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2/14/2024, 11:12:27 AM

俺の名前は夏桜ショウ。

俺は今日、大好きな恋人にチョコをプレゼントする。
いつも、ありがとう。の気持をこめて。

最近なんだか冷たくて、あまり話していない。
でも、あいつは俺と恋人だし、俺はあいつのこと
好きだし、なんだか複雑だ。


俺は、バレンタインチョコを渡そうと、
恋人の谷津トウヤの部屋に向かった。

でも、ドアを開けると、そこには最悪の光景があった。

知らない女とイチャイチャしてるトウヤ。
それもキスしようとしている。
だし、女の方は服のボタンが外されている。
トウヤも、シャツを脱ぎかけていた。

『え…?トウヤ…?』

「は!?ショウ?なんで…!」

『こっちが、なんでって言いたいんだけど』

「……っ」

『やっぱ、俺のことどうでもいいんだ。
 そりゃ、そうだよな。お前だって、普通の女の子がいい    
 もんなぁ…!なぁっ!!!』

「違…俺は…っ」

『言い訳なんていらないよ。
 ばいばい。もう、別れようか』

正直、別れたくなかった。
俺のことを認めてくれた、唯一の人だから。

でも、俺は絶望に耐えきれず、
外に飛び出した。


「…っ」

女「…トウヤくん…?」

「…うるさい。出てけ」

女「え…?で、でも…!」

「…でてけって言ってるんだ!!!」

女「…はい」


最悪だ。俺は。
ショウを裏切ってしまった。

ショウは、俺がいないと生きていけない。
そんなこと、俺が一番わかってた。
わかって…たんだ。


リビングにいくと
テーブルには、一つのチョコがあった。

それを開けてみると、手紙が入っていた。

〘トウヤへ
 いつもありがとう。優しくしてくれて。
 俺を認めてくれて。
 こんなダメダメな俺だけど、
 これからもよろしくね!
 大好きだよ、トウヤ!〙

…きっと、俺のことなんて嫌いになったよな。
ごめん、ごめん。


俺は、ひとり、リビングで
ずっと泣いていた。


【バレンタイン】
End

2/13/2024, 10:27:07 AM

【待ってて】

俺の名前は竜胆アキラ。

俺は今、片思い中の人がいる。
そいつの名前は春崎ライ。
クラスの中心で、いつも輝いている。

俺は、ライのことが好きな女子にいじめられている。
理由は、【ライくんがお前と話してるのが気に食わない】
から、らしい。
自分勝手もほどほどにしてほしいところだ。

ライはいつも俺に話しかけてくれるし、
優しく接してくれる。

親には失敗作とよばれ、虐待されてきた。
学校では友達もできず、
いつも、一人ぼっちだった。

でも、そんな俺と
ライは友達になってくれた。

幸せな日々を過ごしている。
_だけど


俺は、今現在、いじめられている。

「おい、立てよ!」
「これじゃ、ストレス発散になんないわね」

「ふっw惨めw」

ドコッ バカッ

殴られている音が脳裏に響き渡る。


痛い、痛い。

苦しい、助けてほしい



気付いたときには、保健室にいた。

俺は、傷だらけだった。
こんな惨めな姿、もう見慣れた。
小さい頃から何度も親に殴られて、蹴られてるんだ。

慣れてしまったんだ。




次の日、俺はライと一緒に下校していた。

「でさーw」

笑顔で話すライは、まるで太陽のようだった。

俺は、この気持を伝えたい。
ずっと、そう思ってたんだ。

『…なぁ、ライ。』

『俺…お前のこと好きなんだ。』

言ってしまった。
絶対断られるに決まってる。



「…アキラ。」

「すごいうれしいよ。俺も好き、」

「でも…」

「ライには、もっといい人がいると思うんだ。
 俺なんかじゃ、釣り合わないよ」

_そんなことない

俺は、どれだけ…

『ライ、俺がどれだけお前のこと好きかわかってないんだ な』

『俺は、お前のことが大好き。』

「うれしいよ、アキラ」

「じゃあ、俺は、アキラに釣り合うような男になれるよ う、頑張るから!」

『今のままでも十分なのになぁ…』


「でも、」



「必ずもっといい男になるからね」


「待ってて」


『…うん!!』

俺は嬉しさのあまり、




よこから車が来ているのに気づかなかった。

「…!危ない!!アキラ!!」


キー


_そんな、嘘だろ。

俺の…俺のせいで…!


俺が…!!!




あれから、何ヶ月かがたった。

俺はもう限界で、
ライがいなければ生きていけない。


俺は、木にかけたロープに
首を通した。


___ライ。


“待ってて“

すぐに会いにいくから。



目が覚めると、目の前には大好きなライの姿が。

ライは、一輪の花
もっていた。


「はい、これ、アキラにプレゼント!」

それは、
綺麗な四葉のクローバーだった。

“俺達、ずっといっしょね!
約束だよ!!“


その後、俺をいじめていた女子は、
自殺をした。

これで俺は、心置きなくライとふたりで
いられる。

クローバーの花言葉

約束 幸運 私を思って 私のものになって


“復讐“



【待ってて】End




2/12/2024, 11:01:45 AM

【伝えたい】

俺は、君に恋をしている。

綺麗な横顔、長いまつ毛、細く長い足。
誰にでも優しい素敵な性格。
どこをとっても完璧だ。

その上、女子にも、男子にもモテモテだ。
俺は陰キャで、いつも教室の端っこで一人だ。

本当は陽キャは大キライ。
うるさくて、人の気持を考えてない人種。
 そう、思ってたんだ。

でも、君は俺に話しかけてくれたし、優しく接してくれる、俺の中の陽キャのイメージとは違う、とっても素敵な人だった。

その人の名前は、神崎優馬(かんざきゆうま)という。
俺は神崎さんが大好きだ。
俺は男なのに、男に恋をするなんて、
初めてだ。
いや、恋をするのも初めてなんだ。

けれど、陰キャの俺が話しかけられるわけもなく、
いつも神崎さんの楽しそうな顔を見ているだけ。


もうすぐ俺は2年生になる。
クラスが変わってしまったら、きっと神崎さんとは
もう話せなくなるだろう。
だから、告白することにした。

ラブレターをかき、神崎さんのロッカーに
入れておいた。
俺は、直接つたえることは苦手だから、
手紙でしかつたえられないんだ。

けれど、教室のゴミ箱に
俺が書いたはずの手紙がビリビリにして捨ててあった。

これは、神崎さんがやったのか?

いや、違う。
さっきからこっちを見てくる、女子たち。
きっと、こいつらのせいだ。

せっかく、勇気を出したのに。

でも、楽しそうに女子とふたりで、
手をつなぎながら歩く神崎さんを見て、
俺は諦めてしまった。

最後まで伝えることは出来なかった。

俺はあれから女子たちにいじめられていた。
 もう、限界なんだ。
おねがい、俺を許してくれ。

俺は

伝えたい、この思いを

つよく抱きしめながら 目を瞑った。

瞼を開いたら、そこは花畑だった。
おれはハナミズキを眺めながら、
君のことをずっと考えている。

伝えたい。ずっと好きだった。と_


ハナミズキの花言葉  

“私の想いを受けとめてください“

2/11/2024, 12:41:11 PM

“また、会おうね“

そう、約束したのに。

数年前のことだ。
俺は母親に嫌われていた。
母の言いつけで、使用人たちはいつも俺のことを無視してきた。
だから、抜け出したんだ。
あの家と言う名の地獄から。

外は明るく、とっても綺麗だった。
いつもの暗い部屋とは違い、
太陽に照らされ、木や葉っぱが輝いている。

俺は桜の木の下に行き、少し座り込んだ。
そうするうちに、だんだんと眠たくなってきて、
俺は眠りについてしまった。

目が覚めると、目の前には綺麗な瞳の
男の子がいた。

「君、大丈夫?」
「傷だらけだよ」

家のやつらとは違う、優しい声。

『…誰』

「ごめん、僕は陸斗っていうんだ。」

「君、ボロボロだけど、大丈夫?心配。」

心配?心配なんて、してもらったことない。
でも、なんだか、嬉しかった。

『‥うん。俺の名前は、ハル。』

「素敵な名前だね、」
「ねぇ、ハル、僕と」


「友達にならない?」

_友達…
俺がずっと欲しかった、求めていたもの。

いままでずっと一人だったんだ。
寂しかったんだ。
俺は簡単に人を信頼しない。
というか、できないんだ。
あんな環境で育ったんだから

でも、陸斗なら、友達になりたいって、
俺は今思っている。

『うん、よろしく』

「、!よろしくね!ハル!」

それから何時間話したかもわからないくらい、
夢中で話していた。

毎日、毎日陸斗は俺に会いに来てくれて、
とっても、とっても嬉しかった。


_けれど

「…ごめん、ハル。僕、引っ越すんだ」

正直、悲しかった。
唯一の友達、陸斗と離れたくなかった。
でも、心は一緒だから。

『…そう、なんだ。』

『陸斗』

『また、会えるよね』

「うん!もちろんだよ!」


また、この場所で  

会おうね。


そう言ったのは、陸斗じゃないか。
あれから何年たっても、陸斗はこない。
俺は…俺は、いつでもここにいるよ。


“約束 だからね“



「ハル。」

その瞬間、俺の大好きな声が聞こえてきた。

『、!陸斗!』

嬉しかった。
もう一度、大好きな声を聞けたから。

陸斗の見た目は長い月日がたって大きく変わっていた。

俺よりも身長が大きいし、かっこよくなった。




「会いに来たよ」





【また、この場所で。】

2/10/2024, 10:50:31 AM

誰もがみんな、俺のことを嫌っている。
みんな俺のことを無視するし、
殴ってくるし、虐めてくる。

一方、あいつは、
誰もがみんな、あいつを愛している。
クラスの人気者、愛川マヒ。
あいつは[華麗な王子様]と言われているくらい
愛されている。

王子様、なんて 存在しないのに。
王子様は、誰にでも優しくて、どんな人にでも手を差し伸べてくれる。そんな存在。
あいつが、王子様なわけないんだ…

『おいおい!!こんなもんかよ!』
『クソ雑魚が!』

今日も殴られて、蹴られて、
誰も、助けてくれなくて。

意識が遠のいていく。
目の前が、真っ白になって。


気付いたときには、俺は保健室にいた。
…だれが俺を運んでくれたんだ?

「あ、起きたんだ。大丈夫?」

そのとき、声が聞こえてきた。
俺の、大嫌いな声が。
そう、愛川マヒの声。

「血だからけで倒れてたから、運んだんだけど…」

_いい人ごっこかよ。偽善者め、

『…どうせ_お前も俺のことを嫌いなんだろ』

「え…?」

『善人のふりをしたいから、俺を運んだんだろ。』
思いっきり睨みつけてやった。
これでこいつも本性を表す。
俺は…このむかつく偽善者をみなくて済む。

_けれど

「僕は、君のことすきだよ」

は。今、こいつなんて?

『俺は、誰もがみんな俺のこと嫌っているんだ…お前も、』

「、だから!僕は好きだって言ってるんだ!」

人に好きって、初めて言われたんだ。
心臓がうるさい。
なんだか、体温が上がっていく。

「みんなは君のこと嫌いでも、僕はすきだよ。最初から。」

『…わかった、…あり、ありがとう、』



誰もがみんな、俺のことを嫌っている_

はずだった。

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