ある古い書物の一節にて。
これはある伝説と古の言い伝えだ。
「王子は神に願った、富が欲しいと」
すると、その王子の前に神様が舞い降りたのだ。
神は言った、「富を授けよう。だが1つ条件がある」
その条件とは眠りをその青年から盗る。
「我が名はヒュプノス、眠りの神だ。富を授ける代わりに君の眠りを貰う」
そう言い、王子は眠りを盗られた。
その後、王子様は莫大な富を得た。だが、同時に眠らない身体になってしまった。
国民はそんな王子をみて、怖く考えていた。
富を得たとは言え、眠らない身体。もちろんその王子様は体を悪くして6日間で亡くなった。
眠るということは人間にとって、大切な事だ。
これは語り継がれる伝説の物語「眠り王」。
富を得るか、死を選ぶのか。
富に目を眩んだ者の末路だ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
我が名はユスティン・ドレ。彫刻家だ。この国ではクリスマスというものがある。私はクリスマスが好きだ。自分の特徴は青髭が濃いこと、周りにもバカにされた。
私はあるクリスマスに考えた。人の役に立ちたい。
そこで、自分の好きな青色のソックスを履いた子供にプレゼントを挙げることにした。
その出来事は瞬く間に広まる。私は青色のサンタの服装をきて夜な夜なプレゼントを配った。
ところがある日、私の顔を見たという人がモンタージュ絵を描いたのだ。その絵をみると、「青髭サンタに注意」とあったのだ。
そう、私は大人たちに怖がれる存在になっている。
子供からは反響が良い。大人は不審に思っていたのだ。プレゼントも使わせない家族も多いらしい。
私はそれでも、誰かのためになるのであればプレゼントを続けた。
それは後々、「ブルーソックス事件」と言われるようになった。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
私の名前はシトリン・ピクライト。
隕石学者だ。隕石を求め、世界各国、大陸を股に掛けて隕石を見つけてきた。
ある日、シルク大陸の国で隕石が多く降る国に泊まった時だ。
これは初めての経験だ。その日は高熱に侵されてしまい、寝ていた。
水を飲もうと目を覚ますとそこには宝石や隕石、岩石に囲まれた世界にいた。
私は恐いという感覚と冒険心を擽られる。
この世に全ての宝石や石が揃う場所は絶対にない。凄く綺麗な場所だ、私は歩きながら観る。
紅い翡翠や、綺麗なダイヤモンド、その他もろもろ……
「なんて素晴らしい場所だ。」と、アレキサンドライトを触った瞬間、本当の世界で目を覚ました。
高熱は下がっていて、体のだるさも無くなっていた。
元の世界だ、見慣れた部屋。あの世界はもう見ることはなかった。昔の文献を見つけた、言い伝えではこの世のどこかに全ての岩石や宝石が世界を囲む場所があるという。
私は探したが、もう見つけることもみることもなかった。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある古い書物の一節にて。
私の当たり前。
それはルーティンである。朝7時に起きて顔を洗って、ご飯をたべて、そこからドラゴンのお世話をするのがルーティン。
ただの龍ではない。龍馬というドラゴンと麒麟の子供だ。蹄がある幻の動物だ。
この龍馬を育てるのがルーティン。
お世話がおわると、また次の日、私の当たり前のルーティンが始まる。
少し奇妙なルーティンが。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ある書物の一節にて。
あの世界は神様だけが知っている。あの場所に行けるのは神様だけ。
この場所はクレアーレ。
この世のどこかにある世界。神様だけが知る、神様だけが住むことができるだれも知らない世界。
行き方は神様だけが知る。だが、神も知らぬ土地も存在する。それは創造主の神様だけが知ることが出来る。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー