いよいよ学校が始まり、嫌だなぁと思いながら通学路を歩く。学校に着き、最初の試練のクラス発表が待ち受けていた。こころの中でどうか仲いい人と離れませんように!と神様に願いを込めながら目を開く。
えぇっと、クラスは……3組、かぁ。去年も3組だったがまさか今年も3組とは。とほほ。気を取り直し、友達の名前があるか要チェックしていこう。
…………すぅ。終了のお知らせが参ります♪只今人生終了の鐘が鳴り響いております。終わったぁぁぁぁぁぁぁあ。やばいヤバイ。仲いい人と1人もいないじゃないか…
途方に暮れながらも自分のクラスの下駄箱へと靴をしまい、教室へと足を向ける。ピタ、足は3組の教室の前で止まった。深呼吸をし、新しいクラスへと扉を開ける。数人の視線がこちらへと向けられる。この視線苦手なんだよな。気にせず名前を確認し机へと座る。周りは仲のいい友達と一緒になれて喜んでいたり、自分と同じように1人の人もいるようだった。性格が悪いようだが、自分と同じような人たちを見て少しホッとした。いや、性格悪いな。そのままなんやかんやあって始業式も終わり、新一年生の紹介も終わり、あっという間に帰る時間へとなった。ちなみに担任は前と同じだった。あの先生苦手なんだよなぁ。2連続はきついぞ。お、何やら友達が待っていてくれたようだった。友達に声をかけ一緒に路地へ帰る。一緒のクラスが良かったよなぁとかクラスどうだったとか他愛のない会話をしながら友達と喋れる束の間を楽しむ。友達の素晴らしさが今回で分かった気がする。友達と喋れるのって凄く幸せなことなんだろうなって。あ~、こいつと喋ってると前のクラスに戻りたくなる。まぁ、結果を受け入れるしかできないけどな。慣れるまでの辛抱だ。人間適応能力は高いんだ、活用してやらないとな!
4/7/2025, 2:05:17 PM