#それでいい
俺が密かに思いを寄せている彼女は、最近嫌がらせを受けている。
そんな彼女を見た俺は一目散に助けに行く。
俺が手を差し伸べると彼女は涙目で
「ありがとう」
といつも言う。
それを気に入らなかったのか女子軍の彼女に対しての嫌がらせはヒートアップする。
その現場を見たのは、とある放課後の時___。
「あのなぁ!!○○君が助けてくれてるからっていい気になってんじゃねぇよ…!!二度と○○君に近寄んじゃねーよ!」
「あとなぁ。お前さ、いい子ぶるなよ。正直鬱陶しいわ。」
その女子軍達は彼女に対して酷い言葉を掛けたり、嫌がらせ行為を一方的にしている。
それを見た俺は、
「何やってんの?やめろよ」
と言う。
そんな女子軍達は俺を見てすぐさま、
「えっ…あ、○○君これは、違うのよ〜?!○○があの子の彼氏を奪ったの。だから、注意してるだけよ!」
そんな見苦しい言い訳をする女子軍達に呆れた。
「そんな事はいいから早くどいてくんない?」
俺は強気でそう発した。
女子軍達はそんな俺の言葉を聞いてすぐに帰っていった。
すると、彼女は、
「ごめんね、いつも○○君に迷惑をかけて…ごめんね。」
彼女は今でも溢れそうな涙をグッと堪えている。
「私が言い返せないのが悪いし、
怖くて何もかもハッキリと言えなかったし…
さっきだって…」
「そんな事ないよ。
言い返したからってあいつらが簡単に引く訳では無いし、あいつらと同類になるもんな。
君は君らしく、それでいいんだよ。
「そ、そうだよね、、○○君ありがとう
でも…ね、いい子ぶるなって…
私……どうしたら…」
「君はいい子ぶってなんか無いよ。
君は本当に優しいと思う。
前だって君が助けてくれなきゃ俺はどうなってたか分からなかった。
君が本心で行動したいからしている。
他人に"ありがとう"と言われたいから助ける事をしている訳ではないのだろ?だったら君は本当に俺の命の恩人。」
彼女は俺の言葉を聞いて笑顔になった。
「そっか…!○○君、本当にありがとう!!勇気が出たよ!
いつも助けてくれてありがとう!!○○君!」
そんな天使なみの笑顔で言っている彼女を、
ますます好きになりそうだ────。
4/4/2023, 1:39:02 PM