作:ロキ

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9/15/2024, 11:30:29 AM

(※開けないLINE 続編※)

『君からのLINE』の返事を読む決心が
ようやくつきLINEを開いた。
緊張しながら、返信の内容を読む。

『返信が遅くなりました。ごめんなさい。
返信は、いつでも良いよ。って言ってくれたから
よく考えて返信を送りました。
あのね…』

そこまで読んで、僕は怖くなり…すぐスマホを伏せた。
心臓が、バクバクと早く脈を打っている。
呼吸も、上手くできない…。
落ち着け…落ち着くんだ僕…。

脳裏に浮かぶのは、向日葵のように笑う君の姿。
僕の隣で、当たり前のように居て
当たり前のように笑っている。ここは私の場所よ
っと、詠っているみたいに。

………よし。
僕は、伏せたスマホをもう一度持ち続きを読み始めた。

『返信が遅くなりました。ごめんなさい。
返信は、いつでも良いよ。って言ってくれたから
よく考えて返信を送りました。
あのね…実は、何年も前から知っていたんだ。
あなたが、私のことを想っていたこと。

知り合いから、聞いていたんだ。
黙っていて、ごめんなさい。

あなたが、いつか私に直接でも何かしらの手段でも
良いから告白してくれないかな…?って。
何年も待ちました。
その間、何人かの人に告白もされました。
けれど…私は、断りました。
あなたじゃないから…。

長年待ちました。この時をこの瞬間を
…遅いのよバカ。

告白の返信は……。
私をあなたの隣に、いさせてください。
これからも、この先も。』



………僕は、内容を読み返した。
嘘じゃ……ないよな…?
これからも…隣にいさせて良いんだよな…??
半信半疑で、何度も何度も読み返した。
何度も読んでも、やっぱり内容は同じ。



僕は、何も考えずにLINE電話をかけた。

〜♪ 一回…
〜♪ 二回…
〜♪ 三回…出ないか?
〜 『はい?もしもし?』

四回目で、彼女は電話に出た。『どうしたの?』
と、電話越しに愛おしい声が聴こえてきて僕は
胸がキュッと締めつけられた。
愛おしい声を、ずっと聴いていたいな…。
なんて考えいたら、彼女は何も言わない僕に対して
『……切るよ?』と、呟いたところで
僕は、慌てて「待って!切らないで!」と応えた。

彼女は、クスクス笑いながら切らないよ。と
楽しそうにしていた。
僕は、良かった…。そう呟きながら胸を撫で下ろし
そして、LINEの返事の真意を聴いてみた。

「アレは…本当…?」

『本当よ、ナニ?夢か何かと思ったの??笑』

「……うん。」

『信じられないみたいねぇ…。分かったわ
疑うなら、嘘じゃないって証明してあげるわ』

「んっ…?何??」

『それは…内緒。笑 ……じゃあ切るね!』


彼女は、プツッと電話を切った。えぇー…?
僕は、電話が切れて淋しいような…声が聞けて
嬉しいような…複雑な気持ちだった。

電話が切れた後からは、彼女にLINEをしても返事が
返って来なかった。一時間経っても…三時間経っても
待てど暮せど返事が来なかった。

電話のほうが…出るか??
心配になり電話をしようとしていたら

ピンポーン

来客を知らせる、玄関のチャイムの音が聞こえた。

僕は、返事をして玄関に向かった。
宅配便か?何か頼んだったけ?と、考えながら
玄関の鍵を開け扉が開いた瞬間


両頬を挟まれ、唇に柔らかいもの
そして…チュッ。とリップ音


………えっ??
一瞬の出来事で、訳が分からなくなった
まさに、鳩に豆鉄砲の状態。
面食らった顔をしている僕を見てケラケラと
笑っている人物………彼女だ!
文句の一つでも、言ってやろうと口を開いた僕に対して彼女は、顔をニヤけながらこう言った。


『ねっ?これで嘘じゃないって証明が出来たでしょ?』



〜〜〜!!
彼女が、可愛すぎて
この先も、果たして僕の心臓は持つのだろうか…??

9/15/2024, 1:55:11 AM

『我が命が燃え尽きるまで!!
    姫様の命を御守りします!!』

我の目の前で、片膝を立て真っ直ぐな瞳で見つめ
真っ直ぐな言葉を述べた彼。

そう……。これから戦が始まるのだ。


戦が起きる原因…それは我、
(竹田宮家 竹田宮重春の次女 ハル)が
関係している。事の始まりは、
《信田家 信田虎之助の嫡男 正典》
との婚約破棄。

竹田宮家が、治める国は小さいながらも
山や田畑で採れる作物は、どれも立派な物だった。
それは、我の父上、重春が民を大切に想う人だからだ。
父上は、民と城を遮る大門を見つめこう言い放った。

「大門を開けろ!!」

門番の人、父上に従う者達は目を見開き
父上を止めようとした。
<何をおっしゃいますか!?そんな事をしたら、殿や姫様の身が危のうございます!>
<民たちが、命を狙うかもしれませぬぞ!!>
皆が、父上を取り囲いながら皆口々にこう答えた。
そんな中、父上は一際大声で言い放った。

「無礼者!!これでは民の声が聞けぬ!
門が閉じられていては!民が助けて欲しい時に
手を貸せぬ!民を守る事も出来ぬ!!
儂は、そんな情けない事は死んでもせぬぞ!」

その一言に、シン…と周りは鎮まった。

国を治める主が起こした、この言動は民達にも広がり
皆が、驚いていた。殿様が…??と。

大門が開かれた時。この門は本当に開かれるのか?
疑っていた、大勢の民たちは大門の前に集まっていた。
父上も我も、大門の反対側にいる事は知らない民たちは
我らの姿を見た瞬間、跪いた。

「民たちよ…顔を上げなさい。
この門は、いつでも開いておる。助けてほしいときには
力を貸そう。儂と話がしたいのなら話そう。
先代は、門を閉じ民たちの声を聞こうともしなかった。力も貸そうとはせず、年貢を取れるだけ全部
取っていった。そして…苦しんだだろう?
……儂は、そんな事は死んでもせぬ。
民も、丹精込めて作った物を腹いっぱい食べたかろう?
だから、全部は奪わん。半分は民たちへ半分は我らに
納めること。
それから…必要なものがあれば、此処へ来なさい。」

父上の言葉に、民たちは泣いていた。

この、話が隣接する信田家の耳にも風の噂で入ってきた
風変わりな殿様が居るらしいと…

信田家は、海に近いから魚が多く穫れる。しかし
山もなく辺りは平坦な地形、そして海風が強く当たる
場所なため作物も枯れることが多かった。
その分、乾物は良く乾き作れることができた。

米が作れぬ……野菜も作れぬ…年貢も納められていない
民の身体は、痩せ細っていく。儂が治める国は、どうして先代からこうなんだ?どうにか出来ぬのか?

頭を抱えていた信田家の
殿、虎之助がある事を思いつく。

『確か…。重春殿の次女ハル様は…
未だに、婚儀をあげてぬなぁ………』

ニヤリと怪しい笑みを浮かべた虎之助は、近くの使用人へ正典を連れてこい。と告げた。しばらくし
❲父上…お呼びですか?❳と、正典が部屋に入って来て。
ドカッと、儂の前で胡座をかいた。

ニコニコと、笑みを浮かべながらワシは言った。

『お前…重春殿の娘に婚儀の申し入れをしろ。
儂が、文を重春殿に送る。』

❲……はっ?…今、何と??❳

『重春殿の次女ハル様と、婚儀をすれば
国の拡大と、米、山の物、野菜が採れる
ワシらにも手が出しやすい。反対に、彼等には海の幸が
手に入る。魚の乾物に塩が与えられる。
良い考えだろう?』

❲しかし…私には許嫁のシンがおります。❳

正典には、すでに嫁にすると約束した相手がいた。
武家の娘 藤原家 藤原新左衛門の長女 シンだ。
正典も変わった考えの持ち主で、信田家を去り藤原家へ婿入りをすると心に決めてから、祝言の日取りも必要な物も用意をしようと考えている最中だった。

『あぁ…あれな。破棄にしたわ』

シンとの祝言に元から反対していたワシは
何だ…つまらぬ話か。と、真顔でアッサリと答えた。

❲……!?…父上!!❳

あまりの事に、驚きと怒り、憎しみが正典の中で
渦を巻いた。

❲何故!このような…❳

『何故?武家の家に婿と入る事自体、ワシの恥だ。
それに、年貢も納められん民たちの下で暮らしたら
のタレ死ぬのが、目に浮かぶわい。ハル様と婚儀をあげたら、何もかもが手に入る。
何もかも……な。……そうそう…ホレ』

懐に隠していた文の束を、ボンッと雑に正典の方に
投げ捨てた。その弾みで文は散らばった。
正典は、文を拾い集めた。其処には、〘信田正典殿〙
と書かれていた。封を後ろに返すと、そこには
〘シン〙と書かれていた。

『話は終いだ。さて…と。』
ワシは、スッと立ち上がると計画に移ろうと動き始めた

正典は、封を見つめたまま動けないでいた。
どのくらいの時間、そのままでいたろうか?辺りは、
日も傾いて来ていた。正典は、腹を括り封を切った
中から、文を取り出すと…一呼吸置いてから
文を広げ始めた。

文の内容は、こうだった。
会いたい。そなたを想う気持ちが綴られていた。

2通目も、同じように封を切ってみた。
内容は、見合いを申し込まれたが約束した相手が居ると
見合いを断った事。

3通目、4通目も同じように封を切った。
内容は、いつもは、返ってくる返事を何故寄越さないのか?きっと、忙しいのだろうな…。と、寂しい気持ちを文に綴られていた。

5通目の封を切って、文を広げた時だった。
内容は、隣の国の姫君との祝言の事が書いてあった。
民たちの間で噂になっていると、それは事実か?と
それから…使いのものが来て多額の金を持ってきた事
父母は、多額の金を喜んで受け取り、祝言を破棄された事。反対したが聞き入って貰えなかった事。
元から、父母は正典殿との婚儀に反対だった事。立場も地位も違うだろう。と、言われた事。
何もかも失った私は、何を希望とすれば良いのだろう?
私は……。

……そこで終わっていた。
正典は、最後の封に手を伸ばした。
そこで違和感を覚えた…何だ?
それが、分からないまま封を切った。
文を広げた瞬間に、違和感の正体が判明した。
文の文字が、シンの字では無いのだ。
シンの妹、すゞからであった。
父母と大喧嘩した事。
姉は……家を出て行った事。夜になっても帰ってこない
朝になっても帰ってこない。
そして、姉は沼地で見つかったと。
2度と目を覚まさない。息もしない姿で。
姉は、死んだ。姉を返せ!怒りと憎しみの内容だった

正典は、静かに涙を流した。
殿が憎い……隣の国の姫君が憎い…。
その瞳は、憎しみがこもっていた。



信田家での出来事から5日後の事であった。

大門を開けたその日から、大勢の民たちは城へ行き来していた。壊れた橋を直すのを手伝って欲しい。とか
家で採れた野菜を食べて欲しい。農具が壊れてしまって困っている…などが数多く。
父上が、職務で会えぬ時は我が話を聞いてあげた。

壊れた橋を直す時は、人手が空いている者や力がある者に声をかけた。
家で採れた野菜を持ってきた者には、料理をし民や城の者で分け合い食べた。
農具が壊れてしまって困っている者には、手先が器用な者や知識がある者、鍛冶屋に壊れた所を直してもらう為
の金銭面の援助をも行った。

そんな毎日を過ごしている中で、例の文が届いた。
父上は、文の内容を読みとても驚いていた。

「ハル…信田家が…見合いをせぬか?との話だ」

[見合い…ですか?しかし…]

「……?しかし何だ??」

[…いいえ。]

我は、口を濁した。その理由は…想い人がいるのだ。
これは、誰にも知られてはいけない。
そして言えぬのだ。
父上は、不思議そうな顔をしたが、それは一瞬だけだった。すぐに、文を見つけ呟いた。

「しかし…何故、こんな急な話になったのだろうか?
何か、理由でもあるのか??」

実は、信田家の良くない話は、職務で出向いた時に南の国の城でも、北の国の城でも噂を聞いたことがあるのだ。民が痩せ細り流行り病にかかり大勢が死んでいる話
海風のせいで、作物が枯れて育たない話
虎之助殿が、金遣いの荒いと噂が多数。

確かに、竹田宮家が治める国は作物が豊富に採れる。
山もあり、海風は入ってこない。しかし、海が無いため海の物は捕れぬから隣の国まで、山の物を売りに行く時に買い付ける不便さは有る。夫婦になれば両方が穫れる
かもしれぬが……うーん。

「……よし。誰か!朝霧を呼んでくれ!!
あやつの考えが聞きたい!」

父上は、大声で使用人に声をかけた。
朝霧…。その名を聞いた時に我の心臓はドクンッと
一際大きく脈を打った。

しばらくすると、庭からバタバタと足音が聴こえてきて
使用人と共に男がやって来た。
男は、殿と我の前で片膝を立て、顔を伏せた状態で
こう云った。

『朝霧蔵之進の助 鬼丸 只今此処に。』

「うむ。朝霧、顔をお上げ」

はっ。と、返事をした後に顔を上げた朝霧。
髷を結っていない美しい色の黒髪と瞳
左目の下には小さいホクロが1つ
そして、細身なのに引き締まっている身体
戦が起きた時に先陣に向かい嵐の如く蹴散らす
ついた異名は、(竹田宮の守護神)や(鬼神)

我は、鬼丸を見つめ
相変わらず美しい人だな…。と思っていた。
幼い時から、我らの身を護ってくれて民の命も
護ってくれているこの人は、…我の想い人だ。
そんな事を知らずに父上は、文の話を説明していた。
文を見せてほしいと、彼は頼むと
父上は、それに応え文を手渡した。

「お前の意見が聞きたい。どう思う…?」

『……。殿
この話は、無かったことにしたほうが良いかと存じます。実は、先の戦で妙な話を耳にしました。一人の娘が沼地で命を絶ったと、気にはしなかったのですが、その話には続きがあって、城から多額の金を受け取った。と、酒に酔いつぶれていた男が騒いでおりました。なので、その男に尋ねたのです。何故、城から金を受け取ったのか?そしたら、うちの娘と城の正典様が祝言をあげるのを取りやめるためだー!金に困っていたから、この話に乗ったんだ……と。』

「その話は、いつ…?」

『確か…大門を開けた日です。』

父上も、我も…一瞬、息をするのを止めた。
大門を開け、民と共に地位も関係なく豊かに過ごすことを願って行動を起こした父上。

自分の私利使用の為に、娘の命を奪い祝言の約束を破棄し憎しみしか生まれなかった…そして…
竹田宮家が治める国までも、民までも我までも奪おうとするもう一人の父上。

「……お前の意見を聞いて良かった。
罪もない娘の命が奪われたんだ。やはり、悪い噂は本当だったんだな。礼を云うをぞ朝霧。
文を用意してくれ!返事を書く決心がついた。

朝霧…仮に戦になったらハルを命を懸けて護れ
護れなかったら…儂がお前を殺す。
それを忘れるな。良いな!!」



   ※そして、話は冒頭へと繋がる※

9/13/2024, 2:37:25 PM

『 夜明け前ラジオ 
この時間に、様々な理由で目が覚めてしまった。
日本中…いや…世界中のみなさん
おはようございます。

そして、現在の時間までお仕事中のみなさん
お仕事お疲れ様です。

今日も夜明け前ラジオ、穏やかに始めていきます。

天気予報では、今日も暑くなりそうです。
でね。私が、TVで観た話なんですけど
毎日、暑い日が続いてるじゃないですか、
それで、お盆が過ぎて涼しくなったら
冷やし中華って、店頭に並ばなくなるでしょ?
けれど、今年は異常な暑さが続いてるせいで
冷やし中華が、延長で店頭に置かれるんですって!
それを、TVで知って私驚きましたよ。笑

それから、夜は鈴虫がリンリンって鳴いてるんです。
昼は、夏。夜は、秋って…訳が分かりません。

あと、この前買い物をして思ったことがあって…
半袖シャツ姿なのにハロウィンの物が店頭に
並んでいるんです。これも、意味がわかりません。

夏と秋がグチャグチャに混ざっている。
何だか奇妙な感じがしました。
そうそう秋服も、今年は売れ行きが悪いそうです。
お洋服屋さんも、さぞ複雑でしょうね。
秋物売りたいのに、夏物を売る。

私、いい加減。夏…飽きました。笑
この暑さ、早く無くなれば良いですよね

そんな、毎日続く暑さを吹き飛ばしてやろうと!
今日もリクエスト曲を戴いたので、
早速行ってみましょう!

最初の一曲目はコチラ!
ペンネーム、夜明けラジLOVEさん
からのリクエスト〜

おっ!?この方は…ラジオを聴いている人なら
知らない人は居ないはず!
このラジオの常連さんですよー。笑
いつも、ありがとうございます。

さて、ラジラブさんのリクエストは…?
これだ〜!……』


〜♪〜〜♪

曲が、かかっている間しばしの休憩。
ふぅ…。と、ため息をついて窓の外を眺める
日が昇るか昇らないくらいの空

あぁ…。今日もこの時間帯の空が美しい。
私は、カップに入っている白湯を飲みながら
しばし、ボンヤリと外を眺めていた。

……しかし。
このラジオを始めて長いのだが、
ハガキを送ってくれるこの人は
第一回目から、の常連さん。しかもペンネームも変えず
丸文字の柔らかくて読み易い字だというのが、印象的。

一体、どんな人なのだろうか…?
男の人?それとも、女の人…??

などと、ハガキを見ながら考えていたら
今、流れているリクエスト曲も終盤に入っていた。

おっと…。仕事をせねば。



……〜♪〜〜……。



『……はい。夜明けラジLOVEさんからの
リクエスト曲でした。ありがとうございました。
少しでも暑さは、吹き飛んだでしょうか?
この曲は、私も好きな曲です。
聴いていて、気分がスカッと晴れるような気分に
させてくれる。そんな曲でしたね!

さて!続いてのリクエストは…?…』




……このラジオは、朝6時頃まで続く……。




リクエスト曲の後は、お悩み相談や
たまに、ゲストが登場し告知の場を設けたり
ゲストと雑談したり、交通情報を伝えたり
海の波の状況を伝えたり
リクエスト曲パート2をしたり


そうこうしている内に、ラジオも終盤である。




『……さて、夜明け前ラジオも
そろそろ、終わりのお時間となってきました。
今日も、楽しかった〜!

ゲストの皆さんも、ラジオを聴いてる皆さんも
今日は、ありがとうございました。

夜明け前ラジオ…今日もいかがでしたか?
少しは、元気になれましたか??

元気になってもらえたら私は、とても嬉しいです


では、最後に…私からのリクエスト曲で
ルイ•アームストロングの「この素晴らしき世界」
を聴きながら、お別れしましょう。

本日も、みなさんに
とって素晴らしい日となりますように…。』

〜♪

…これにて、夜明け前ラジオ生放送は、終了。 






※作:ロキから、読者の方々へ※

この度、♡152を達成致しました。
自分の作品を読んでくれた皆さんに感謝を申し上げます

始めた当初の理由は、コミュニティアプリに飽きた
けれど、何か無いかな…?と、探し始めこのアプリ
「書く」と出会いました。文を考え、素直な気持ちで
作文を書く事に慣れている成果、とてもこのアプリに
惹かれインストールをしました。そして、お題に沿って
詩や物語を書いている皆さんの作品を呼んで、自分も
物語でも書いてみよう。と毎日、毎日
お題が変わるたびに、物語も変えていきました。
あぁ。こんなにも、自分の考えた物語を読んで♡を
押してくれる方が、こんなにも多くいたんだ!
興味を持ってくれた事が、嬉しかったです。

「眠れない夜や、空いた時間の暇つぶしに」
これが、自分のモットーです。

物語の内容が気になった時にでも
チラッと読んだり読まなかったり自由にしてください。

男性・女性・同性・異性のカップルさんでも
楽しめるような物語を作るようにします。

最後に、このアプリに出会えた事に感謝します。
また、物語を読んでくれたみなさん
ありがとうございました。     作:ロキ

9/12/2024, 1:39:59 PM

すべての始まりは、1冊の本からでした。

いつもの様に、学校終わりに放課後
図書館へ行きました。もちろん、勉強をしに…
と、言うのは口実。本当は…
家に帰っても、家の鍵を持っていないから
中へは入れません。私は、兄と二人暮らし。
「いくら鍵をかけても、1人だと物騒だから。」と
兄は、心配します。なので、学校近くの図書館へ
行って、兄が迎えに来るのを待ちます。
友人には、過保護に兄ね。と笑われますが
私にとっては、幼い時からの当たり前の日常です。
なので、おかしくも何ともありません。

それに……。図書館へ行くのが楽しみでもあるんです。

それは、司書さんに会えること。

幼い時から、図書館に行っているので
図書館で働いている、お姉さんや
お兄さん方とは顔見知り。

けれど……半年前に、新しい司書さんが来てから
私の…全てが180度変わりました。

新しい司書さん。名前は 夢羅 和多利(ユラワタリ)
髪は肩より長めで1つに髪を結んでいて
背は、180センチ有るか無いかぐらい?
瞳の色は、グレーが入った色
歳は、分からないけど……多分、年上?

極め付きは……声の低さ!

図書館で、見かけた瞬間…声を聞いた瞬間

恋に落ちたよね。私って、チョロいな〜…。笑

すぐ、顔見知りの図書館のお姉さんに
聞きに行ったよね。笑 あの人、誰!?って。
お姉さん…顔をニヤニヤとさせて
教えてくれたけど……何なの?

その日から、私は
毎日、毎日欠かさず図書館へ向かった。
ヘアアレンジを変えてみたり、制服を綺麗に着てみたり
爪をピカピカに磨いてみたり、伊達メガネもしてみたり
ありとあらゆる事をした。……けれど!!

ここ、2ヶ月。色々してみた結果……
なぁ〜んにも、変化なし!!

やっぱり、女子高校生は駄目かぁ〜。
ガキすぎるか………。はあ…。


なんて、考えながら図書館の受け付けで
本を借りるため、パソコンに向かって作業をしている
夢羅さん。カタカタとキーボードの音を聞きながら
ボーっとしていた私。

『はい。返却日は2週間後』

「…はぁい。」

私は、返事をしながら本をしまうのに
リュックのチャックを開けていた
開け終わって、ふと借りた本の方を見ると
本の上に紙が置いてあった。

ん??こんなのあったっけ??

紙の大きさは、名刺ぐらいで4つに折り畳まれていた。
私は、紙を摘み広げてみた。

広げ終わると、そこには達筆で綺麗な字で
こう、書いてあった。


《 三法 清蘭 様 (ミノリ セイラ)
  もし、あなたの都合が良かったらですが…
  今度の土曜日、一緒に出かけませんか?
  返事を待っています。 夢羅 和多利 》


………えっ…?…私の名前…
私は、パッと目の前のその人に顔を向けると
彼は、恥ずかしそうに耳まで紅くしながら
こちらを見つめていた。

彼は、こうも呟いていた。
 『あと…連絡先も…』

私は、突然のことで動揺してしまい
誤って、借りた本を床に落としてしまった。




借りた本のタイトルは…『本気の恋』



_______________________


後日、図書館のお姉さんから聞いた話。
司書さんは、大学生1年生
図書館には、叔父さんの手伝いという名の
アルバイトらしい。
私の事は、叔父さんから聞いていて知っていたみたい
それで、半年前に図書館でアルバイトを始めるぞ!
って、タイミングの時に私を見かけて一目惚れ

そこから、気になっていたけど声をかけられず
モヤモヤしていて図書館のお姉さんに相談したらしい。

そして、今日。
来週は、図書館がお休みだし会えるのは2週間後
誘うなら、今日だ!と思ったんだって。





そうそう!一緒に、お出かけもしたよ。
えっ…?どこに、行ったかって??

それは……ご想像におまかせします。笑

9/11/2024, 1:59:07 PM

  ”   名前は、カンザキ シン
    目が覚めたら、毎朝欠かさず
     机の上の日記を読め!!  ”





今朝、5時頃に目が覚めて、布団の中で
天井に貼ってあるソレを見つめる。
これは…何だ?カンザキ シンって誰だ??

ここは…いったい何処なんだ??
私は…誰なんだ??
何もわからない……怖い。

……日記……机の上の日記…?
とりあえず、読んでみよう…。何か分かるかも知れない

私は、布団から起き出しノソノソと机に向かい
深緑色の日記?らしい物を見つめる。
備え付けの椅子を引き、年季が入っているのか
ミシリッと音を立てながら椅子に腰を掛けた。

机の上には、ランプと電子時計が置いてある。
私は、ランプに手を伸ばしランプを点け
ボオッと柔らかい灯りの下、日記を開いた。


『 2024/09/11 おはよう。あなたの名前は
  神前 神(カンザキシン)です。
  ここは、あなたが暮らしている家です。
  不安になったら、机の上の日記を開くこと。

  まずは、2024/09/10の日記を先に読むこと。』



『 2024/09/10 おはよう。あなたの名前は
  神前 神 (カンザキ シン)です。
  ここは、あなたが暮らしている家です。
  不安になったら、机の上の日記を開くこと。

  2024/09/10にした事。午前中、家の中を冒険
  その際に、るーむめいと の みこ さんと
  一緒に周った。朝ご飯は、パンとミルク珈琲
  午後は、みこ さんと手をつないで
  スーパーへ向かう。途中、声をかけられたが
  誰だか分からなかった…。返事に困っていたら
  みこ さんが、助けてくれた。
  後から、みこ さんに聞いたら、
  いとう さんと云う名前の方だと教えてくれた。
  みこ さんは、物知りな女性だ。
  家に着いたら、日記を書きましょうね。と
  勧めてくれた。お昼ご飯は、ソース焼きそば
  寝る前に、みこ さんは、私の顔を擦り
  寂しそうに笑って もう、寝ましょうか。
  と、言っていた。…一体どうしたのだろうか?  
  また明日、理由を聞けば良いか…。 
  夜ご飯は、肉じゃが 』


……私は、昨日の1日を覚えていない。
その、前の日は何と書いたのだろう…??


 『 2024/09/09 おはよう。あなたの名前は
   神前 神 (カンザキ シン)です。
   ここは、あなたが暮らしている家です。
   不安になったら、机の上の日記を開くこと。
   
   2024/09/09にした事。午前中、綺麗な女性を
   家の中で見かけた。あの…。と声をかけたら
   はじめまして、るーむめいと の みこ と
   申します。きれいな声で彼女は応えた。
   私は、みこ さんに心を奪われた。
   あの…良かったらお茶でもしませんか?と、
   誘ったら。フフッと笑って、はい喜んで。
   と、返ってきた。笑顔が可愛い人だ。
   私達は、縁側でお茶をした。楽しかった
   朝ご飯は、白米、味噌汁、焼き鮭』
   午後は、1人で、散歩をしに家の外へ。
   天気が良くて、気持ちが良い。気分良く歩いて
   いたら、みこ さんが泣きそうな顔をして
   追いかけてきた。でーと したいなら誘ってよ! 
   私の腕をギュッと掴んできて、そう言った。
   何でだろうか…?私の胸がチクンと痛んだ。
   お昼ご飯は、炒飯
   寝る前は、日記を書く。忘れずに
   みこ さんが、こう呟いた。
   はい。と応えた後に私は、こう言った。

   明日も、あなたに会えますか…?と。
   彼女は笑って。 会えますよ。と応えた
   良かった…。安心した。 夜ご飯は、素麺』


……やっぱり覚えていない。
けれど、一つだけ確信した事がある。
これは、この日記は…私にとっての『カレンダー』だ
破られては捨てられる。破られては捨てられる
まるで、日めくりカレンダーのようだ。
だが…日記だと、破られることはない。
何故なら、過去に戻れるから。


そんな事を考えていたら、トントンと部屋の扉を叩く
ノックの音が聞こえてきた。カチャリと扉を開けられると、おはよう。ニッコリ笑って声をかけてきた女性に


私は…
……どちら様ですか? と尋ねた。

Next