椋 ーmukuー

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3/5/2026, 11:41:47 AM

休日にしては少しだけ早い起床時間。布団の誘惑に打ち勝って散歩に出ることにする。いつもみたいな騒がしい雑踏に揉まれる事もないからヘッドホンで耳を塞ぐ必要も無い。相変わらず静まり返った街並みとようやく顔を出し始めた太陽。誰もいない散歩道に少しだけ鼻歌を歌ってみたりもした。

いつもは寝過ごす朝も今日は珍しく起きて活動していて、なんだか体が冴えているようだった。
こんな充実した日なんて滅多にないから。たまには朝からコーヒーなんて淹れてみたりして。どこからかコーヒーミルを引っ張り出して作り方からこだわってみたりもして。

熱々のコーヒーは大人らしくブラックで。口に広がる苦味と鼻を抜ける香ばしさがたまらなく美味しい。いつからこんな苦いもの、飲めるようになったんだっけか。ほろ苦いコーヒーと甘い甘い青春時代が緩和して溶けていく。

部屋が整うと、心も整うらしい。そんな迷信じみた事、誰が信じるか。と、反論するものの、掃除は義務みたいなものだから結局掃除機に手をかけ、洗濯機の電源をONにした。
たまにはいつもより丁寧に掃除して、自分の好きな柔軟剤を使って家事だって楽しんでみたっていいじゃない。

綺麗になった部屋でする事も無くなった優雅な休日。普段なら視界にすら入らなかった本棚の本に手を伸ばす。掃除をした後だからか、綺麗に整列して、読んでみろと言わんばかりに表紙を光らせている。たまには、現実から逃避する時間だって必要なのかもしれない。

昼食が終わると睡魔なんてものが襲ってくる。全人類の敵。そうそう勝てる猛者なんていないだろうに、私たちは毎日そんな強敵と闘っているんだろうな。いつもは社内コーヒーで流し込むカフェインも今日は上司もタスクも存在しないから必要ない。たまには潔く受け入れてみたりして。お日さまの匂いがするふかふかベッドにとろりと眠り落ちていってみたりもして。

優しく差し込む日差しで目覚めると、なんだか温かい気持ちが溢れた。たまにはこんな日も悪くないかもね。背伸びをした後にちょっぴり一人で笑ってみたりもして。

題材「たまには」

3/5/2026, 5:53:41 AM

新しく出来た好きな人も先輩だった。ただ、前と違うのは関わりがない事、、、だけ。

中学の時に好きになった人は部活の2つ上の先輩。真面目に練習して無口で、でもその分笑った時はすごく優しい表情。1年追いかけ続けて、2回も告白して惨敗だったけど。ひたむきな姿もヘマした姿も全部含めて大好きだった。それでも卒業して、会えなくなって、諦めざるを得なかったから。ただそれだけの話で…。

未練タラタラのまま、少しだけ想いを引きずって高校生になった。入学して間もない頃から私の視界には1人だけがそっと隅に存在していた。自習スペースが校内にチラホラある中で、私は彼を見つけた。また、2つ上の先輩。関わりもないし、特に気にする必要なんてなかったのに。気付いたらいつもどこかで気にかけていて、先輩のいる空間に少しだけ安心していたらしかった。雨が降っても雪が降っても私たちの席は相変わらず対角線上。近づくこともなければ離れることもない。もどかしさなんて感じなかったけど、ただ、何も出来ないまま、先輩は卒業して行ってしまった。

また、会えなくなった。今度は想いすら伝えられないまま。諦める事も振り向かれない事ももう慣れっこだけど、やっぱり少しだけ、悲しいとか寂しいとか感じたりして。感情だけがまた独り歩き。

密かに大好きな誰かへの想いを引きずって1年、2年と、月日が流れるのを待っている。ただ、それだけの話。

題材「大好きな君に」

3/3/2026, 8:57:02 PM

ひなまつり。女子のなんとかを祝う行事だったかなんだか。お赤飯を炊いて、1年間眠っていた雛人形達を飾る。

あーぁ、仲良く並んじゃってさ、羨ましいったらありゃしない。別に学生の身分でパートナーが欲しいなんて出すぎた事は言わないけどさ、こんな仲睦まじい夫婦、誰だって憧れるでしょ?365日24時間ずっと仲良い訳なんてないし、楽しくはないかもしれないけど、それも含めてお互いを選んで幸せになってるんだろうな。

あーぁ、羨ましいわ。
好きな人。今度の好きな人も……また、会えなくなっちゃった。その人の人生の一部にもなれなかった自分はこれっぽっちの人形を目の前にしただけでこんなにも惨めになるものか。何回失敗してもいいけどさ、最後は君たちみたいな幸せな夫婦になりたいわ。

題材「ひなまつり」

3/3/2026, 7:21:18 AM

希望を持ったとて、夢がなければ生きてはいけまい。
馬鹿みたいに一途に1つだけ追いかけたとして、叶わなかったらお前に何が残る?

自問自答してみた。してみた、はいいものの当然答えが出る事はない。私こそがそんな叶わないだろう1つの希望を切実に願い続けているのだから。

意味なんてあるんだろうか。この時間に価値はあるんだろうか。いろんな考えが頭をよぎった。今すぐには分からない問いをまた1つ、1つ、重ねていく。

希望。それを死んでも追い続ける自信と覚悟はあるか。

答えは、YESだ。

題材「たった1つの希望」

2/22/2026, 12:26:04 PM

太陽のような存在は、たぶん自分に1番身近で支えになってる存在の事を指していると思った。物理的な身近じゃなくて、自分の中で存在が大きいもの。

私の中で存在が大きいもの。真っ先に浮かぶのは推し、ネッ友、学生時代のお世話になった先生。随分と個性的な組み合わせだろうが、私が日々を生き抜いてきた上で積み重ねられた信頼だとか絆が構成してきた存在だった。

どんな時だって自分の味方でいてくれる推しは人生の光だし、気を負わずに話し合えるネッ友は悩みの多い現代には必要不可欠だし、どんな困難にいようとも教え導いて手を差し伸べてくれる先生は人生経験をする上で参考になるし。そりゃあ、沢山、理由はあるけれど、私の中ではポカポカと照らしてくれてチリチリと密かに燃えている太陽なんだなぁと思っている。

みんなにも太陽のような存在がいるのだろうか。その中に私は入っているのだろうか。誰かを支えるなにかになれているのだろうか。教えて欲しい、私の紡ぐ言葉で誰か一人でも希望を持てているのだろうか。

誰かの大きくて温かな存在になりたい私は太陽の匂いが染み込んだ布団で一文字一文字丁寧に思いを打ち込んだ。

題材「太陽のような」

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