ネジが外れたウサギ

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2/9/2025, 8:08:55 AM

何も告げず俺の元を去ってしまった元カノは

今頃、どこで何をしているのだろう。

付き合っていた頃の元カノのLINEのアカウントは

もう存在しない。


アイツは自分の今の気持ちを短歌にして

自分のLINEのステータスメッセージに書いていた。

俺はそれを見るのが楽しみだった。

俺への愛を歌ったものなど片手で数えるくらいだが、

逆にそれが重すぎず気楽に読むことができた。

仕事人間のアイツは職場のさまざまな悩みを

ステータスメッセージに書いていた。

今思えばあれがアイツにとっての俺へのSOSだった


アイツには夢があった。

短歌を仕事にしたいという夢が。

穂村弘に憧れて毎月、ダヴィンチを買って応募して

たった一度だけど

採用された時、真っ先に俺に見せてくれた。

あの頃が今でも懐かしく、そして幸せだった。


アイツが珍しく直接、俺のLINEに短歌を送ってきた時

あれが別れの挨拶だったのだろう。

すぐに返信しても既読は永遠につかなかった。

今でも消せないアイツとのやりとり。


「私だけ暗い倉庫に閉じこもり

      日向をくれた君はサファイア」


遠くに行ってしまった元カノは

愛情を与えるサファイアの俺を置いて

新たな良縁を求めルビーを探しに旅立ってしまった


2/8/2025, 2:18:18 AM

誰にも教えてない秘密がある。

でもそれは、夢かもしれなくて

逆にそれは、誰かとの思い出かもしれない。


もし前者ならば幸せで

もし後者ならば不幸せ。


誰にも教えてない秘密は

誰にも知られたくない秘密だから。

2/7/2025, 6:04:10 AM

パワハラに負けて泣き寝入りしたまま会社を辞めた。

お先真っ暗の未来しか見えない。

泣きはらした私の目は誰にも見せられない。

かと言って、頼れる友達も彼氏もいない。

なぜなら、あの会社で働く仲間が私の全てだったから


親は「辛くなったらいつでも帰っておいで」

と言ってくれたけど、

あの上司に、この試練に負ける気がして帰れない。


疲れ果てたまま膝を抱えてボーっとしていると

闇のような夜の窓から

朝を知らせる一筋の光が入り込む。 


音を立てない静かな夜明けは

「ゆっくり進もう」と私に優しく語りかけてくれた。



2/6/2025, 6:05:21 AM

あの詩に出会うまでは私は自分の殻に閉じこもってた

人が苦手で視線を合わせるだけでも怖かった。

そんな私が殻を破る武器となったのがあの詩だった。


「この世界に悩みのない人はいない

 みんな個性という名のコンプレックスを持っている

 でもそれをみんなは受容して生きている

 だから君も自分を卑下する必要はない

 いつかきっと君が前を向いて懸命に歩き出した時

 ある人が君に手を差し伸べ共に歩いてくれる

 その時をゆっくり待っていよう

 意外な時に神様がその人と出会わせてくれる」


私はその詩に出会って初めて

厚い殻を破るための破片を見つけられた。

それから、私は思い切って殻にそれを刺した。

破った今では人と視線を合わせて話すことができる。

他愛のない話で笑い合える。


そして、初めて恋というものに出会い、

愛し愛されることを学んだ。

それを教えてくれたのは大好きなあの人です。


私があの人と親密に話せるようになったのは

私とあの人が自分をさらけ出せるようになったのは

どちらも、あの詩がきっかけだと昨日知りました。


 

2/5/2025, 4:25:35 AM

今まで背負ってきた経験の中で

私はたくさんの言葉をもらった。


暖かく優しい言葉、目に見えない愛言葉、

時々触れる冷たい言葉、怒りで飛ぶナイフの様な言葉


それぞれの言葉が、

オレンジ、ピンク、水色、黒の花ならば

それらを一つの花束として私は抱きしめる。


これからもその花を受け取ったらこの花束に添える。

永遠に残るこの花束を私は今日も抱きしめる。

誰かと心を通わせた証として。

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