絵にはみえなかったけれど、君は僕のためにこの景色を描いてくれたんだね。
この夕焼け空をみて、幸せで、少し哀しい気持ちになるのは、君のこの絵がそうさせてきたんだね。
時間は未来から過去へ、流れるなかで、そのうち答え合わせはできるから。
生きるに解答例はないから。解答例をみる必要もないから。
だから、今はただ、この夕焼け空を眺めて、なにもない空間のなかから覗いている君が思わずその空間から出てきたくなるような、そんな日を思い出す。
___________________________どうしても…________。
まって、もう少しだけ!
夢現のなかにいるとき、そう思うときがある。
現実と思っていた、ちょっとヘンテコだけど楽しいこの世界は"夢”で、まさに今、その”夢”から覚めようとしているのが感覚でわかる。
一度覚醒して、”夢”のなかのあのシーンは、その後どうなったのか気になる。
“夢”ののつづきを見るために、もう一度目をつぶってみる。
大体の”夢”は、つづきを二度とみることはてきないけれど、ごく稀につづきを見られるときがある。
ほんとに楽しくて仕方ない、夢のつづきを。
そのときがきたら、思い切り楽しむことがわたしのやり方だ。
せっかく夢のつづきをみれたんだから、楽しまなくっちゃ。
わたしはそうしたいから、そうするつもりだ。
____________まって_____________________________。