夏。
なびく涼しい風。
大きな積乱雲。
そして、
どこまでも続く青い空。
広ーく続く青い空。
どこまでも広く...続く青い空。
本当にどこまでも......
どこまで続くんだ!?
オーーイ!!!続きすぎじゃない!??
袖から人2が出てくる
人2「すみません、どうしたんですか?」
人1「いやぁ、この空ちょっと続きすぎじゃないですか?」
人2「空、ですか?はぁ」
人1「望遠鏡かなんかで端があるか確認したいなぁ」
人2「ありますよ」
人2どこからか望遠鏡を取り出す
人1「なんであるんだよ」
2人で望遠鏡を覗こうとするが頭がぶつかる。
なんか気まずい感じになって結局人1が先に見る。
人1「うぉぉぉぉお!」
人2「ええぇ!何かあったんですか!?」
人1「倍率変えましょう。」
人1変え始める。
人2「いやいやいや、まず見してくださいよ。」
人1「いや倍率変えた方いいですって」
人2「いや気になるじゃないですか。」
人1「もう変えちゃいましたし。」
人2「早いなぁ。ちょっと早すぎるんじゃないか?」
人2、覗き込む
望遠鏡の先は、客席側を向いている。
人2「......うははははははは...!!!」
人1「えぇ!どうしたんですか!」
人2「はははは...!知ってしまった...!あーー端を知ってしまったぁ!!!」
人2、フラフラしながら去っていく
人1「お、おい!どこ行くんだよ!おい!」
人2「また戻ってくるよ!ハハハハハハ!!」
人1「お、おい!」
間。
流れているのはBGMのみ
徐々にBGMが大きくなっていく。
人1、恐る恐る望遠鏡を覗き込む。
覗き込んだ瞬間。BGMが止まる。
出入口が開き客電がつく。
これにて公演の最後の演目終了。
うちに帰ってホット一息
僕は羊羹を食べる
よう噛んで食べる。
束の間の休息。
こんな作品でもいいじゃない
難しく考えなくてもさ。
男だ。
男がいた。
男はどうやら道行く人々に避けられている。
男は道行く人に何か尋ねている。
男はなにを尋ねているのだろう。
もう少し近ずいてみよう
「踊りませんか?」
「お願いします。踊りませんか?」
「踊りませんか?」
男は道行く人に踊らないかと尋ねているようだ。
男はなぜそんなことをしているんだろうか。
この調子だと私のところにも来そうだ。
私は暇だった。
私は暇だった。
私は何も無いのに街にでては人間観察をしている。
私は何か面白いことが起きることを望んでいた。
男の問いに肯定的な答えを示したら
面白いことが起きるのではないか。
男が私の前にきた。
「踊りませんか?」
私は心臓の高鳴りを覚えた。
私は焦っていた。
私はさっと
目を
逸らした。
男は私の前にはもう居ない。
私は心臓が痛い。
鼓動が脈打つ度に痛い。
また尋ねられた時。
私は自分の気持ちを発せるだろうか。
また、会えるだろうか。
学生「なんで勉強しなきゃいけないんだ!
なんで勉強しなきゃいけないんだ!
なんで勉強しなきゃいけないんだ!」
学生「勉強なんて大人のエゴじゃないか?
そんなことしなくたって社会で生きていくことは出来る!!!」
学生「なんで比べたがるんだ?そのせいでイジメが生まれたりしたら勉強が悪いよな!」
袖から国語がでてくる
学生「特に国語!」
国語、驚いてビタっと止まる
学生「お前は本当にいらない!本読んであ〜楽しいな〜面白いな〜って感じられたらそれでいいじゃねぇか!!!なのになんで作者の心情とか読み取らなきゃいけねぇんだよ!!!」
国語「あはは、まぁ落ち着きたまへよ」
学生「落ち着けないよ!なんなんだ?なんで漢字を覚えなきゃいけない?インターネット時代だぞ!??狂ってんのか?あ?」
国語「君は熱くなりすぎて……」
袖から数学がでてくる
学生「特に数学!」
数学、驚いてビタっと止まる
学生「お前なんなんだ!?数学なんて社会で一回も使わないだろ!!!」
数学「これだから学がない人は……」
学生「そこだ!そこが気に入らない!分からない人は置いていくみたいなお前のその姿勢が気に入らない!」
数学「あのねぇ数学だってまず考え方として…」
袖から英語がでてくる
学生「特に英語!」
英語、驚いてビタっと止まる
学生「お前がいちばん嫌いだ!いいか、俺は日本人だ!なんで他の国の言語を覚えるのにこんなに苦労しなきゃいけない!?」
英語「oh!you don't like English?」
学生「うるせぇぇぇぇえ!!!俺は海外行かないから!行かないからもう俺の前に現れないでくれ!」
英語「oh!welcome welcome!」
袖から歴史がでてくる
学生「特に歴史!」
歴史、驚いてビタっと止まる
学生「お前いらない!いいか、歴史なんて、戦争はいけないことだって分かったらそれでいいんだよ!」
歴史「うむ、戦争はいけないことだ、しかし戦争がうむ利益もある、例えば1914年に始まった第一次世界大戦では……」
学生「あ゛ーーー!!!違う違う!そうゆうとこ!お前はとにかくめんどくさいの!!!」
袖から化学がでてくる
学生「特に化学!」
化学、驚いてビタっと止まる
学生「お前きもいんだよ!化学なんて、好きな人だけでやってればいいだろ!なんでそんなに押し付けてくるんだよ!好きになんねぇし嫌いになってくるんだよ!」
化学「いやでも、化学は使いますよ。日常生活にだって…」
学生「使ったことねーーーよ!使ってる気になってるだけだよ!調べればいくらでも出てくるんだよ!なんで覚えなきゃいけないんだよ!!!」
化学「そんなこと言ったらこいつらだって、」
国語「我は調べても出てこないぞ、心情を読み取るには読み手一人一人の感じ方が大切で…」
学生「うるせぇぇぇ!読み取るのがめんどくさいんだよぉ!!!」
数学「いいか、俺の答えはひとつなんだ求めるだけ、心情とかそんなの関係ない。学のないお前にもできるはず…」
国語「答えがひとつなんてつまらないじゃないか!読み取り、感じるのが面白いだろ?」
学生「うるせぇぇ!!!」
国語と数学を殴る
国語と数学倒れる
歴史「あぁ!戦争だ!戦争がはじまってしまうでは無いか!」
英語「oh!warデスネ!」
化学「やはりダイナマイトが必要か、作るしかないですね……」
国語「戦争の物語といえばやはり定番は…」
数学「だれが気になるんだそんなもん!」
化学、袖からダイナマイトをもってくる
化学「ダイナマイト、出来ました」
英語「oh!DYNAMITE!」
歴史「あぁ、始まるな……こうやって歴史は繰り返していく…」
学生「なんなんだ、なんなんだよこいつらぁ〜」
歴史、国語「キミシニタモウコトナカレ……」
数学「ここはいったいん数学的な考えをだな……
英語「let's start warrrrr!!!!!」
化学「さぁ、実験開始しますか……」
歴史、国語「戦争だ!戦争だ!戦争だ!戦争だ!」
数学「戦争だ、戦争だ、戦争だ!戦争だ!」
化学「戦争だ!戦争だ!戦争だ!戦争だ!」
英語「let's war! let's war! let's war! let's war!」
学生「あぁぁぁああああああああああああああ゛」
音が消える
学生「言葉はいらない、ただ……おれは勉強が嫌なんだよぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」