ネジが外れたウサギ

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6/22/2025, 6:16:52 AM

夢を叶えるために上京した君の背中を追って

私も高校を卒業してから地元を出て東京にやってきた

君は進学せず、フリーターになっていた。


意外だった。

夢を叶えるため安全で確実なルートしか選ばないと

決めていた君が夢を叶えるために

人とは違う道を選ぶことが。


君は言った。

「誰かが敷いてくれたレールを辿るだけなら、

 失敗はないだろう。

 だけど、そればっかりが正解じゃないんだ。

 人が気づかない路地裏にこそ穴場がある。

 俺はその穴場を手探りで探しながら、

 自分だけしか掴めない夢を叶えようと努めてる」


その君の一言が私のコンパスを狂わせた。

そしてまた、君の背中を追っていきたいと思った。

なぜなら、その先に私の知らない私の夢の世界が

あると思ったから。

6/11/2025, 5:38:22 AM

美しい嘘があるならば

そこに少しだけ、悪というスパイスがあるだろう。

完全なる優しい嘘は存在しない。

優しい嘘ほど美しい嘘はない。

他者を傷つけるのが怖くてついた優しい嘘は

自分を守るためのナイフを隠し持っているから。

5/28/2025, 7:53:50 AM

遅めの青春だから、初めての彼氏だった。

だからこそ、君を深く愛し過ぎてしまった。

だからこそ、余計に君を傷つけたしまうこともあった

謝りたい、まだ「好きだよ」って言いたい。

でも、これで最後にするね。

「私に恋を教えてくれた君に、幸あれ」

5/24/2025, 5:33:36 AM

もし君が孤独の風にさらされているなら、

僕が君を甘い羽衣でそっと包み込んであげる。

孤独の風は冷たく、苦く、鋭いから、

甘い羽衣で暖かく、甘く、ほんわかと守るよ。

君には見えなくても、羽衣は孤独をさえぎってくれる

5/21/2025, 7:38:45 AM

彼の9回目のため息と共にタバコの煙が空に溶ける

「私たち、別れよう?」

そう言うと彼は言葉の代わりにため息をつく

別れたくないのか

それとも振られる事にプライドが傷ついたのか

彼はため息を言葉代わりに使う。


そして、10回目のため息のあと彼はこう言った。

「君は俺に何度もため息をつかせるくらい、

 俺にはもったいない女だったよ。

 もう少しだけ待ってくれたら…」


彼は言葉に詰まったあと、かすかに聞こえる声で

「シンデレラになれたのに」

と空に言葉を溶かして、私を置いて駅へ向かった。

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