6
紙飛行機に夢中な子供だった
どうすれば高く飛ぶか
どうすれば長く飛ぶか
それを考える子供だった
子供が大人になり
どうすれば長く心が繋がるか
どうすればもっと相手を知ることができるか
そんな事を考える大人になった
9
初めまして、先生
初めて貴方にお手紙を差し上げます
私のくだらない話を、どうかお聞きください
私は罪深い人間です
娘の助けを呼ぶ声に気づくことができませんでした
ただ逃げているだけだろうと決めつけてしまいました
結果として、娘は心を壊し、私の手から離れていきました
私は幼い頃から娘の身を案じていたはずでした
大きくなり、自我が独立した途端に大人として扱いました
世間に受け入れられる人間に育てるつもりでした
どうすれば、もう一度娘に会えるでしょうか
どうすれば、娘と話すことが叶うでしょうか
先生、どうかお教え願います
"娘の声を聞くことをしなかった母親が、どうして声を聞いてもらえると思うのでしょうか?"
一緒 6
あなたに見つめられて、私のお顔は太陽になったの
目の前が見られなくなって、赤くなって、熱くなったの
私の手がまるで氷のように感じるぐらい、熱くなったの
お水でさえ私のこのお顔の熱を消せなかったのよ
だから私、あなたに月になって欲しいの
目の前が見られなくなって、冷たくて、白くなってほしいの
私だけを見ていて欲しいの、私と対の存在でいてほしいの、でも私と同じ存在でいてほしいの
だからね
あなたが私にしたように
私を炎で太陽にしてくれたように
私も貴方を肉体から解き放って
月にしてあげるわね
7
「ねぇ、貴方っていっつも星を見てるのね」
「私は星なんて見てないけど。」
「いいえ見てるわよ。だってスマホは星だもの」
「なにそれ。」
「色んな意味があって、色んな見方ができて、おめめに悪いじゃない」
「それだけ?」
「それだけだなんて酷い。あのね、こんな溢れるほどの星よりも、私の方が何倍もキラキラしてて素敵よ。」
「それは、つまり?」
「星なんかより、月のように綺麗な私を見ていなさいって事よ。にぶちん。」
「ロマンチストだね。君には参るよ。」
「私が愛おしすぎて参ったって事でいいかしら?」
「悔しいけどその通りだよ、このロマンチスト。」
6
黒くて長い髪がブリーチされて短くなっても
貴方の唯一の友でなくても
貴方の恋愛対象になれなくとも
私は美しい貴方の友でいれるだけで幸せなのです
私のただ一つの生きる希望は貴方なのです
強く賢く
長く美しく
ただ己をもって生きる
美しい貴方の人生に関われるだけで
私は幸せなのであります