舞台上にはパソコンが1台置いてある。そこには小さく「おーい」と書いてあるが客席の1番前の人がギリギリ見えるか見えないか位の大きさである
舞台上手には大量の椅子、乱雑に置かれている。合間を縫ってビン、缶なども置かれている。
舞台下手にはまだ梱包されている引越しの荷物がある。大きいものも小さいものもある
男「聞こえる...」
男2「え?ほんと?」
男「聞こえる...呼んでるよ」
男2「えまじで?」
男、男2、耳をすましている
雨の音
男2「あ、雨降ってきた」
男「...」
男2「なーもう帰ろうぜ」
男「呼んでる...」
男2「...」袖にはける
男2「おまえ傘どこに置いたー?」
男2、傘を持ってきて男にさしてやる
男2「あー前もって来てた分忘れててよかったー」
雨
上から「おーい」と書かれた幕が降りてくる
男「聞こえた!」
男2「え?まじ?」
男「うん、近くいる、近づいてるよ」
男2「聞こえないよ」
男2、雨がやんでからしばらくしてはけていく
男「きた!」
上から「おーい」と書かれた幕がもうひとつ降りてくる
雨が降ってきてすごく強くなっていく、それ合わせて「おーい」の幕の量もどんどん増えていく
男、喜びなのか狂気なのか、表情
雨、明かり、消える。
舞台にはタイピング音が響き渡る
男「おーい」
おわり
4/16/2025, 4:01:07 PM