漣 蓮斗

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テーマ 泣かないよ

「バシャ」
教室に入ると水をかぶる。
「クスクス」
遠くから笑う声が聞こえる。
「無様..」
いじめの主犯が話しかけてきた。
「...」
無言で主犯を見る。睨みもしない。
悲しそうな顔をしていた。なぜ?
「じゃあ始めるぞー」
先生が授業を始める。
ー放課後ー
「がシャン」
閉じ込められちゃった。もう日常。
屋上行こ。
「キィ」
屋上は静かで落ち着いた。
「キィ」
誰かが入ってきた。
「なんで泣いたりしないの?」
いじめの主犯と思われているやつ。段々とそう思うようになっていた。いつもいじめるとき憶えている。
「私ね、感情があまりない人なの」
「それだけ?」
「あと、弱いとこは見せたくないじゃん。もうずっとこのままなら抗っちゃえ〜みたいな感じかな。」
「ふーん」
「だから泣いたりしないの。相手の思うままに出せてたまるか!みたいな?(笑)」
「すごいね」
そう言って屋上から去っていった。

ー次の日ー
教室に入っても水をかけられなくなった。
「ごめんね」
クラスの人が謝る。
「どういうこと?」
気になって尋ねる。
「いじめの主犯がいなくなったの」
「誰?」
「〇〇さん」
前の屋上の子とはちがかった。
「ぜんぜん違う人だったんだね」
「本当にごめんね」
「ゴメンだけどいいよっては言えない。行動で表してほしいな。次はみんなで助け合おうね」
「うん!」
クラスのみんなと仲良くなって時を過ごしていった。
最後の卒業式では泣いちゃった。
ちょっとくらい弱いところを見せてもいいよね。

3/18/2024, 7:37:06 AM