かたいなか

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1/9/2026, 4:39:48 AM

「ここ」ではないどこか、別の世界に存在する、
「世界線管理局」なる厨二ふぁんたじー組織の穏やかな平常運転物語です。
管理局では、世界と世界を繋ぐ航路を敷設したり、
その航路を適切に運用したり、整備したり、
別の世界へ旅行するときの申請を受理したり。
世界に関するいろんな仕事を、しておるのでした。

そんな世界線管理局は、様々な世界、様々な宇宙、様々な星から様々な、
人類なり獣人なりドラゴンなり、妖精やら機械生命体やら幽霊なんかも、
それぞれの事情、それぞれの理由で、様々な部署に配属されておりまして、
皆みんな、それぞれの部署ごとの決まった法則で、動物のビジネスネームを貸与されていました。

今回のお題回収役は、経理部所属のスフィンクス。
猫の無毛種らしく、寒がりです。
万年コタツムリで、仕事をするのもコタツの中。
経理部のシステムを保全したり、経理部で動くロボットや機械生命体たちの整備もしてやったりと、
とってもウデのたつ、エンジニアでした。

で、そんなスフィンクスが
今回「色とりどり」のお題で
いったい何をしておるかといいますと。

「完成したぜ!
テキサスロングホーンロボ専属自立型子機群、
名付けて! ……どうすっかな」

満足そうに目をキラキラさせて、
先程まで仕上げをしておった、だいたい幼稚園児か小学校低学年の子供くらいの大きさの、
頭にウシのツノをくっつけた機械式ゴーレムを、
ゆっくり、じっくり、見渡しておりました。

皆みんな似たカタチで、皆みんな違う色。
赤ゴーレム、橙ゴーレム、黄ゴーレムに緑ゴーレム
水色と青と紫と、白に黒に茶色で色とりどり。
ピシっと整列して、スフィンクスを視認して、スフィンクスの命令を待っています。

というのもコタツムリのスフィンクス、
実は先日、環境整備部所属のゴーレム使い、クラブカーフもといテキサストルネードから、
自分のあだ名を分け与えたゴーレム、「テキサスロングホーン」の再調整を頼まれまして、
調整している間に、アレコレじゃんじゃかインスピレーションが、泉のように湧いてきまして。
勝手にロングホーンの「子機」を作ったのです。

「ゴーレム、テキサスロングホーンが親機だ」
ポンポン。
色とりどりのゴーレムの、イチバンひだり、赤いゴーレムを優しく撫で叩きます。
「レッドホーンは火力担当。
ごく弱火から超火力まで自由自在。
ブルーホーンは液体タンク要員。
6個のタンクを装着可能で、水だろうとコーヒーだろうと、どこへでも持ってくぜ」

なに。コーヒー?
理由あって経理部に来ておった法務部某氏が、
地獄耳でなにやらキャッチ。
仕事のハナシが一瞬だけ、停止しております。

「んんー。最高だ。さすが俺様」
ポンポン。ぽんぽん。
納得いく仕上がりになったのでしょう。スフィンクスは子機たちに触れて、撫で叩いて、
そして、色とりどりの彼等を見て、
何度もなんども、頷きました。

「キンキラとかギンギラとかも作るか?」
いいや。今はこれで、十分だ。
色とりどりの子機ゴーレムに、スフィンクスはまた、小さく2回ほど頷きました。
厳選したマルチアビリティが、最適な組み合わせでもって、子機たちに割り振られました。
そこに更に色を増やすのは、無粋、でありms

「作るかぁ!」
無粋でありましたがドリームでもありました。

「ゴールドだろー、シルバーだろー、
カッパーはブラウンと被っちまうだろー」
ふんふん、ふんふん。
天才エンジニアのスフィンクスは、再度コタツのテーブルで、あれよこれよとアイデアを再選。
ペンをとって、とっても楽しそうだったとさ。

1/8/2026, 9:54:00 AM

前回投稿分から続くかもしれないおはなし。
最近最近のおはなしです。
冬真っ盛りの都内某所、某アパートに、藤森という雪国出身者が、ぼっちで住んでおりました。

「ゆきぃ?」
「雪昆布と言います」
「ほんとに、ホントに、ゆき……?」
「細かく、小さく削った昆布です。
口に入れると雪のように溶けます」

「キツネこっちがいい」
「コラそのままは塩分が多過ぎるから待ちなさい」

今日は、その藤森の部屋に、お客様が2人と1匹、
別の世界から来たお嬢さんがた2名と、
近所の稲荷神社から来た子狐です。

なんでもお嬢さんのうちのひとりの、大事に大事に使役しておった機械式ゴーレムが、
お嬢さんがたの同僚に、ドチャクソかっこよく、もといバチクソオーバースペックに、
超改造、大合体、スーパーチューンされまして、
それを、子狐のおじいちゃんに、再調整してもらいにやって来たのだとか。

「で、その、再調整? それが終わったのであれば、もうこっちの世界に、用事は無いのでは?」
藤森がお嬢さんがたに聞きました。
「だって、藤森さんとこ、ごはんあるもん」
お嬢さんの内のひとり、「世界線管理局」なる厨二ふぁんたじー組織に勤めておるドワーフホトが、
ぺたぺた、ぽてぽて、
藤森が握ったおにぎりを合体させて、言いました。

「雪だるま! これに、雪こんぶ。
うーん。かわい〜」
「はぁ」
「いただきまぁす」

カジカジカジ、かじかじかじ。
藤森とドワーフホトの会話の外では、子狐が大きなおおきな、まるで薪板のような乾燥昆布の、
1枚に牙を突き立てて、幸福そうに噛んでいます。
肉厚の昆布は固くて、かじるのに丁度良いのです。

じゃかじゃかじゃか、シャカシャカシャカ。
子狐の昆布タイムの奥では、子狐のおじいちゃんが再調整したというゴーレムロボ、「テキサスロングホーン」が、
主人たちの使った食器をキレイに、丁寧に洗浄中。
もともと事務作業のお手伝いゴーレムだったそうで、細かい仕事は得意なのだそうです。

「……それにしたって、その、ツノが」
「これでもねー、コンちゃんのおじいちゃんに、縮めてもらった方なのぉ」

「これで?」
「うん。コレで〜」

「……『コレ』で?」
「そう。コレで〜。
だいじょうぶ。ちゃんと、もっと引っ込むからぁ」

にしても、削り昆布、おもしろいねぇ。
ドワーフホトは、おにぎり雪だるまの熱と水分で踊る雪昆布を観察して、上機嫌。
かつお節みたいだと、ポツリ言いました。

その隣ではゴーレムロボの主人、
同じく世界線管理局なる厨二ふぁんたじー組織に勤めておる「クラブカーフ」、
もといテキサストルネードが、
何かあったのか、えうえう泣きながら、
ちゅるちゅる雪昆布の温かいお吸い物を、美味しそうに堪能しています。

「藤森さん、おにぎりおかわりぃ。
もっと大きく握ってほしい〜」
「わりと大きく握った方ですよ?」
「もっと。もっとー」

ゆ〜きだ〜るま! ゆ〜きだ〜るま!
藤森の部屋のお客人は、雪だるまが大好きな様子。
始終、幸福に、おにぎりの雪だるまに削り昆布の雪を降らせておったとさ。

1/7/2026, 3:53:03 AM

前回投稿分から続くおはなし。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりまして、
そのうち、不思議な狐の薬に詳しいお父さんは、都内の病院で漢方医をしておりました。

現在の東京は、インフルエンザ流行警報発令中。
お父さん狐が勤務しておる漢方外来でも、チラホラ、お子さんから貰ってしまったり運が悪かったりなどして、何人か休んでおります。

お父さん狐は狐なので、なにより稲荷狐ですので、
人間の風邪やらウィルスやらなんて、へっちゃら。
人間の代わりに積極的に、患者さんを診て、こっそり狐の薬茶など飲ませてやったりして、
病院で1徹、
病院に2泊、
食堂で3食とおやつも頂いて、
あれれ、今は何曜日……?

と、いう状態になっておったところ、
インフルダウンから回復して、しっかり免疫つけて帰ってきた別のお医者さんが、
あとは任せろと、お父さん狐の背を押しました。
だいたい1週間病院に泊まった、夜のことでした。

「ああ……かかさん、かかさん、いま帰るよ」

とってって、とってって。
化けの術がほぼほぼ溶けた、栄養状態の良いホンドギツネのお父さんが、尻尾を下げて歩きます。
とってって、とってって。
やがてお父さん狐は自宅の稲荷神社近くで夜だけ営業している、人外御用達の古い屋台に到着します。

「店主さん、てんしゅさん。
今日も、いつものお酒をひとまず、2杯ばかり」

お酒大好きな大古蛇のおやっさんは、常連のお父さん狐の顔を見て、あいよ、と返事しまして、
ひとまず、ノンアルコールの美味しいやつを、2杯コップに並々と注いでやりました。
そして、味のしみた餅巾着と、お揚げさんと、それから豚の角煮などをちょいちょい。
皿に盛って、出してやりました。

ところでここからお題回収。
お父さん狐の隣とそのまた隣の席で
完全にほろ酔いで泣き上戸しておる別世界人と
その別世界人のハナシをうんうん聞いてやっておる別世界人の淑女タッグが
お酒をくぴくぴ、おでんをはふはふ、
それからラーメンにソーセージ、うどんなど、
堪能して、おったのでした。

なんでも泣き上戸お嬢さん、
自分の仕事のサポートをさせているゴーレムを
相談役お嬢さんの親友さんに
超合体テキサスロングホーンロボとして
大改造劇的アドミンジャーされてしまったそうで
(※一部不明表現が含まれましたが
細かいことは気にしてはなりません)

「ボクの、あのゴーレム、ずっと友達なんだ」
えっぐ。えっぐ。くぴくぴもぐもぐ。
泣き上戸お嬢さんは、「ここ」ではない別の世界で管理局の職に就いておりましたが、
彼女が使っておるゴーレムには、ノンアルをノンアルと気付かず堪能中のお父さん狐の神社の、
いわゆる稲荷狐の秘術が、転用されておりました。

どうやら別世界人のお嬢さんがたは、
魂無きモノに魂を詰めて動かす稲荷秘術の転用元に
つまりお父さん狐の実家に、
ゴーレムを、診てもらいに来たようでした。

「ひどいよ、ひどいよ。
ボクのゴーレム、たしかにメンテナンスと、ちょっと銭湯を想定した、……銭湯、 せんとう?」
「うんうん。そうだねぇ。お水飲もうね」

「メンテナンスとチューニングに出す前に、
ボク、言ったんだ、『君と一緒に』って、
君と一緒に、これからもずっと、えーと、
なんだっけ、おしごと、おしょろこう?」
「そうだよねぇ。はい料理ちょっと食べようね〜」

「きみと、 君と一緒に、きみと、
テキサスロングホーンすらっしゅ」
「店主さんシジミのお吸い物お願いしまぁす」

あーあー。デロンデロンしてるなぁ。
隣の席を観察しながら、とうとうアルコール摂取を開始したお父さん狐は、コップをちびちび。
自分は、ああならないように、節制しよう。
そう誓ったお父さん狐は1時間後、
ゴーレム使いのお嬢さんと一緒に、デロンしておりましたとさ。 おしまい、おしまい。

1/6/2026, 6:26:10 AM

「冬晴れ」に関する厨二ふぁんたじーなおはなしを、ふたつほど、ご紹介。
双方、「ここ」ではないどこか、別の世界を舞台としたおはなしでして、
その職場は、「世界線管理局」といいました。

…——まず、ひとつめのおはなしです。
管理局内の超地球規模な広さの難民シェルターは、
人工的に様々な気候、多種多様な環境、一定の規則性をもった季節のうつろいが再現されておって、
その日は冬晴れの雪山で、ドラゴンがごうごう、悲しく吠えておりました。

ぐおおう!がおおう!ぐあおおおん!
人工太陽も正午のあたりまで上がった時刻です。
ドラゴンはとっても、とっても悲しく、
雲ひとつ無い極寒の空に、吠えておりました。

というのも
つい数時間前までそこで焚き火が為されておって
焚き火の上に吊られていた温かいスープが
ドラゴンのドチャクソに好物な味だったのに、
ちょっと諸用を済ませて帰ってきたら、
なんと、焚き火が消えておったのです。

ホントに美味いスープだったのです。

ぎゃおおおおん!ぎゃおおおおん!
ドラゴンは冬晴れに吠えます。
焚き火はキレイに、マナーとルールにのっとって、
生態系への迷惑無く、片付けられておりました。
痕跡も、ゴミも、すこしのスープの残りも、
何も、なにも、無かったのです。

ホントに美味いスープだったのです(大事)
でも、雪山で焚き火をしておったチームは、安全に2日かけて雪山を降りるために、
太陽が登ったのを合図として、そこから離れて、下山を始めてしまったのです。

ぎゃお。ぎゃおう。
ドラゴンはしょんぼりして、自分のお気に入りの昼寝場所へ戻ってゆきました。
遠い向こう側では何やらドーンと、
仮組みの建築物の破損音が、響いておりました。

…——もうひとつの「冬晴れ」のおはなし。
ドラゴンが昼寝の寝床に戻る頃、シェルターの中にある某工業エリアの片隅で、
ドーン!ダダン!
小さなちいさなプレハブ小屋の、天上に大きな穴が空きまして、長いながい角がコンニチハ。

「こんなに大きくしてって言ってないよぉぉ!」
「だって強いといえばデカいだろ」
「それに、それにっ、なに、あのツノ」
「強いといえばツノだろ。でもって、ガシャンガシャンのロボットだろ。

心配すんな。合体ロボ、キングマンダリンのノウハウを詰め込んで、
マンダリンスラッシュならぬ、トルネードスラッシャーみてぇな必殺技も実装した」
「なんでぇぇぇぇ……」

なにやら、プレハブの中から声がします。
管理局の環境整備部、空間管理課の局員、
「テキサストルネード」ことクラブカーフが、
同じく管理局の経理部局員、「スフィンクス」に、
自分の仕事を手伝ってくれる機械式ゴーレム、「テキサスロングホーン」の、
メンテナンスと、バージョンアップを、それぞれ依頼しておったのです。

「強くて頼れるゴーレムにしてほしい」。
クラブカーフもとい、テキサストルネード、目をキラキラ輝かせて言いました。
経理部のスフィンクスは、いろんなオーダーを叶えてくれる、名エンジニアでした。

昨今、管理局は、管理局を敵視している組織が乗り込んできたり、忍び込んだりするので、
そういう怖いのに遭遇しても、守ってもらえるような、強いゴーレムへのチューンアップを、
テキサストルネードは、頼んだのでした。

「頼んだけどッ!頼んだけどさぁ!こんなデカくて!ツノどーんにしてとは!言ってないよぉ!

ロングホーンは元々、ボクのお仕事を手伝ってもらってるゴーレムだったのに、
なんで……なんで…… なんでぇぇ……」

ゴゴ、ロングホーン、ミウゴキトレマセン。
完成披露からのテストで、機械式ゴーレム「テキサスロングホーン」が起動します。
起動した途端に大きく変形して、プレハブの屋根をドンのガン。吹っ飛ばしてしまったのです。

天上からは冬晴れの青が、あらキレイ。
1匹大きなドラゴンが、低空飛行などしています。

「うぅぅ……ロングホーン、ろんぐほーん、
ごめんねぇぇ……」
わぁん。 自分のニックネームの「テキサス」を与えたゴーレムに、テキサストルネードは数十分、
ぎゅーっと、抱きついておったとさ。

「冬晴れ」をお題としたおはなしでした。
おしまい、おしまい。

1/5/2026, 3:58:02 AM

前回投稿分から続くかもしれないおはなし。
「ここ」ではないどこか別の世界に、「世界線管理局」という厨二ふぁんたじー組織がありまして、
更にその管理局には、超地球規模の難民シェルターが、山に海に温泉なんかも込みで在りました。

前回投稿分のおはなしでは、なにやらミニチュア人工太陽ドローンなるものが、最終テスト中。
起動して上昇を始めたドローンの上で
ぐぅすぴしておったドラゴンを乗っけて
上昇してって、上昇してって、ふわふわ。
結果、珍妙な日の出モドキが大爆誕です。

寝ぼけたドラゴンはツルツルテンのフェイク太陽ドローンを、ピタピタ、べしん!
尻尾で引っ叩いて、破壊して、墜落させて、
あらあら、寝ぼけたまんまでどこか、前回投稿分に登場した例の雪山に、飛んでってしまったのです。

ところで
墜落してったドローンはけっこうな高額でして。

「あああー!ウソだろ!」
「大丈夫だよ水増しして請求しよう」
「でもさぁ!でもさぁ!アレ、スフィンクスさんから技術提供してもらったやつだぞ」

「技術提供料?」
「ぎじゅつてーきょーりょー?」
「うん。提供料」

「1個作るごとに何と何献上だっけ」
「ミカン5箱にお菓子5箱」
「ミカン……」

ミカンとスイーツってさ。経費で落ちるのかな。
俺達、年明けのズレ込み休日のために、年末ほぼほぼフル稼働で仕事しまくってたけど
俺達の休日、年始休業って、
どこまで、延期されるんだろうな。
フェイク太陽ドローンの墜落現場で小規模な爆発と小規模な炎上が発生しておるのを見て、
太陽ドローンの飛行テストをしておった部署の精鋭たちは、ただただチベットスナギツネの虚ろ目。

血と涙と寝不足の結晶を、寝ぼけドラゴンの寝ぼけアタックで破壊されてしまう局員たちです。
そんな彼等の「幸せとは」、
はて、どこにあるのでしょうね。
「俺達の……おれたちの、やすみ……」

さて。
そんなことになってるとも知らず、
寝ぼけて雪山に飛んでって、前回投稿分の焚き火チームと合流した、ドローン破壊ドラゴンです。

焚き火の上に吊られた鍋が、コトコト、くつくつ、とっても良い香りをしておりますので、
ドラゴンはその香りを間近でかいで、良い気分になって、ゴロン。 焚き火の近くで二度寝です。

ドラゴンはとっても強いドラゴンで、光と水と少しのカロリーさえあれば十分活動できます。
でも管理局に身を売ってからの●●●日で、美味いものを楽しむということを知ってしまったので、
良い香りのスープ、良い香りの肉、良い香りの唐辛子系スパイスを、特に好むのです。
「ぐるる。ぐるるるる」

ああ、良い香りだ。良い心地だ。
鍋の方に鼻を向けて、ドローン破壊ドラゴンはすぴすぴ、ご機嫌に眠ります。
ドラゴンにとっての「幸せとは」まさにこのこと。
良い心地で居ることです。

ところで
このドラゴン、焚き火の世話をしておるところの
法務部局員の上司でして。

「あっ、部長、お疲れ様です」
幸せそうにスピスピするドラゴンに、焚き火の世話役、言いました。
世話役に、難民支援課から連絡が来ておりました。
すなわち『アンタんとこの特殊即応部門長、ウチのドローン破壊してったんだけど』と。

「あのですね」
ドラゴンの部下が、言いました。
「来たばっかりで申し訳無いのですが、
まずですね。ご自身で破壊したドローンの消火活動、してきていただけます?」
ドラゴンは寝ぼけておりました。
ドラゴンはただ、幸せの只中で、あくびなどして、
首をかっくり傾けるのでした。

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