君の背中を見失ったときがあった。
そのとき、僕は君とは住む世界が違ったのかと悲しくなった。
今も君の背中は見えない。
でも、悲しくない。
だって、今はこうやって一緒に並んで歩いているから。
いつか君と違う道を歩むことになるかもしれないけど、そうなったとしても、もう悲しくはないよ。
人は、人と、最初から最後まで一緒の道を歩むことは、できないことを知ったから。
僕が、君といっしょにいるこの瞬間を、大切にできるようになったから。
_______________________________君の背中を追って_____。
好きだよ。
きっと、ずっと前から変わらない。
嫌いになんてなるもんか。
君のことが、世界で一番だい好きな自信があるから。
だから君が隠れて泣いていたら、だまって抱きしめるよ。
______________________________________好き、嫌い、___。
涙の跡がなくたって、君が泣いていたのはわかるよ。
だって、表情も声色も様子もいつもと”全然違う”から。
僕にはバレバレだから。
だからね、隠さなくてもいいんだよ。
君の全てを理解はできないけど、ちゃんと僕に伝わっているから。
君の喜びも悲しみも。
雨の香りがした数秒後に、雨がしとしと降り始めた。
それと同時に君の目から涙が溢れた。
その涙は、儚く、美しく、君の頬を伝った。
___________________________雨の香り、涙の跡__________。
私が生まれる前から、繋がっている、繋がることが約束されていた糸が、わたしの目の前に広がっているこの世界なんだろう。
こんな糸、千切って放り出したくなることはしょっちゅうだけど、手放すことができない。
この状態を、世の中では依存というのだろう。
いつか、依存から抜け出したいと思うが、一方で、生涯に捧げたいと思うこともある。
きっと、わたしが死ぬときは、全ての糸が最初から最後までつながっていくのだと、
___________________________________________糸________。
君まであと何マイルあるだろうか。
あと何回涙を流せば、君に届くだろうか。
三歩進んで二歩戻るどころか、五歩戻ってしまう人生を生きてきた。
だけど、最近は、”昨日より一歩前に進めている日”が少しずつ増えている気がする。
いつ君に辿り着くかわからないけど、待っていて。
きっと君に辿り着くから。
_______________________________届かないのに__________。