【待ってて】
俺の名前は竜胆アキラ。
俺は今、片思い中の人がいる。
そいつの名前は春崎ライ。
クラスの中心で、いつも輝いている。
俺は、ライのことが好きな女子にいじめられている。
理由は、【ライくんがお前と話してるのが気に食わない】
から、らしい。
自分勝手もほどほどにしてほしいところだ。
ライはいつも俺に話しかけてくれるし、
優しく接してくれる。
親には失敗作とよばれ、虐待されてきた。
学校では友達もできず、
いつも、一人ぼっちだった。
でも、そんな俺と
ライは友達になってくれた。
幸せな日々を過ごしている。
_だけど
俺は、今現在、いじめられている。
「おい、立てよ!」
「これじゃ、ストレス発散になんないわね」
「ふっw惨めw」
ドコッ バカッ
殴られている音が脳裏に響き渡る。
痛い、痛い。
苦しい、助けてほしい
気付いたときには、保健室にいた。
俺は、傷だらけだった。
こんな惨めな姿、もう見慣れた。
小さい頃から何度も親に殴られて、蹴られてるんだ。
慣れてしまったんだ。
次の日、俺はライと一緒に下校していた。
「でさーw」
笑顔で話すライは、まるで太陽のようだった。
俺は、この気持を伝えたい。
ずっと、そう思ってたんだ。
『…なぁ、ライ。』
『俺…お前のこと好きなんだ。』
言ってしまった。
絶対断られるに決まってる。
「…アキラ。」
「すごいうれしいよ。俺も好き、」
「でも…」
「ライには、もっといい人がいると思うんだ。
俺なんかじゃ、釣り合わないよ」
_そんなことない
俺は、どれだけ…
『ライ、俺がどれだけお前のこと好きかわかってないんだ な』
『俺は、お前のことが大好き。』
「うれしいよ、アキラ」
「じゃあ、俺は、アキラに釣り合うような男になれるよ う、頑張るから!」
『今のままでも十分なのになぁ…』
「でも、」
「必ずもっといい男になるからね」
「待ってて」
『…うん!!』
俺は嬉しさのあまり、
よこから車が来ているのに気づかなかった。
「…!危ない!!アキラ!!」
キー
_そんな、嘘だろ。
俺の…俺のせいで…!
俺が…!!!
あれから、何ヶ月かがたった。
俺はもう限界で、
ライがいなければ生きていけない。
俺は、木にかけたロープに
首を通した。
___ライ。
“待ってて“
すぐに会いにいくから。
目が覚めると、目の前には大好きなライの姿が。
ライは、一輪の花
もっていた。
「はい、これ、アキラにプレゼント!」
それは、
綺麗な四葉のクローバーだった。
“俺達、ずっといっしょね!
約束だよ!!“
その後、俺をいじめていた女子は、
自殺をした。
これで俺は、心置きなくライとふたりで
いられる。
クローバーの花言葉
約束 幸運 私を思って 私のものになって
“復讐“
【待ってて】End
2/13/2024, 10:27:07 AM