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11/20/2024, 9:55:56 AM

たくさんの想い出とキャンドルです。

たくさんの想い出

「雑誌で見るよりキレイ」
はしゃぎながら、何枚も写真を撮っていく。
「写真撮るの好きなんだね」
「うん」
「でも、好きなのに何でカメラじゃなくてスマホなの?まあ、スマホもキレイに撮れるけど…」
スマホ片手に、写真を撮るのに夢中になっているキミに問いかけると
「よりキレイに写る方が、もちろん良いとは思うよ。でもそこは、私はこだわってないの」
と、よくわからない返事が返ってくる。
「どういうこと?」
「今撮っている写真は、メモのようなものなの」
「メモ?」
「そう。あなたと2人で色んなところに行くでしょ。でも、行けば行くほど、記憶力の悪い私は、忘れてしまうの。だから、少しでも覚えていたくてメモ代わりに写真で残してるんだ」
「そうなんだ」
「うん。せっかく連れてきてもらってるのに、こんなこと言ってごめんね。でも、あなたとの想い出をもっと増やしたいから、これからも一緒に出かけてくれるかな」
「もちろんだよ。これからも、たくさんの想い出を作ろうね」
俺はキミを抱き寄せ、一緒に写真を撮ったのだった。



キャンドル

キャンドルが煌めく道を進むと、進んだ先に、ウエディングドレスに身を包んだキミが待つ。
「キレイだ」
キャンドルの温かい光に照らされ微笑むキミは、泣きたいくらいにキレイで。
「ありがとう。あなたもステキだよ」
キミの隣に立つと、俺はキミの手をそっと取る。
「一緒に幸せになろうね」
「うん」
教会へ続くキャンドルの道を、2人で進むのだった。

11/18/2024, 9:46:16 AM

はなればなれ と冬になったら です。

はなればなれ

会社から、出向するように。との辞令が出て、単身赴任することになった。
共働きで、家事も分担してたから、一人暮らしに不安はなかった。
なのに、自分で作る料理は何か一味足りないし、洗濯物もふわふわしてない。
キミとはなればなれになって、どれほどキミが僕を支えてくれているかを思い知った。
「早く、キミに会って感謝を伝えたい」
次の休みには、家に帰ろうと思うのだった。


冬になったら

「冬になったら、どこに行こうか」
キミと2人で旅行雑誌を見ながら、旅行の計画を立てる。
「そうだなあ。秋は紅葉のキレイな所にしたから、冬は雪景色を見に行こうか」
「いいね。それじゃ…」
雑誌をパラパラとめくりながら、候補を挙げる。
「すごい雪だね」
「うん、この辺では見られないね」
高く積み上がった雪の写真を見ながら
「紅葉もそうだけどさ、四季があるからこその景色が見れる。っていいよね」
「そうだね。これからも、その季節にしか見れないもの、できないことを堪能していこう」
「うん」
これから来る季節。キミと一緒に過ごせることを楽しみに思うのだった。

11/16/2024, 9:59:23 AM

動画を見ていたときにオススメに出てきた子猫の動画。
試しに見てみると、小さくて、もふもふで、にゃ〜とかわいい声で鳴いている。
「かわいいなぁ」
癒されるなぁ。と見ていてふと思う。
「あれ、子猫って…」
そうか。キミみたいなんだ。
小さくて、ふわふわで、俺を見上げてかわいい笑顔を見せてくれる。
「電話しよ」
キミの声が聞きたくなり、電話をかけるのだった。

11/15/2024, 9:57:03 AM

秋風に吹かれ、紅葉した木々の葉が舞う中
キミと並んで家路を歩く。
「朝晩、寒くなったよね」
「そうだね」
「寒いのイヤだなぁ」
上着をギュッと握りしめ、キミは身を縮こませる。
「俺も寒いのはキライだなぁ。でもさ、寒いのを言い訳に、手を繋げるのは嬉しいかな」
俺はキミの手を取り、ギュッと握るのだった。

11/14/2024, 9:36:18 AM

「また会いましょう」
手を振って別れたあの日から、何年もの月日が流れた。
みんなそれぞれに日々の生活が忙しく、何の連絡も取らないし、来ない。
それでも、偶然どこかで会えば、話が弾む。
友達っていいな。って思う。

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