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11/4/2024, 5:19:06 AM

ここはどこだ…確か、わたしは

大学卒業して3ヶ月後、私は苦労しながら仕事に励んでいた。自身で選んだ仕事は中々慣れず、あれやこれやと考え込んで失敗してしまう毎日で、、でもこんな私にはこれしかないんだと思い仕事をやっていた。


「もう、仕事辞めたい」

そんな言葉は頭を過ぎるがかき消されれていく。
そうして、仕事の一日に終止符を打つように今宵も、布団へ私は落ちていく。




はっ……

と目がさめると白い天井が目に入った。ここは?
病院なのであろうか…辺りを見渡すと、


ーー周り一面、鏡で囲われた部屋であった…ーー

鏡の中の自分と目が合う。
それは何とも言えない程…不気味で怖い、

「ここは…」

と喋ると音が反響する。

頭に響く音が五月蝿すぎて、喋ることをやめた…そんな私は、ここから出られないんだろうかと考え歩き回るが何処へ行っても鏡であり出れそうな場所はひとつたりともない。夢であって欲しい、そう思ってもこの場で時間が過ぎていく、やがて私はこの状況下を理解し心の中で喚き騒いだ。


ー数時間経った頃ー
鏡の中の私と目を合わせてみた。仕事をやっている時とは違い、自分自身の姿を目の当たりにするなんて、何ヶ月ぶりだろう…。

そう考えて見た自分はなんて悲惨な姿をしているのだろうと。



私、こんなにやつれてたの?
やりたいこともあるのに、これじゃあ…!

無理じゃない!!

そう思った時に鏡の中の私は変わった。
…[笑顔のある楽しそうな]私に。


これは、と思った鏡に映ったのは昔私が考えた
[理想]の私であった。

9/19/2024, 12:33:53 AM

「いや…!」と、長年連れ添った彼女は私を振った。
万全を期したプロポーズであったのに



残ったのは手に残る指輪

ぽつんとおいていかれてしまった指輪

もう手には触れられることはない指輪

おもいでさえも作れなくなった指輪

指輪、指輪、もう何も考えられない「私」
「私」は指輪と似ている、おいていかれて
手にはもう触れられることはなくおもいで、さえも

もう。






「私」みたい。

2/20/2024, 10:59:47 AM

きらきらきらと、
お空には輝く星がある。
それに願いをかけるとお空に住んでる人が叶えてくれる。
その心を持ちつずけていれば。

「なんて、誰が言ったのさ」
僕?僕の母さん?それとも僕のおばあちゃん?

、、、知らないね、分からないや…

「どうしたの?叶(かな)くん」

「いや、まあ、少し悩んでるんだ、」
「そうなんだ、、良かったら私に話して見てほしいな」
「、、ありがとう」
と僕は彼女に悩んでいる事を話した


「そうなんだね、、そんな事をしたらお願い事って叶うんだ。すごい私もやってみたい。」

「…ありがとう」

「少し来てくれる?よく星が見える所があるんだ」
「…そうなの?…やった」

彼女は喜んでくれた。とても喜んでいる彼女は可愛かった。もうこんなような悩みで悩んでいたらお空に住んでいる人が怒ってしまうと、、

もうやめにしよう。





と、あの日誓った。そして彼女に僕は告白した。
次章「告白から」



僕らは付き合ってから高校生に成った。
よく僕らは小学生から付き合えたと思う。
ああ、今日もありがとう

お空の人。

「ねぇ、こっち向いて?」
「ああ、なんだい?」
「いや叶くんはいつも私の大事にしてくれて」


「つらいとか、私の嫌な所は無いのかな」

え?
「そんな、、そんな事はないよ
君が1番だよ、僕になんて着いてきてくれるなんて僕は思って無かった…」

「今も、今日も、僕とこの星空の下で居てくれるなんてとても嬉しい事だよ。」

だから、君の嫌いな所はないさ
あってもなくても大丈夫
僕らがお空に願う限り。

「わかっていない」


と彼女は立ち上がって、僕を振り払う。

「分からないのよね、、」



にこと彼女は笑って消えてしまった。
僕を笑って行ったように

2/20/2024, 3:25:30 AM

今日は何日であろうか、、、忘れてしまった。
病室の中で、自分はカレンダーを探した。
「ああ、○月✕日の○曜日か」




カレンダーを見てベッドに戻る自分
そんな自分に日々の衰えを感じる……
前はカレンダーなど見ずとも曜日を覚えられたのに
ベッドに出戻る生活をするなんて
「私も衰えたな」


ガラガラ…「おはようございます!斎藤さん。」
病室の扉が急に開いたと見ていたら、私の看護師である、甲斐さんが今日もご飯を持って来てくれた。

「ああ、おはよう、甲斐さん。今日のご飯かい…?」
「ええ、、今日はお魚ですよ。昨日斎藤さんが食べたいとおっしゃっていたので。」
「そんな事言ってたかね…。」
「ええ。」


またか、、昨日の会話など自分の記憶から無くなってるのは何度目であろうか。

そう思いながらご飯を食べた。

そしてまた数日が立った。
ある日の朝…

「カレンダーはどこだ、、何日であろうか…」
また、病室の中で自分はカレンダーを探していた。
その時にまた扉の方からガラガラ…と開く音がする。
「おはようございます!斎藤さん。」
斎藤、、
誰であろう、、
「甲斐さん、、斎藤さんとは誰のことだ?」
「分からないんですか…?」
「ああ、これっぽっちも」





また、数日後
いつもガラガラとなる扉は、決まってこの時間だ。
「またか、斎藤さん、おはよう。」
と入ってくる…看護師姿の女の人に声をかける。

「おはようございます、斎藤さん。私は甲斐ですよ。」
「ああ、そうであったな、、」
「いつも間違っててすまん」



また、数日

誰であろう、、自分はと、、
老いた枯葉の手は動かない
ガラガラとなる音はいつも通りに鳴るが何の音であったか、忘れてしまった。
甲斐さんは「今日も大丈夫ですか」と聞いてくる
大丈夫だ元気だと、、口を動かす。
聞こえているのであろうか。


ああ今日も枯葉達が落ちているな。いつも通る歩行者通路には今日も散乱と落ちていた。
「今日も頑張るか」と青年が声を張る。
慣れた手つきで、枯葉は1箇所に集まっていく
そして集まった葉を青年はゴミ箱に捨てていった。

そこに青年に声をかけていく者がいた。

「今日もありがとう。お疲れ様。」
「いえいえ、毎度のことですのでまた落ちていたら何時でも言って下さい。」
「枯葉はまた出てくるもんな」
「ええ、1日と経つ事枯れていく。何もしていなくても若い葉との交代が迫られていく。そんな枯葉は人間ですよ私たちと同じ、人間です…」

「そういう風に感じて甲斐甲斐しく君が枯葉お世話してくれているだけで、枯葉は天国に行けたであろうよ、、、」

「それだと嬉しいです…。」

「また、若い葉に成って帰って来て欲しいなと、
思えるので」

「はは笑」
「ずっとそう思っていたらいい、君が忘れなかったら、枯葉にも伝わるさ、」

「ところで、青年。君の名前は?」




「斎藤です。まだしがない清掃員ですが、」
「そうか、斎藤くん。まあ、いつかまた会えるだろう。」

「話を出来て嬉しかった、自分があの時感じたかったことも思い出せたよ。」とおじいさんは言う。
「はい、それなら良かったです。また会う時に覚えておきたいので聞かせてください、おじいさんの名前は?」

「ああ、私は斎藤だよ。」

「またな、そろそろベッドに戻らなければ。」



とおじいさんは、、
一瞬、信じれなかったが
目の前で天国へと消えていった。




「斎藤さん、、ご臨終です。」