春という季節はいつからなのだろうか。
二十四節気においては立春、天文学においては春分の日からとされているなど、春がいつからなのかは、なんだかはっきりしない。
わたしが、春が来たと思うのは、風が春の匂いを運んできたとき、あるいは、春風が冬を乗り越えた生命の芽吹きを運んできてくれたときだ。
このとき、わたしは、春の記憶を思い出して懐かしく思う。
幼い頃の楽しい記憶を、一途に見つめ続けて、恋をしていることに、最近気がついた。記憶に恋をしているってなかなかきかないけれど、無意識のうちにしている人もいるような気がする。
恋に落ちて、夢中になったら、こころを少し”今”から遠ざけられる。現実逃避と言われるかもしれないけれど、記憶に”今”を支えてもらうと変換すれば、そう咎められることはないだろう。
不安は消せないけれど、希望は新たに生み出せる。そうやって、自分にとって楽しい考え方をすることで、恋の魔法にかけられたかのように、素晴らしいことが次々と起こりそうな予感がする。
_________________________________春恋__________。
4/15/2025, 2:47:08 PM