漣 蓮斗

Open App
3/18/2024, 7:37:06 AM

テーマ 泣かないよ

「バシャ」
教室に入ると水をかぶる。
「クスクス」
遠くから笑う声が聞こえる。
「無様..」
いじめの主犯が話しかけてきた。
「...」
無言で主犯を見る。睨みもしない。
悲しそうな顔をしていた。なぜ?
「じゃあ始めるぞー」
先生が授業を始める。
ー放課後ー
「がシャン」
閉じ込められちゃった。もう日常。
屋上行こ。
「キィ」
屋上は静かで落ち着いた。
「キィ」
誰かが入ってきた。
「なんで泣いたりしないの?」
いじめの主犯と思われているやつ。段々とそう思うようになっていた。いつもいじめるとき憶えている。
「私ね、感情があまりない人なの」
「それだけ?」
「あと、弱いとこは見せたくないじゃん。もうずっとこのままなら抗っちゃえ〜みたいな感じかな。」
「ふーん」
「だから泣いたりしないの。相手の思うままに出せてたまるか!みたいな?(笑)」
「すごいね」
そう言って屋上から去っていった。

ー次の日ー
教室に入っても水をかけられなくなった。
「ごめんね」
クラスの人が謝る。
「どういうこと?」
気になって尋ねる。
「いじめの主犯がいなくなったの」
「誰?」
「〇〇さん」
前の屋上の子とはちがかった。
「ぜんぜん違う人だったんだね」
「本当にごめんね」
「ゴメンだけどいいよっては言えない。行動で表してほしいな。次はみんなで助け合おうね」
「うん!」
クラスのみんなと仲良くなって時を過ごしていった。
最後の卒業式では泣いちゃった。
ちょっとくらい弱いところを見せてもいいよね。

3/16/2024, 10:26:47 AM

テーマ 怖がり

「ねえ知ってる?」
遠くの女子の塊の一人が話し始める。
「なになに?」
「ここの地域に夜に橋の近くで死んだ人の地縛霊が出るらしいよ」
「何それこわ~」
軽く周りの女子が返答する。少し悪寒がした。今日はなにもないことを願う。

ー夜8時ー
「はぁ...」
塾で勉強に集中していて帰るのが遅くなってしまった。
「ん?」
橋のところで静かに佇んでる人がいる。ここは田舎だ。こんなところにいるのは珍しいな。
僕が横を通ったとき、顔をグルッと回してきた。
「ひっ」
急いで僕は走った。橋の反対まで。最後に後ろを向いた。暗くてわかりにくかったけれど、
「...っ」
悲しそうな顔をしている男の子が見えたような気はする。

ー次の日ー
学校が終わった。ずっと昨日からあの顔がずっと思い出されている。そして決意した。あの橋に行ってみよう。

ー夜8時ー
「...〜〜〜..」
居た。独り言をしゃべっている。少しも足音を出さないで聞いてみた。
「なんで離れていくんだろ。僕何か悪い子としちゃったかな?」
泣きながら亡霊の男の子が言う。
「そんなことないよ」
いきなり僕が言う。
「!。そうなの?」
目に涙をためながら男の子は言う。
「うん!幽霊がちょっと怖かっただけなんじゃない?僕は君が優しい人だとわかったから話しかけたんだ」
「ありがとう!」
さっきまで泣いていたのが嘘だったのかのように笑顔で言う。これからこの男の子と仲良くなって日々を過ごしていった。
今でも死んだ理由は聞いていない。知らなくてもいいと思ったからだ。知りたくなったら自分を犠牲にすることを覚悟しないと。と直感が言っている。

おわり

3/15/2024, 10:32:46 AM

テーマ 星があふれる

「被験体43と被検体44が逃走した」
「見つけ次第44は...」
今日は流星群の日。僕と君は静かな丘で時を過ごしていた。あたりが段々と暗くなっていく。さっきまで綺麗だった青い空がすっかり黒く染まっていた。刹那、星がこの黒い空を通った。とても幻想的だった。
「綺麗...」
つい口に出していた。
「そうだね〜」
と君もいう。
「見つけた..」
どこからか声が聞こえた。
「あの星きれいだったよね!」
君はあの星の事を目を輝かせて話している。
「バン」
静かな丘に銃声が響いた。
「え.....」
君の頭を撃ち抜いていた。君はすぐに意識を失った。
「被検体43お前を連れ戻」
「ドシャ」
俺は怒りに任せてその日を過ごした。

次の日には街が消えていた。

3/14/2024, 11:02:54 AM

テーマ 安らかな瞳

「キィ」
静かな病室を僕は見つめている。
「....」
あんなに笑顔だった君はどこへ。
ー次の日ー
「ピーピーピーピー」
突然脈がなくなり始めた。
「!?」
びっくりして急いでナースコールをおした。
君の病室に人が来る。急いで医師たちが動き始めた。
ー数分後ー
「お亡くなりになられました」
僕は膝から崩れ落ちた。もう君はいないんだ。君は段々と忘れられ、思い出もなくなってしまうと思って目に涙が溜まった。

ー葬式ー
「かわいそう」
ヒソヒソと喋り、哀れな目で見ている奴らがいる。
「...」
でも今はそんな奴らにかまっている暇じゃなかった。君がいなくなってからずっと心が痛い。君が大切だった。先にいってしまうなんて考えたくなかった。
ずっと何も喋らなかった。最後に棺桶を見たら
「...」
笑顔でやすらなかな瞳をした君がいた。

「天国でも笑顔でいてね」
寿命を持っていていた君に向かって僕はつぶやいた。

3/13/2024, 7:06:57 AM

テーマ もっと知りたい

「何かあったか〜反応うすくな〜い?」
「なんでもないよ〜」
いつもそうやってごまかしてくる。
どうしたらちゃんと話してくれるの?

ーいつの日ー
いつものように学校に来た。校庭に人だかりができている。気になっていってみると
「....」
地面を真っ赤にして倒れているあいつが見えた。
「うわぁ」
誰かはあいつをゴミでも見るような目でみて、無惨とでも言うような顔をしている人もいた。あいつがなにをしたっていうんだ。そんなことは言えるはずなく、ずっと歯を食いしばっていた。
ー放課後ー
誰かから聞いた。あいつはいじめを受けていたらしい。そんなことにも気づけなかった自分を恨みたい。
「おい」
「なんですか?」
あいつをいじめたやつを探さなきゃだな。
「俺達のやつ自殺しちまったから。お前代わりになれよ」
ふーん。こいつか。俺の大切な友達を追い詰めたやつは。
「なんかいえよ」
「.....こっちこい」
痛みつけて痛みつけて痛みつけて痛みつけて
一生悔やませて終わらせてやろうじゃねえか。

次の日。不良共は来なくなった。
僕は屋上にいた。
「もっとアイツのことをわかっていれば」
そんなことを言っていた。僕は柵に手をかけた。
「僕のことなんて君はたっくさんしっているとおもうな〜〜」
「は!?」
ふと後ろを見るとあいつがいた。
「だって〜前なんて僕の好きなもの買ってきてくれたし〜〜」
「( ・´ー・`)」
「うわ、むかつくな〜ww」
「ww」
まるで昔みたいだ。
「だから大丈夫だって!」
「ん?」
「わかってなくても..心がつながってるって!」
笑顔いっぱいであいつは言った。
「じゃあがんばっていきてね〜」
ふと見るとあいつが消えかかっていた。あいつは最後まで笑顔で手を振っていた。

「でも、もっと...知りたかったなぁ」

そう言って柵から手を放して屋上から出た。

Fin

Next