キヨシヨ「風景画の真髄は己の内面にある」
デッシー「はい」
キヨシヨ「...ん、ん、いや、はいじゃなくて」
デッシー「え...あ...うっす」
キヨシヨ「ん、あ、ちがう、その、リピートアフター...」
デッシー「あ、あ!はい、あはは、すみません、リピート、アフター的な、あはは、あそうすよね、」
キヨシヨ「うんそうそう、いやいいのいいの、いやいやうん、いや、ほんと」
デッシー「……」
キヨシヨ「あ、じゃあもっかい...」
デッシー「や...りますか...ね、やりましょうか」
キヨシヨ「あはは、はい、ね、いきますよ、えー風景画の真髄は己の内面にある。はい、」
デッシー「……あっ、風景画の…」
キヨシヨ「……あっ!へへ、いや、ははは、ごめんね、いやなんかはいとか言っちゃって、ね、タイミングがね、そうだよね、はは」
デッシー「いやいやいや、すみません、いや、ほんとに、はは、ごめんなさいごめんなさい、ははは...デッサン!」
デッシー、おもむろにもっていたスケッチブックにキヨシヨを描きはじめる、
キヨシヨ「え、え、え?な、何描いてんの?」
デッシー「それっぽい真面目なこと言ったのに上手く人に伝わらなくて言葉にできない恥ずかしさを抱えてる人を描いてます!」
キヨシヨ「きみ...、性格悪いでしょ」
君「明日の予定は?」
僕「...特に...無いかな」
君「また遊びたいの?」
僕「……」
君「しょうがないなー」
僕「...ちなみに聞くけどどんな感じで遊ぶの?」
君「まず...朝起きて会って、で、そっからはずっと何かしらしてるかんじかな、ゲームとか、あるし」
僕「そう...」
君「キミってホントにボクのこと好きだよねぇー、前々から思ってたけど僕1回もキミを遊びに誘ったことないんだよ、キミの方からいっつも来てくれるから……」
僕「あのさ、」
君「……」
僕「ありがとう。楽しかった」
君「そう」
僕「1年、ここが頑張りどきなんだ、だから1年、」
君「...わかってるよ」
僕「君は僕に嬉しさも悲しさもくれたね、でも、もう決めたから。頑張るって決めたんだ。」
君「ボクは、ここにいただけだよ」
僕「ありがとう。また、呼ぶよ、けどやっぱり。さようなら。さようなら。さようなら」
君「……」(笑顔)
男「夢へ!夢へ、ゆーめーへー、ゆうめいへ、有名へ」
カメラのパシャパシャ音、場所は記者会見
男「いやー、ありがとうございます、え、今回成功できた理由ですか?いや、ほんと、皆さんの応援があったからですよ、いやいやほんとに、いやほんとだって、なんでそんなに否定すんの、ねぇ、ほんと、ほんとだから、ほんと!あーもう!お金が欲しかったから!お金のために頑張ったの!いいでしょ、これで!なんで、お金が欲しいかって?家でワニ飼いたいんですよ、ワニ飼いたいんですよ、カニか日体ですよ、カニか日体大ですよ。」
鳥の鳴き声、場所は喫茶店へ
男「いやですからね、カニか日体大ですよ、ほんと、カニのことを専門的にやっていくか、日体大でスポーツ選手になるか、そのどっちかかなって思ってるんですよ、なんでカニかって?カニっていいじゃないですか、はさみもっててかっこいいし、体硬いし、あほら赤いし、ザリガニとは違いますよー、あいつは、可食部が少ないでしょ、そんなの生き物じゃないね、まったく、え?なんで日体大かって?それは、もし俺が食べられるかもしれない時に、俺の可食部が多い方がいいじゃないですか、ほら良質なお肉を提供したいんです。食べられる時になっても、褒められたい、褒めて伸びるんで僕、褒めて伸びるんで僕、フォーメーデーノービールントデイボックス。」
場所はどこかの国の演説場所へ、国王が国民に演説するように
男「フォーメーデーノービールントデイボックス!フォーメーデーノービールントデイボックス!フォーメーデーノービールントデイボックス!」
国民、湧かない
男「イエス!ウィー!キャーーーン!!!」
国民、大湧き
男、得意げ
なにかの飛行音、ビームの音
男「あやべ、アベンジャーズきた、ワーオ!ノー!アッセンブルノーセンキュー!アッセンブルノーセンキュー!アッセンブルノーセンキュー、斡旋ぶるのも産休、斡旋ぶるのも産休。」
OLの休憩所か、昼
男「斡旋ぶるのも産休はいったわね、そうそうあの斡旋してたひと、いや実際斡旋してた訳じゃないんだけどね、斡旋ぶってただけ、別に何もしてないからねあいつ、あいつも産休だよ、旦那見た?結構いいのつかまえてんのよあいつー、なーんでだろうね、どうなってんだかほんと、わたしにもそろそろしあわせきていいころじゃないかしら、おーーーい、神様ーーー、私の事見逃してないーーー?、あ、部長すみませんうるさくして、でもここ女子の部屋なんで、入ってくんのやめてください、セクハラですよ、訴えますからねいい加減にしないと。ほんとに。、、、ふんっ!言ってやったわ、溜まってたのよ、今頃泡吹いてるわよあいつ、カニみたいに泡吹いてるわ、あーカニ食いてぇー、殻ごといきたい、それは嘘だわ、それは嘘だわ、ソ連は運送だわ、ソ連は運送だわ。」
場所はゴツイ車の中へ
男「ソ連は運送だわ、やっぱり、、、ふんっ、元ソ連の連中は何考えてるかわからんな、言葉が通じてるのかもわからん。」
車が止まる
男「おい、何してる?」
窓の外を見る
男「アベンジャーズだ、
いや違う、ワニだ、しかもあのワニ、首輪ついてる、首輪が着いてるワニが、降ってきてる、あいつも捕まえて、売りさばいて一儲けできるな!こりゃ!めでたいめでたい!宴だ宴だ!」
とんでもない着地音
男「ワニ無事か……?生きてろよ、生きてろよ、、、!
逆さに埋まってる……!逆さに埋まってる、逆さに埋まってる、流石にうなってる、さすがに唸ってる。」
場所は猛吹雪の山の中へ
男「さすがに唸ってるよ!何日も何日も、いつになったらまともなものが食えるんだよ!俺の腹はもう唸りに唸りまくってるよ!なに!?もうすぐ吹雪は止むだ!??何回目だよその言葉!聞き飽きたよ!もううんざりだ!日体大での練習ですらここまで苦しくなかった!おお神よ!救いは無いのか!ん?おお!見ろ!カニだ!カニが埋まってるぞ!奇跡だ!掘れ掘れ、ここだここ、カニだ...!」
男、がっつく
男「あ!?殻ごといくのが男だろうが!日体大じゃ皆カニは殻ごとだったよ!うめぇ〜!カニなんて食えると思わなかった...!ほらお前も、お前も食え食え、あ、ケチャップあるぞ、ん?ザリガニもあるの?いらないいらない、可食部すくないし、まぁ日体大じゃザリガニは全て可食部だったけどね、ん?どうした?おぉ、眠るのだけはいけねぇぜ、眠ったら夢が覚めちまう。」
男「元気かな、じゃないんだよ!」
女「うぉお、何、びっくりした」
男「どこに行ったんだよぉ...俺たちの...俺たちの...」
女「ゴクリ……」
男「広■■子ぉぉぉぉ……!」
女「やぁ〜っぱりか〜〜〜」
男「あんなに可愛かったのにさ、天使だぜ、天使」
女「あんたみたいなのがいたから、おかしくなっちゃったって話じゃないの?」
男「いいだぁろ!そんなの自由だし〜〜〜、」
女「う〜〜ん、元気かな〜……」
男「どうなんだろ...」
女「おやすみ」
男「おやすみ」
女、手紙を書いている
女「良さげかな、っと。」
女、少し歩いて郵便ポストへ、
女「思いよ、、、届け!」
袖から郵便屋が現れる
郵便屋「どるらりん!」
女「うわ、びっくりした」
郵便屋「いうほどびっくりしてないくせに、毎日毎日同じ時間にあらわれて、しかも同じ台詞を言ってお手紙投函して、彼氏さんにだっけ?」
女「そうです、、、」
郵便屋「大変だねぇお宅も、」
女「いいんです、好きでやってるんで、」
郵便屋「あのねぇ、横から口を挟むようだけど、手紙、かえってきたことないでしょ、一回も、」
女「……」
郵便屋「彼氏さん、もう帰ってこないんじゃないかい?いい加減目を覚ましなよ、せっかく終わったってのに、あんたがこんなんじゃ...」
女「約束...」
郵便屋「ん?」
女「約束、したので、帰ってきて、いっしょにごはんたべようって」
郵便屋「そんな口だけの約束なんてね……」
女「守ります!...あの人は、ちゃんと約束守れる人だから、だからわたしが裏切っちゃだめなんです」
郵便屋「……」
女「朝は私が味噌汁つくるから、ごはんをよそうの手伝ってねって...」
郵便屋「あのね……」
女「お昼はどっかに食べに行くのもいいね、ラーメンってやつ、たべたいな...」
郵便屋「…………」
女「夜は必ず食卓を家族で囲もう、私とあなたと、できたら子供とも...」
郵便屋「…………余計な口出しして悪かったよ...明日も、送りに来るかい?」
女「ええ」
郵便屋のバイク、走り出す。夕焼け。
袖から野球のボールやメガネ、紙飛行機などが飛び交う、さながら争っているようだが、平和。