アンコールの5文字が会場全体からきこえる。
声は少しずれているけれど、気持ちはみんな同じだ。
こんなに大勢の人たちと一致団結する機会は、人生で数えるほどしかないだろう。
この瞬間を切り取って、こころのアルバムに大切にしまっておく。
再び姿を現すまでの、長いようで短いこの瞬間を。
________________________________最後の声_____________。
愛は、宇宙のあらゆる空間にある。
愛は、小さくもなくて大きくもない、カタチのないもの。
愛は、好きと同じ意味ではない。
愛は、ポップコーンみたいにポコポコとかわいい音を鳴らして、永遠にこころから湧き上がり続けるエネルギーだ。
愛は、無から生まれる。
愛は、たくさんも少しもない、量がないもの。
愛は、手のひらのジェスチャーでは、表しきれない。
______________小さな愛_______________________________。
空はこんなにも広い。
ころころいろんなすがたを見せてくれる。
晴れも雨も、曇りだってある。
晴れの日は、気持ちも晴れる。わたしのうれしい気持ちをいっしょに喜んでくれている気がする。
雨の日は、空が私の代わりに泣いてくれている気がして、うれしくて涙が出てくる。
だからわたしは、雨がいちばんすきだ。
あまりにも広くて、どの方向に伝えたらいいのかわからないけれど、これだけは伝えさせてほしい。
ありがとう。
________________________________空はこんなにも_______。
子どものころは、毎日が新鮮で、冒険だった。
掃除機をかけるだけでわくわくした。
身体は小さいけれど、無限に近いエネルギーがわたしのなかから湧き上がっていた。
今はもうあのときみたいに走れないし、笑えない。
でも、今は今の走り方、笑い方がある。
だから、今の自分を、子どもの頃の自分といっしょに叶える。
___________________________________子供の頃の夢______。
人は皆、どこでもないどこかに向かって、歩いていく。
そのどこかは、初めて来たのに何度も来たことがあるような気がする、そんなところだ。
君との別れは寂しいけれど、悲しくはないよ。
どこでもないどこかは、きっと自分のなかにあるから。
いつでも、どこでも、心の扉は開かれるから。
__________________________どこにも行かないで_________。