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6/30/2025, 9:30:01 AM

まだ見ぬ世界へ! 夏の気配 青く深く です


まだ見ぬ世界へ!

「よし、行こう」
「うん」
少しの緊張を振り払い、キミの手を取り一歩を踏み出す。
今日は僕たちの結婚式。
キミと2人で、まだ見ぬ世界へ歩き始めるための、門出の日。
この先、何があるかはわからない。でも
「2人で幸せになろう」
「はい」
キミが笑ってくれるなら、僕たちは大丈夫。そう思えるのだった。


夏の気配

日ごとに暑さが増し、だんだんと近づく夏の気配。
「また今年も暑いのかなあ」
「イヤだなぁ。外、出たくない」
街中を歩いていたとき聞こえてきた会話に
「確かにそうだよな」
俺は激しく同意する。けどさ
「今年の夏は今年だけ。今年の夏の思い出が、暑くてイヤだった。だけじゃつまんねえだろ」
とも思う。
「今年の夏は、海のレジャーを楽しむか」
イヤと言うほど照りつけてくる太陽に
「暑さになんて負けてやんねえから」
そんな思いを込め、不敵に笑ってみせたのだった。


青く深く

どこまでも青く深く広がる海。
いつ来ても、穏やかに僕を迎えてくれる。
朝焼けの海も、水面がキラキラ輝く日中も、星がきらめき、さざ波が心地良く聞こえる夜も、どんな姿でも海を見ると気持ちが落ち着く。
「僕も、キミにとって海のような存在になれたらいいな」
キミが僕と一緒にいるとき、穏やかな気持ちになれるような存在に。
寄せては返す波を見ながら、そう願うのだった。

6/29/2025, 9:37:09 AM

空はこんなにも 小さな愛 最後の声 です。
まだ書けていないお題は、後日、書きます。
よろしくお願いします。


空はこんなにも

空はこんなにも青く、太陽は輝いているのに、どうして仕事なんてしなきゃいけないんだろう。
「はぁ~」
ため息を吐きながら会社に向かっていると
「おはよう」
背中をバシッと叩かれる。
「痛えなぁ。朝から何すんだよ」
叩いた人物をギロリと睨むと
「背中を丸めて歩いてるから、伸ばしてあげたんじゃない」
叩いた本人、会社の同僚は、ケラケラと笑っている。
「仕方ねえだろ。こんなに天気が良いのに仕事か。と思ったら、行くのがイヤになったんだから」
思ったことを口にすると
「…そっか。なら、仕事休みなよ」
「え?」
まさかそんなことを言われるとは思わず、素っ頓狂な声が出る。
「天気が良い日、毎回そう思うわけじゃないだろ?」
「ああ」
「ならきっと、心が疲れてるんだよ」
「は?」
「そういう時にムリすると、仕事自体がイヤになるかもしれない。ストレスも溜まってるかもしれないし、気分転換してきな」
ニコッと微笑まれ
「わかった、そうする」
なぜか自然とそう言っていた。
「じゃあな」
仕事に向かう同僚の背中を見送り、俺は家へと戻るのだった。


小さな愛

小さな愛をたくさん集めて、大きな花束にしてキミにプレゼントしたら、僕の想いは伝わるかな。
日頃、僕の妻として僕を支えてくれているキミ。
ありがとう。と言葉にすればキミは微笑んでくれるけど、それだけじゃ僕は足りないから。
いつもありがとう。
愛してるよ。
僕の想いを届けられるように、感謝と愛を小さな愛の形にして、キミにたくさん届けます。


最後の声

僕の耳に届いた、キミの最後の声は
「頑張れ」
だった。
慣れ親しんだ場所から、夢を叶えるために引っ越す僕。
淋しくないと言ったら嘘になるけれど、夢を叶えるため。と気を奮い立たせ前を向いた。
引っ越しの準備をする中で、僕が引っ越しをする。と誰かから聞いたキミが僕を訪ねてきた。
正直、1番会いたくなかった。ただの幼なじみだけれど、キミの1番近くにいる、キミの隣から離れたくなかったし、その場所を誰かに取られたくなかった。だから、キミに会えば、引っ越すことにためらいが出ると思っていた。
けれど、キミの最後の声に背中を押され、夢を叶えてキミに会いに来よう。そう思えた。
必ず夢を叶え、キミに会いに来れるように頑張ろう。そう心に誓い、僕は夢へと歩き出すのだった。

6/24/2025, 9:19:21 AM

好き、嫌い、 君の背中を追って どこにも行かないで 子供の頃の夢 です


好き、嫌い、

「好き、嫌い、好き、嫌い…」
花びらを1枚ずつ取りながらした花占い。
大人になった今なら、花びらを取っていくのはかわいそう。とか、結果が好き。になったとしても、占いだしなぁ。と思うけど。
でも、占いに頼ってしまうほど、想いは真剣。ってことだよね。
ランドセルを背負ったまま花を持ち、花占いをする小学生を微笑ましく見つめたのだった。


君の背中を追って

「俺が先に行って、お前が来るのを待つ。だから、絶対俺のところに来いよ」
1つ上の先輩。君の背中を追って、卒業式のあと、君がいる場所まで来た。
「お、来たな。待ってたぞ」
君が待つ事務所に入ると、君は俺の手をガシッと握りニカッと笑う。
「俺も、早く来たくてうずうずしてました。今日からよろしくお願いします」
「ああ。こちらこそよろしくな」
俺たち2人から始まる、俺たちの会社。俺は先輩と共に、会社を大きくできるよう、頑張ろうと思うのだった。


どこにも行かないで

「どこにも行かないで」
ベッドで横になるキミのそばを離れるため、腰を浮かせると、キミに手をつかまれる。
「大丈夫。すぐに戻って来るから」
髪をそっと撫でると
「絶対だよ。すぐに戻って来て」
泣き出しそうな目で、キミは僕を見つめる。
お互いの実家から、少し距離のある場所に住んでいる僕たち。結婚してここに住むようになって、慣れてきた今、キミが体調を崩してしまった。
「キミが元気になるまで、ずっとそばにいるよ。だから安心してゆっくり休んで」
掴んでいたキミの手を取り、手の甲にキスをすると
「うん」
キミは微笑み目を閉じたのだった。


子供の頃の夢

自分の子供の頃の夢は、作詞家になること。
中学生くらいに、形にもならない小説のようなものを書いてみたら、意味のわからないものになり、長い文章は自分には書けないんだな。とわかったので、なら、短い文章を。と安易な気持ちで、作詞家になりたい。と思ってました。
夢は叶っていないけれど、書くことは好きなので、偶然出会ったこのアプリを使わせていただいて、書くことを始めました。
これからも、遅れてばかりですが、書くことは続けていきたいです。

6/20/2025, 9:26:17 AM

届かないのに 糸 雨の香り、涙の跡 です

届かないのに

どうして、僕の願いは届かないのに、君の願いは届いたの?
君よりも、僕の方が、叶えたい気持ちは強いのに、僕には良い知らせは届かない。
「でも、願いが届くまで諦めるものか」
いつか願いは届く。そう信じて、抽選販売の受付をしたのだった。



「運命の赤い糸。ってあると思う?」
映画を見た帰り、カフェで映画の話をしていると、そう聞かれる。
「映画では、赤い糸に導かれ…って言ってたでしょ?実際にあると思う?」
興味津々といった様子で俺を見つめるキミに
「あると思うよ」
間を開けずに、俺はサラッと答えた。
「え?」
俺の返事に驚いたように、キミは目を瞬かせる。
「ん?信じてない。って言うと思った?それとも、考えもせずに答えたから、びっくりした?」
ふふっと笑うと
「ああ、うん。どっちもかな」
キミも、ふふっと笑う。
「俺はさ、俺と関わった人。全員が、運命に導かれて出会った。と思ってるんだ」
「…そうなの?」
「うん。だって、地球上に大勢いる人の中で、俺と関わるんだよ。運命じゃなければ何だろうって。すれ違っただけ。とかなら偶然なんだろうけど」
「ああ、なるほど」
「だから、運命の赤い糸はあると思ってる」
「そっか。ステキな考えだね」
俺の話に微笑むキミに
「ところでさ、その大勢いる人の中で、俺と趣味が一緒で、話が合うキミと、赤い糸で結ばれてるんじゃないか。って俺は思うんだけど、キミはどう思う?」
にこにこ笑って問いかけると、キミは顔を真っ赤に染めるのだった。


雨の香り、涙の跡

「行ってくるね」
「うん、気をつけて」
笑顔で手を振り、半年間の出向に向かうあなたを駅で見送る。
「…帰らないとね」
いつまでも、ここにいても仕方ない。そう思い、家へと歩き出すけれど、これからのことを思うと、自然と涙がこぼれる。
「今は赤ちゃんを預かってもらっているけれど、家に帰ってから、出向が終わるまで、私が1人で赤ちゃんと過ごさないと…」
いや、そんなことじゃダメだ。と、不安を心の奥にしまい込み、涙の跡もそのままに歩いていると、ポツポツと雨が落ちてくる。
「え、雨?」
俯いて歩いていたせいで気づかなかったけれど、空はどんよりとした雲に覆われている。
「急がなきゃ」
濡れないようにと家まで走ると、着いた頃には、雨の香りは遠ざかり、涙の跡は、雨で消されていた。
「あ…」
空が明るくなると、大きな虹が視界いっぱいに広がる。
「…頑張ろう」
涙の跡を消すように降り、空で輝く大きな虹に励まされたように感じ、頑張ろうと思うのだった。

6/17/2025, 9:38:58 AM

「久しぶり。私のこと、覚えてる?」
地元のショッピングセンターで買い物をしていると、不意に声をかけられる。
「うん、覚えてるよ。久しぶりだね」
記憶の地図を辿らなくても、会うのが久しぶりでもすぐわかる。学生時代に片思いをしていた、僕の好きな人。
「ずっと地元にいるのに、なかなか知ってる人に会わないんだよね。不思議だよね」
にこにこ笑いながら、話す彼女。当時の想いが蘇る。
「良かったら今度、ゆっくり話さない?」
「ああ、うん」
連絡先を交換し、彼女と別れる。
彼女には深い意味はないのかもしれない。けれど、僕の心は、ドキドキワクワクが止まらないのだった。

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