YOU

Open App
3/21/2026, 6:21:44 AM

胸が高鳴る 夢が醒める前に です。



胸が高鳴る

「うわ~、どうしよう」
まだ出かける時間まで大分あるのに、スマホで時間を何度も確認している。
「まだ5分しか経ってない。早く会いたいのに」
これから遠距離恋愛中の彼女に会いに行く。会うのが久しぶりだということもあり、会える。と思うだけで胸が高鳴る。
「はぁ~、まだかなぁ」
逸る気持ちを抑えられず、スマホとにらめっこするのだった。


夢が醒める前に

「お願い、夢よ醒めないで」
そう思わずにはいられない。
学園祭で劇を演ることになり、私はお姫様。片思い中の彼が王子様に選ばれた。
手を取り合って、目を見つめて演じる劇。
夢が醒める前に、彼が私を好きになってくれないかな。と願うのだった。

3/19/2026, 9:38:04 AM

泣かないよ 不条理 です


泣かないよ

瞳をうるわせ、今にも溢れてしまいそうな涙を、キミは目に力を入れて我慢する。
「ねえ、そんなに…」
「泣かないよ」
キミは僕の言葉を遮って、キッと僕を睨みつける。
「泣いたってしょうがないでしょ。状況が変わるわけじゃないんだから」
「…まあ、そうだけど」
この人と結婚したい。そう思える彼と付き合っていたのに、別れを告げられたらしい。
「でもさ」
僕はキミの頭にそっと手を乗せ
「キミは我慢できても、キミの心は苦しそうだよ。その苦しみから、解放してあげようよ」
できるだけ優しく髪を撫でる。
「ふっ……」
静かに涙を流すキミが泣き止むまで、僕はそばにいたのだった。


不条理

「何で、何でなんだよ」
僕は、キミから渡された用紙を見て愕然としていた。
「まあまあ。お前だって、悪くないじゃん」
「でも、お前の方が良いだろ」
僕たちが持っているのは、お互いの成績表。キミとは学生寮で同じ部屋、クラスも一緒で。キミに合わせて僕も勉強しているから、勉強時間は同じはずなのに、何故こんなにも差が出るのか。
「何か、不条理だよな」
僕はため息を吐き、肩を落とすのだった。

3/17/2026, 9:18:04 AM

ずっと隣で 安らかな瞳 星が溢れる 怖がり です


ずっと隣で

「見て。木の上にいる」
「ああ、あそこか。レッサーパンダかわいいな」
キミとの動物園デート。
かわいい動物たちに会えるのを、楽しみにしていた僕は、きっとキミ以上にはしゃいでいた。
キミとの写真を撮るより、動物たちをたくさん撮る。そんな僕に呆れることなく、ずっと隣で同じ景色を見ていてくれたキミ。そんなキミと、これからも同じ景色を見ていたい。と思うのだった。


安らかな瞳

特にする事がない休日。キミと向かい合ってソファに座り、コーヒーを飲みながら、それぞれ好きなことをしていた。
「ちょっと休憩するか」
読んでいた本を閉じ、コーヒーを飲もうと顔を上げると、こちらを見ているキミと目が合った。
「ん?どうかしたの?」
僕を見つめているキミは、安らかな瞳で微笑んでいる。
「一緒にいるのに別々のことをしてる。それなのに、淋しい感情は湧いてこない。そばにいるだけで幸せに思える。ステキな関係になれたんだなぁ。って思って」
キミの言葉に愛しさが溢れ、僕はテーブルの上に身を乗り出し、キミの頬にキスしたのだった。


星が溢れる

吐いた息が白く染まる寒い中、キミとナイタースキーを楽しんでいた。
「楽しいね」
「ね、言った通りでしょ」
「うん。来て良かったよ」
昼間もスキーを楽しんで、夜も滑りに行こう。とキミに誘われ、正直、寒いし行くのはイヤだな。と思っていた。けれど、僕が行かない。と言ってもキミは1人でも行きそうだし、1人で行かせるわけにはいかないから、僕はしぶしぶ着いてきたのだ。
「滑るのも楽しいけど、もう1つ楽しみがあるんだよ」
少し休憩しよう。と雪の上に座り、雪で遊んでいるとキミはそう言い出す。
「え?他にもあるの?」
「うん。上を見てみなよ」
キミが指差した先を見上げると
「うわぁ」
星が溢れるくらい、夜空を埋めつくしていた。
「キレイだよね」
「うん。まるで夢の世界にいるみたいだ」
しぶしぶ着いてきたナイタースキー。誘ってもらえて、着いてきて良かった。と思ったのだった。


怖がり

僕にしがみつき、ぷるぷると震えているキミ。
「大丈夫だよ。僕がいるからね」
そっと背中を撫でるけれど、その震えはおさまらない。
「すぐに終わるから頑張ろう」
僕の声にキミは顔を上げるけど、目をうるうるさせ、不安そうだ。
「怖がりだなぁ。一瞬で終わるから」
キミの順番が来て診察室に入る。僕が安心させるように優しく抱きしめると、獣医さんはキミに予防接種をした。
「はい、終わり。頑張ったね」
頭をぽんぽん撫でると、キミは恨めしそうに僕に唸るのだった。

3/13/2026, 9:22:29 AM

もっと知りたい

もっと知りたいキミのこと。
誕生日、血液型、好きな食べ物、嫌いな食べ物。
趣味は?休日は何してる?インドア派?それともアウトドア派?
挙げていけばキリがない。
「何でそんなに知りたいの?」
と、聞かれて
「だって、キミのことを1番知ってるのは僕だ。って言いたいから」
と、答えれば、キミはふふっと笑う。
「じゃあ、私にもあなたのことを教えてね」
面倒がらずに答えてくれて、僕のことを知りたいと言ってくれる。キミと恋人になれて幸せだな。と思うのだった。

3/12/2026, 9:37:31 AM

平穏な日常

「何か良いことないかなぁ」
同じことの繰り返しの毎日に、そんなことをボヤく。
「どうかしたの?」
僕のボヤきに、キミは首を傾げながら、コーヒーの入ったマグカップを渡してくれた。
「いや、毎日同じように行動してるでしょ。ちょっとつまらないな。と思ってさ」
はぁ。とため息を吐くと
「そっかぁ。私は同じような毎日を過ごせることに幸せを感じてるよ。イヤなことがなく、平穏な日常を過ごせる。それだけで私は幸せだよ」
あなたもいるしね。と言って微笑むキミを、僕は抱きしめたのだった。

Next