ネジが外れたウサギ

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2/14/2025, 5:53:07 AM

いつも声が小さくて何かに怯えている同級生がいる。

彼女はひとりぼっちで、突然泣いてしまう時もある。

泣けばクラスの男子がからかうし、

それを守ってくれる生徒もいない。

クラスのみんなが

いじめる側と傍観者でいるのが当たり前になっている

私もその傍観者の一人だ。

誰かが助けてあげないと彼女は

どこかに行ってしまうかもしれない。

私は彼女にそっと伝えたい。


「声を上げられないのは弱いからじゃない。

 見えない敵と心が戦っているんだ。

 恐れることはない。

 時間は流れるけど、つかんだ勇気は逃げない。

 前へ進もうと踏ん張ってる君が諦めない限り」

2/13/2025, 5:36:03 AM

あなたと付き合ってた頃、よく二人で未来を語ったね


「同棲とか始めたら、朝食はご飯と味噌汁がいい」

「帰りが遅くなっても二人の時間は大切にしよう」

「もし、ケンカして話さない日が続いたら

 また君に仲直りのキッカケをもらうかもしれない。

 そうならないようになるべく俺からも謝るよ」


そんな約束したことも忘れて、

大げんかを機に私たちはすんなりと別れた。


未来の記憶というものがあるのなら、

あの時、あなたが語ったあの未来予想図だろう。

実際にはその「記憶」は消されてしまったけど、

私は頭の中の隅に残しておくね。

あなたが忘れてもきっと私は永遠に忘れられないから

2/12/2025, 3:49:04 AM

あの人が作ったメロディを聴いて、初めて涙が流れた

歌詞ではなく、あの人の奏でる鼻歌が心を震わせた。

あの人の声が、あの人が生む発想が、なぜか響く。

理由はわからないけど、

ただ、懐かしくて、桜が咲く春の気配を感じさせた。

2/11/2025, 8:04:07 AM

「君を支えるから」

あの人は私にそう言った。

その一言を信じて私は彼に身を委ねていた。

彼に頼り、彼に言われるがまま、私は生きてきた。

だけど、私はうまく彼に踊らされていただけだった。


彼に助けてもらったら、欲しいものを買ってあげる。

彼の心が寂しいから、体を重ねる。

ギブアンドテイクっていう言葉はそこにあると思った


しかし、あの人の優しさは欲を遥かに上回る。

私のお金が底をつく寸前に気づいて

私はあの人と連絡を断つことにした。


あの人がどんな甘い言葉を使ってきても私は無視した


それから半年が経った今は、新たな道を歩んでいる。

誰かに平安を求めるのではなく、

地に足をつけて自分の意思で働いている。


今、私が星に願うのは

「私自身を好いてくれる人に出会わせてください」

そう、あの人みたいに

自分の思うがままに人を操る偽物の恋心ではなく

自分の心に身を任せ人を愛する高貴な恋心を持つ人に

私は出会いたいのです。

2/10/2025, 5:44:40 AM

僕にはたった一人の親友がいた。

気の置けない心の拠り所になるかけがえのない人。

でも、彼よりも僕はあの女生徒を愛していた。

そして、彼もまたその彼女を愛していた。

漫画になりやすいこの三角関係。

僕は親友を裏切るのを恐れていた。

親友も恋人も手にするなんて虫が良すぎる。

だから、僕は親友に嘘をついた。

「君が好きなあの子のタイプはユーモアのある人だ」

彼は人を楽しませる秀才だ。

それを利用した。

しかし、僕たちのアイドルの本当の好みを知らない。

それが落とし穴だった。

それを知らずに親友は告白すると心に決めてしまった

親友が立ち向かう背中を見て僕のほっぺに涙が伝う。


のちにわかったことだが、

彼女はお笑いのユーモアなど求めてなかった。

本当は音楽のセンスがある人を好んでいた。

親友は楽器を弾くのが苦手で楽譜も読めない。

僕は楽譜は読めるが楽器はあまり得意ではない。


親友は一週間、学校を休んだ。

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