(※開けないLINE 続編※)
『君からのLINE』の返事を読む決心が
ようやくつきLINEを開いた。
緊張しながら、返信の内容を読む。
『返信が遅くなりました。ごめんなさい。
返信は、いつでも良いよ。って言ってくれたから
よく考えて返信を送りました。
あのね…』
そこまで読んで、僕は怖くなり…すぐスマホを伏せた。
心臓が、バクバクと早く脈を打っている。
呼吸も、上手くできない…。
落ち着け…落ち着くんだ僕…。
脳裏に浮かぶのは、向日葵のように笑う君の姿。
僕の隣で、当たり前のように居て
当たり前のように笑っている。ここは私の場所よ
っと、詠っているみたいに。
………よし。
僕は、伏せたスマホをもう一度持ち続きを読み始めた。
『返信が遅くなりました。ごめんなさい。
返信は、いつでも良いよ。って言ってくれたから
よく考えて返信を送りました。
あのね…実は、何年も前から知っていたんだ。
あなたが、私のことを想っていたこと。
知り合いから、聞いていたんだ。
黙っていて、ごめんなさい。
あなたが、いつか私に直接でも何かしらの手段でも
良いから告白してくれないかな…?って。
何年も待ちました。
その間、何人かの人に告白もされました。
けれど…私は、断りました。
あなたじゃないから…。
長年待ちました。この時をこの瞬間を
…遅いのよバカ。
告白の返信は……。
私をあなたの隣に、いさせてください。
これからも、この先も。』
………僕は、内容を読み返した。
嘘じゃ……ないよな…?
これからも…隣にいさせて良いんだよな…??
半信半疑で、何度も何度も読み返した。
何度も読んでも、やっぱり内容は同じ。
僕は、何も考えずにLINE電話をかけた。
〜♪ 一回…
〜♪ 二回…
〜♪ 三回…出ないか?
〜 『はい?もしもし?』
四回目で、彼女は電話に出た。『どうしたの?』
と、電話越しに愛おしい声が聴こえてきて僕は
胸がキュッと締めつけられた。
愛おしい声を、ずっと聴いていたいな…。
なんて考えいたら、彼女は何も言わない僕に対して
『……切るよ?』と、呟いたところで
僕は、慌てて「待って!切らないで!」と応えた。
彼女は、クスクス笑いながら切らないよ。と
楽しそうにしていた。
僕は、良かった…。そう呟きながら胸を撫で下ろし
そして、LINEの返事の真意を聴いてみた。
「アレは…本当…?」
『本当よ、ナニ?夢か何かと思ったの??笑』
「……うん。」
『信じられないみたいねぇ…。分かったわ
疑うなら、嘘じゃないって証明してあげるわ』
「んっ…?何??」
『それは…内緒。笑 ……じゃあ切るね!』
彼女は、プツッと電話を切った。えぇー…?
僕は、電話が切れて淋しいような…声が聞けて
嬉しいような…複雑な気持ちだった。
電話が切れた後からは、彼女にLINEをしても返事が
返って来なかった。一時間経っても…三時間経っても
待てど暮せど返事が来なかった。
電話のほうが…出るか??
心配になり電話をしようとしていたら
ピンポーン
来客を知らせる、玄関のチャイムの音が聞こえた。
僕は、返事をして玄関に向かった。
宅配便か?何か頼んだったけ?と、考えながら
玄関の鍵を開け扉が開いた瞬間
両頬を挟まれ、唇に柔らかいもの
そして…チュッ。とリップ音
………えっ??
一瞬の出来事で、訳が分からなくなった
まさに、鳩に豆鉄砲の状態。
面食らった顔をしている僕を見てケラケラと
笑っている人物………彼女だ!
文句の一つでも、言ってやろうと口を開いた僕に対して彼女は、顔をニヤけながらこう言った。
『ねっ?これで嘘じゃないって証明が出来たでしょ?』
〜〜〜!!
彼女が、可愛すぎて
この先も、果たして僕の心臓は持つのだろうか…??
9/15/2024, 11:30:29 AM