#君の目を見つめると
最近、私の心はおかしい。
だって___。
「○○今日放課後どっか行かね〜?」
「○○君、私達とカフェ行こうよー?」
そんな人気者の彼にドキッとしてしまうからだ。
別に好きでもないのになぜこのような気持ちになるのだろうか。
そう考えてると何やら視線を感じる…。
え?
その視線の先には、彼がいた。
私は思わず視線を逸らす。
「気のせいだよね…?」
心臓がバクバクする。
私はもう一度彼の方へと視線を向ける。
「あ、気のせいか…!」
でも、なぜか
"君の目を見つめると、心臓の音がうるさいんだ"
すると、、
「あ…」
無意識に彼の方へ視線を向けているとそれに気付いた彼がこちらへ向かってくる。
そんな彼は皆んなに聞こえないくらいの小さな声で、
「今日の放課後空いてましたら、一緒に帰りませんか?」
と少し頬を赤らめながら私に言う。
「はい!」
私はそんな彼を見てクスッと微笑みながら言う。
色々な彼の表情を見れて嬉しかった。
「あー、、悪い。今日○○と帰るから一緒には帰れないわ。」
「えー、そっかー。楽しめよ!」
最初は人気者の彼と一緒に帰るのだから、それをみんなに言われたら、視線が……と、とても怖かった。
でもなぜかみんなはニヤニヤしながらこちらを見てくる。
疑問に思っていると、彼は近付いてくる。
そんな彼は私に対して、
「帰ろ!」
と無邪気に笑う。
そんな人気者の彼にドキッとしてしまう、
私のお話でした────。
#星空の下で
「○○!こんな暗い時間なのにどうしたの!?」
そう私を気にかけてくれている彼は私の幼なじみで好きな人。
今は、夜の7時頃。
「○○…ちょっと悲しい事があって…ごめん」
「·····じゃあ、ついてきて。」
私は彼の言うがままについていく。
「○○、どこに行くん?もう結構歩いてるけど…」
「ん〜?ええとこ!後もう少しだから、頑張って」
私は、疲れながらも重たい足をあげる。
段々と見る景色が変わっていく。
「着いたー!」
彼がそう言う。
その先には___。
今までに見た事のない綺麗な景色が見える。
街中がピカピカと輝いている、とても美しい景色。
それに上を見ると綺麗な星空。
「どう?ここ、俺が気分が落ち着かない時とかに来る場所なんや。
喜んでもらえるといいな〜!
あ、この場所…2人だけの秘密やな!!」
彼はニッコリ笑う。
「うん、綺麗…!!○○本当にありがとう!」
私がそう言うと彼は、
「…!!○○笑顔になってくれた!やった!!」
と、星空の下で無邪気に笑う彼に対して、
私はドキッした。
その瞬間私は思う。
彼とのいい思い出ができたな────。
#それでいい
俺が密かに思いを寄せている彼女は、最近嫌がらせを受けている。
そんな彼女を見た俺は一目散に助けに行く。
俺が手を差し伸べると彼女は涙目で
「ありがとう」
といつも言う。
それを気に入らなかったのか女子軍の彼女に対しての嫌がらせはヒートアップする。
その現場を見たのは、とある放課後の時___。
「あのなぁ!!○○君が助けてくれてるからっていい気になってんじゃねぇよ…!!二度と○○君に近寄んじゃねーよ!」
「あとなぁ。お前さ、いい子ぶるなよ。正直鬱陶しいわ。」
その女子軍達は彼女に対して酷い言葉を掛けたり、嫌がらせ行為を一方的にしている。
それを見た俺は、
「何やってんの?やめろよ」
と言う。
そんな女子軍達は俺を見てすぐさま、
「えっ…あ、○○君これは、違うのよ〜?!○○があの子の彼氏を奪ったの。だから、注意してるだけよ!」
そんな見苦しい言い訳をする女子軍達に呆れた。
「そんな事はいいから早くどいてくんない?」
俺は強気でそう発した。
女子軍達はそんな俺の言葉を聞いてすぐに帰っていった。
すると、彼女は、
「ごめんね、いつも○○君に迷惑をかけて…ごめんね。」
彼女は今でも溢れそうな涙をグッと堪えている。
「私が言い返せないのが悪いし、
怖くて何もかもハッキリと言えなかったし…
さっきだって…」
「そんな事ないよ。
言い返したからってあいつらが簡単に引く訳では無いし、あいつらと同類になるもんな。
君は君らしく、それでいいんだよ。
「そ、そうだよね、、○○君ありがとう
でも…ね、いい子ぶるなって…
私……どうしたら…」
「君はいい子ぶってなんか無いよ。
君は本当に優しいと思う。
前だって君が助けてくれなきゃ俺はどうなってたか分からなかった。
君が本心で行動したいからしている。
他人に"ありがとう"と言われたいから助ける事をしている訳ではないのだろ?だったら君は本当に俺の命の恩人。」
彼女は俺の言葉を聞いて笑顔になった。
「そっか…!○○君、本当にありがとう!!勇気が出たよ!
いつも助けてくれてありがとう!!○○君!」
そんな天使なみの笑顔で言っている彼女を、
ますます好きになりそうだ────。
#1つだけ
夜___。
俺は寝るために、ベットに寝転ぶ。
大きなため息をつき、
涙目になりながら眠りについた。
その理由、か……。
俺はそのまま眠りについてしまった。
「ん…?なんだここは…??」
目が覚めると辺りはとても綺麗なお花だらけ。
その先に流れているのは滝。
あまりにも美しい光景に見とれていたその時だった。
「君の願いを1つだけ、叶えてやろう。」
その声の方に向く。
そこには、
真っ白な服を着ている、
クリーム色の綺麗な髪の毛で
サファイアのように美しい淡い水色の目。
そんなあまりにも美しい何者かが俺の目の前に立っていた。
俺は思わずその美しさに驚きを隠せなかった。
「どうした?早く答えよ」
何者かは此方を見つめながら言う。
俺は咄嗟に
「か、彼女を助けてください!」
と言う。
「そうですか。承知致しました。」
何者かがそう言った次の瞬間、どこからか眩しい光が…
段々と視界が真っ暗になってゆく。
俺はいつの間にか目が覚めると、自分の部屋のベットに寝転んでいた。
「あ、あれ?昨日の出来事は何だったんだ」
そう考えているうちに1件の電話がかかってきた。
「○○さんですか?今すぐ○○病院へお越し下さい」
電話が切れた後、
俺はすぐさま彼女のいる病院へと向かう。
「○○さんですか?どうぞお入り下さい。」
俺は看護師さんがそう言ったあとすぐに部屋に入る。
「え……??」
その目線の先には___
意識不明、尚且つ4の確率が高かった彼女が窓の先の桜をじっと見ている。
俺は嬉しくて嬉しくて思わず涙が零れ、彼女の元へすぐさま駆けつけた。
彼女は俺に気付いて声を掛ける。
とても幸せだ。
話が終わったあとふとポケットに手を入れる。
「ん……?」
ポケットの中に何か紙が入っている。
「昔は助けてくれてありがとう。
そして、彼女を大切に。」
そう書かれた紙があった。
俺は昨日の夢の何者かが本当に叶えてくれたのかと驚いた。
少し考えると、、、
あの容姿、昔どこかで見た事がある。
あ…………
その話は俺が小さい頃だった。
確か俺より幼い子だった。
道端に倒れていたため、すぐに応急処置をした後、
病院に電話をし、搬送された。
その数日後に、1本の電話があった。
それは数日前に俺が助けた子からだった。
お礼を言いたいのでお会いしたいとのこと。
その言われた場所に俺は行く。
前髪でよく見えなかったがクリーム色の綺麗な髪の毛で少し見えるサファイアのように美しい淡い色をした目の子が手を振っている。
お礼を言った後その子は走って帰って行った。
その子は確かに夢に出てきた何者かにとても似ている。
その瞬間俺は全てが分かった。
あの時のお礼はこれだった事に────。
#大切なもの
今日
僕達は卒業する。
卒業式が始まる前、、、
「みんな3年間ありがとう!」
「写真撮ろ〜!!」
「この3年間楽しかった〜有難う!」
なんてみんな話してる。
卒業式がそろそろ始まる。
泣いている人がいれば、下を向いている人などがいる。
この卒業式を行う事で次への人生に向かっての自覚を持つことが出来た。
卒業式が終わったあと
友達が僕に話しかけてくれた。
友達は3年間ありがとう!と笑顔で言う。
そんな友達と最後は笑顔で卒業することが出来た。
友達とは3年間色々な思い出を作った。
そこで今日を持って分かったことがある。
君が教えてくれたんだ___。
僕の大切なものを────。