首にカメラをさげた男と女のカップルが2人で並んで歩いてくる、デートか
キョウミ「あ、桜。」
フルイ「と、言った君はもう居なくて、ぼくは今日も君を思い出している。あの日、ひとひらの桜の花びらをみて春の到来を感じたであろう君は、1人ぼっちの春に何も感じないのだろうか」
キョウミ「ね、桜だよ!春だね〜」
フルイ「そうだね、あ、ねぇ、キョウミちゃん」
フルイ、写真を撮る
フルイ「彼女の名前はキョウミちゃんといった、響くのキョウにフルーツの実、それでキョウミちゃん。彼女は名前に違わぬ不思議な人だった」
キョウミ「あ!もう、いま変な顔だったかも、まぁ、いいか、それ、私にも後でちょうだい」
フルイ「いいけど、なんで?」
キョウミ「あれ?フルイ君に言ってなかったっけ、私、将来不意に撮られた写真集を世にだしたいって夢があるんだ」
フルイ「...ふーん、面白そう、それ、一番最初に僕に見せてよ」
キョウミ「ふふーん、無理かな」
フルイ「なんで...?」
キョウミ「だって編集の人とかが最初に見るし、とゆうか絶対私が一番最初にみるし」
フルイ「あは、そうだね」
キョウミ「ね!あっちにいこう!でっかい木の枝さがそうよ!」
キョウミ、はけていく
フルイ「結局あの日の写真を君に渡せないままでいる。僕は、どんな気持ちでこれを握っていればいいの?」
4/13/2025, 4:57:59 PM