整脈と不整脈と

Open App
1/25/2026, 2:17:55 PM

安心って、
あったかくてやわらかくて
ぎゅっとすると
形がくずれるものだと思う。
もらったときはうれしいのに、
時間がたつと
これって本物かなって考えちゃう。

不安はそのとなりにいつも座ってて、
何も言わないのにずっとこっちを見てる。
「だいじょうぶだよ」って
言葉は毛布みたいだけど、
なぜか夜になると足りなくなる。

安心は貸してもらうものみたいで、
返す日を勝手に決められてる気がする。
不安は返さなくていいから、
いつのまにか自分のものになる。

だから私は安心を大事に持つふりをして、
不安を落とさないように歩く。
本当は逆にしたいのに、うまくできないだけ。
安心が消えたら泣くくせに、
不安がなくなったら信じられない。
たぶん私は、
安心よりも不安のほうが、
うそをつかないって知っている。

1/24/2026, 11:35:35 AM

逆光の中で
君を正しく見えない
輪郭だけが過剰に輝いて
表情はすべて奪われる
それなのに目を逸らせない
光は真実を照らすふりをして
必要な部分だけを焼き切る
私は見たいものほど見失う

逆光の中
私は影になる
名前も感情も後ろに落ちて
ただ視線だけが残る
どうして
見えないほど近く感じるの
想像が空白を丁寧に埋めて
現実より正確な像を作り上げる
触れられない距離が
思慕を最適な形に保っている

逆光は優しい
欠点を隠してくれるから
期待も不安も同じ白さに溶かす
完全に見えてしまったら
私はきっと壊れる
だからこの位置で立ち止まる
君を理解しないまま
理解したつもりで
逆光のまま

それが私にとっての
最も安全な距離

1/23/2026, 11:28:34 AM

こんな夢を見た
私は友達の家にいた。私たちは四人だった。
みんなで話したりテレビを見ている間に
私はうとうと寝てしなった。

夢の中で、私はまだ友達の家にいた。
ただ違うのは、
そこら中から釘が突き出ていること。
私が見知らぬ人もそこにいる。
見知らぬ人は冗談を言って、
みんな笑っていた。

みんながその冗談を笑っている時に
私は目が覚めた。
笑い声は夢のものではなかった。その喋り声で
私は起きたのだ。

見知らぬ人は誰だったのだろう、
そしてみんなはどうやって冗談を言う
タイミングを把握したのだろう。

1/22/2026, 3:24:59 PM

タイムマシーンがあったら
べつにすごいことはしない

ヒーローにもならないし
せかいも救わない
ただちょっとだけもどって
あのときのわたしに言う
「だいじょうぶ」って
ほんとは
だいじょうぶじゃないけど
でもそれを
知らないままのほうが
まだ
ましだから

タイムマシーンはいらない
これ以上
がっかり
ふやしたくない

1/21/2026, 2:26:16 PM

窓の外で黒い影が立ち止まる。
私は灯りを落とし、
台所に残った匂いをそのままにしておく。
呼ばなくても来る、と知っているから。

アレは学習する。
優しさと好奇心の曖昧な境界を。
与えたのは食べ物じゃない。
「また来てもいい」という許可の形。
夜は静かに条件を整える。
偶然に見せかけた反復、
危険を理解したうえでの、小さな選択。

私は扉越しに、自分の衝動を観察する。
特別なのは出来事じゃない。
何も起きなかった、その事実。
引き返せたはずの瞬間を
越えなかったこと。
それでも影は、確かにこちらを見ている。
次も来る、と約束する目で。

特別な夜。
私はまだ、餌を切らずにいる。
それが抑制なのか、期待なのか、
自分でも区別がつかないまま。

Next