ごく普通の人

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1/5/2025, 4:45:53 AM

幸せとは

眩しいくらいに光り輝く視線の先には
僕の大切な人達が居る。


息を目一杯はく。

__ふぅ

「お〜い!!」

目の前の大切な人達が呼ぶ声がした。
僕は、その声を頼りに大切な人達のもとへ駆け寄る。
僕の大切な人達は、僕の事を大事そうな目で見てくる。

だから、僕はお返しにそれよりも大事に君たちを見つめる。

「あはは!」

1人の笑い声を中心に皆も笑い出す

僕は思わずきょとんとするが、同じように笑い出す。くだらないことかもしれないが、僕はこの時間がとても好きだ。大切な人達と笑い合うこの時間が!

今なら分かる。
幸せとは、いくつあっても足らないものだ!




12/4/2024, 10:38:57 AM

夢と現実

「話を聞いてくれる?」
私ね、毎日夢を見るの。
ほとんどが悪夢。それか日常の夢。
大体保育園の時からかな。夢を見たって記憶があるのはね。苦しかったなぁ。だって、夜中に目が覚めて吐いてたし。幼少期のほとんどは悪夢だった。眠るのも怖かったし、夜が怖かったな。ほんと、なんでかなぁ~
「ふふ」 そう言って、笑う。悲しそうに…
今も夢を見るんだ。毎日。大体夢の内容は覚えている。

「でもね、でもね!最近は、覚えないようにしてるの」
 
 「なんで?」

「えぇ~それはね、覚えても悪夢を見やすくするだけだから笑」また、悲しそうに笑って言う。
 
「……」

「ねぇ?君は私の想像でしか無くて、本当は居ないんじゃないの?…」
 
「……」

「そっか。」

僕は、そう言う彼女をじっと見つめる。
僕は彼女が言う意味が分からない。
正確には分かりたくなかった。だってそうしたら、彼女と居られなくなってしまうから…
きっと彼女が言う世界に僕は居ないのだろう。

「でも、嬉しかった。君が居てくれて」

彼女は、嬉しそうにこちらに笑みを浮かべる。

「ありがとう」

「こちらこそ」

そう言って、僕は夢から覚めた。
そう、彼女の言う夢の世界に僕は永遠には居られない。



11/30/2024, 10:08:27 AM

泣かないで

「グスっ、ヒック、」
君は泣いていた。僕は問いかけた。なんで泣いているの?と。 でも、君は相変わらず泣いていた。僕は、心が鷲掴みにされたかのようにきゅうっとなっていた。
 僕の心が叫んでいる。泣かないで、泣かないで。と
でも、いくら伝えようにも君には届かない。
そんなとき、彼女はポツリと言った。
「置いていかないで、」
え、。と僕は思わず言葉を零す。そして同時に分かってしまった。
あぁ、彼女には僕の声は届かない。だって、僕はもう亡き者なのだから。
だから、「泣かないで」と僕は言う。いくら言ったって言葉は届くはずがないのに。

11/17/2024, 10:34:38 AM

冬になったら

冬になったら、次は、春。
その次は、夏。
そして、秋になる。

時間は、待ってくれるようで
待ってはくれない様だね。

年を、歳を、
取りたくないのだ。

それでも、自分は
進むしかない。

冬になったら
また逢おうね。

11/15/2024, 10:25:07 AM

子猫

なー。
そう言って子猫が足にすり寄る

自分は言う
甘えられるのが許されるのは、今だけかもだぞ?
と。

子猫は、なー。とご機嫌そうに言う。
何もわかっていなさそうに。

その様子を見るとなんだか自分が馬鹿らしく見えてきた
何も知らないのは、無知だけれど、
知らない事を知らないでいられることは、幸せと言うのかもしれないね。
と、心の内でそう呟く。

そのまま、子猫を撫でくりまわした。

今では、家の子になった猫が
何も知らなそうに、また
なー。とご機嫌そうに鳴く。

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