ここはどこだ…確か、わたしは
大学卒業して3ヶ月後、私は苦労しながら仕事に励んでいた。自身で選んだ仕事は中々慣れず、あれやこれやと考え込んで失敗してしまう毎日で、、でもこんな私にはこれしかないんだと思い仕事をやっていた。
「もう、仕事辞めたい」
そんな言葉は頭を過ぎるがかき消されれていく。
そうして、仕事の一日に終止符を打つように今宵も、布団へ私は落ちていく。
はっ……
と目がさめると白い天井が目に入った。ここは?
病院なのであろうか…辺りを見渡すと、
ーー周り一面、鏡で囲われた部屋であった…ーー
鏡の中の自分と目が合う。
それは何とも言えない程…不気味で怖い、
「ここは…」
と喋ると音が反響する。
頭に響く音が五月蝿すぎて、喋ることをやめた…そんな私は、ここから出られないんだろうかと考え歩き回るが何処へ行っても鏡であり出れそうな場所はひとつたりともない。夢であって欲しい、そう思ってもこの場で時間が過ぎていく、やがて私はこの状況下を理解し心の中で喚き騒いだ。
ー数時間経った頃ー
鏡の中の私と目を合わせてみた。仕事をやっている時とは違い、自分自身の姿を目の当たりにするなんて、何ヶ月ぶりだろう…。
そう考えて見た自分はなんて悲惨な姿をしているのだろうと。
私、こんなにやつれてたの?
やりたいこともあるのに、これじゃあ…!
無理じゃない!!
そう思った時に鏡の中の私は変わった。
…[笑顔のある楽しそうな]私に。
これは、と思った鏡に映ったのは昔私が考えた
[理想]の私であった。
11/4/2024, 5:19:06 AM