夏の夜風が優しく通り過ぎていく。
つかめそうでつかめない、この感じは虚しい。
だけど、もうそれだけでいい。風が吹いているだけで。
こんなにも、自然の力にあふれているから。
____________________________________夏の匂い_________。
カーテンの向こう側。
これまでもそこにあったのに、見えてなかった世界。
そこには、光輝くいろんなカタチの可能性があった。
わたしは、カーテンを開けるのが怖かったし、今でもその可能性にふれることが怖い。
けれど、自分でカーテンを開けたこと自体を、誇りに思っている。
自分を信じるって難しい。
だけど、自分には少しばかりの可能性があることを信じてみようと、ちょっとだけ思えた。
____________________________________カーテン_________。
日が沈んで夜が訪れる。
きれいな三日月が空にぷかぷか浮かぶ。
空はだんだん青から赤っぽい色になっていく。
青く青く澄んでいた空が、深い藍色になっていく。
_____________________________________青く深く_______。
夏は、ただ暑いだけじゃない。
ふとそう思うことがある。
夏は夕焼けの季節だと思う。
空がゆっくりと桃色に染まる。
空が、地球に恋をしているみたいだ。
夏の夕焼けをみると、夏がすぐそこまで来ていることに気づく。
__________________________________夏の気配___________。
まだ世界が始まっていない。
学校の朝の会が始まる前のような、まだ学校というものが始まっているのかいないのかわかりにくい時間。
この瞬間、私は一体なにができるだろうか。
教室の窓から、青く澄んだ空を見上げる。
答えが出ないまま、月日が経って、そこに何を残していきたいだろうか。
______________________________まだ見ぬ世界へ!_______。