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4/15/2023, 7:59:57 AM

神様へ

もしも願いを叶えてくださるなら、ここに投稿しているみなさまのように、お題を出されたらパッと書きたいことが浮かぶ能力、文章力などなど、書くために必要な能力を与えてください。
書くことは好きなのですが、書くスピードはゆっくりだし、書きたい内容·アイデアは浮かばないし、上手く書くことができません。ですから神様。
もしも願いを叶えてくださるなら、書くための能力が欲しいです。

4/12/2023, 8:57:14 AM

「まだかなぁ、もうすぐかなぁ」
静寂に包まれた廊下で、ポツンと長椅子に座っている。けれど、そわそわと落ち着かず、立ったり座ったり、廊下をうろうろとしていた。
「かれこれ1時間は経つなぁ。けど、もっと長く待っている気がする」
分娩室に妻が入ってからそれくらいが経つが、俺には、1分1秒がとてつもなく長く感じられた。
まだかな、まだかな。とさらに待つこと数十分。分娩室から赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてきた。
「やった」
長椅子から立ち上がり、思わずガッツポーズをしたりとはしゃぐ俺を
「処置が終わりましたのでこちらへどうぞ」
看護師さんが分娩室から呼んでくれる。
「ありがとうございます」
促され中に入ると、横になっている妻と生まれたばかりの赤ちゃんがいた。
「お疲れさま。頑張ってくれてありがとう」
妻の頭を撫でながら労うと
「うん、元気に生まれて来てくれて良かった」
妻はホッとした表情を見せる。
「ねえ、赤ちゃん、どっちに似てるかな?」
そう聞かれ、すやすや眠る赤ちゃんをまじまじと見つめると、妻だけじゃなく、こんなに小さいのに頑張って生まれて来てくれたんだ。と、言葉にできない感動が生まれ涙が溢れる。
「どうしたの?大丈夫?」
俺が急に泣いたので、妻が慌てて俺の手を握ってくる。俺は涙を拭い
「これから俺、頑張ってくれた二人に負けないようにもっと頑張るよ。キミも、赤ちゃんも幸せにするね」
妻の手を握り返した。

4/10/2023, 9:33:27 AM

「バイバイ、またね」
そんな言葉が飛び交い、みんなそれぞれの方向へ歩いて行く。同じ場所で楽しい時間を過ごしたから、もっと泣いたりするかと思ったけど、卒業式はあっさりしたものだった。
「おい」
背後から肩を叩かれ振り向くと
「何だよ」
そこにいたのは1番仲が良かった親友で。
「このまま、何も言わなくていいのか?」
「何が?」
「何がって、あいつにだよ。ずっと好きだったんだろ?」
「そうだけど…」
「ならさ…」
親友は俺の両肩をガシッと掴み
「後悔すんな」
真剣な顔で言う。
「でも…」
「あいつを想ったまま、次にいけるような奴じゃないだろ、オマエは」
「………」
「今を逃したら、次に会えるのはいつかわかんねえぞ」
「…わかった」
親友に檄を飛ばされ
「誰よりも、ずっと好きでした」
と告げるため、彼女の元に向かうのだった。


1つ前のお題「これからも、ずっと」です。

「喜んでくれるかな」
定時で退社し、花束とケーキを買い足取り軽く家へ向かう。今日は初めての結婚記念日。日頃の感謝を込めて、サプライズでプレゼント。
「ただいま」
玄関を開けると
「おかえりなさい」
エプロンを着けたキミが出迎えてくれる。
「はい、これ」
背中に隠していた花束を差し出すと
「すごくキレイ。ありがとう」
俺に抱きついてくる。
「ケーキも買ってきたんだ」
「嬉しい。今日は結婚記念日だもんね。私もいつもより頑張ってご飯を作ったよ」
結婚記念日だからお祝いしよう。と、約束をしたわけじゃないのに、キミも同じ気持ちでいてくれたことが嬉しい。
「ありがとう。何回目か数えられないくらい、結婚記念日をお祝いしよう。これからも、ずっと隣にいてください」
「はい」
微笑み合った俺たちは、誓い合うようにキスしたのだった。

4/8/2023, 8:50:41 AM

海岸に座り、海をオレンジに染めながら沈む夕日をキミと眺める。
「キレイ」
「キレイだね」
打ち寄せる波の音を聞きながら、夕日が見えなくなるまで、ただ静かに見つめる。
「沈んじゃったね」
沈む夕日を見送ると、辺りを闇が包み始める。
「なんだか、寂しいなぁ」
膝に顔を埋め、キミはつぶやく。
「そうだね。でも」
俺はキミの肩を抱き寄せ
「沈んだ夕日は、また明日、元気な姿を見せてくれる。俺もそばにいるし、そんなに寂しがらないで」
頭を撫でると
「ありがと。夕日が沈むと今日の終わりが近づくでしょ。そうすると、あなたと一緒にいられるのも、もうちょっとになっちゃう」
顔を上げたキミにかわいいことを言われる。
「なら、少し砂浜を散歩しよう。俺もまだ一緒にいたいから」
腰を上げキミに手を差し出すと、その手を取りキミも立ち上がる。
「行こう」
手をつなぎ歩き出した俺たちを、夜空を照らし出した星たちが見守っていたのだった。

4/7/2023, 9:40:32 AM

君の目を見つめると、君は恥ずかしそうに目を逸らす。それでも構わず視線を送り続けると、様子を見るように、少しずつ視線が戻ってくる。
「ねえ、何でそんなにじっと見るの?」
頬を少し膨らませ、君はイヤそうな顔をする。
「そんなにイヤだった」
クスッと笑って返せば
「だって、すぐ顔が赤くなるから、見られたくないし」
赤くなった頬を隠すように手を当て、君は横を向いてしまう。
「ごめんって。君の目を見つめると、癒やされるんだ」
「え?」
俺の言葉が意外だったのか、君は頬に手を当てたまま顔をこちらに向ける。
「目が合って恥ずかしがったり、微笑んでくれたり、いろんな可愛いが見られて、好きって気持ちで心が満たされて癒されるんだ」
こちらを見た君の目をもう一度見つめて想いを伝えれば、今度は恥ずかしがらずに目を合わせ微笑んでくれる。
「ありがとう。恥ずかしいけど、これからも私をずっと見ていてね」
君が俺の方に手を差し出したので
「もちろんだよ」
俺はその手をギュッと握ると、二人で微笑み合ったのだった。

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